不定期日記(2019)   ネタは随時募集しております。ぜひ御一報下さい
99通期00通期 01前期01後期 02前期02後期 03前期03後期 04前期04後期 05前期05後期 06前期06後期 07前期
07後期 08前期08後期 09前期09後期 10前期10後期 11通期12通期 13通期14通期 15通期16通期 17通期18通期

2019/01/27-29 IPEROP-19 (Kyoto, Japan) *参加登録し忘れ
2019/01/30 東京理科大第9回シンポジウム (森戸記念館, 東京) *Invited, 参加
2019/01/30 JST #175 committee (KRP, KYOTO) *Invited, 参加 日本語版
2019/02/6-8 AMCEHA 2019 (Jaffna, Sri Lanka) *Keynote, 参加
2019/02/25-27 NIPHO (Jerusalem, Israel) *自粛
2019/03/11-15 Multifunctional, Hybrid and Nanomaterials (Sitges, Spain) *不参加, K. Nazeeruddin参加 
2019/03/13-15 GPVS 2019 (Gwangju, Korea) *不参加
2019/03/27-29 DSSC strikes on (Shangdong, China) *不参加?
2019/04/22-26 2019 MRS Spring Meeting (Phoenix, USA) *不参加
2019/05/12-15 HOPV19 (Rome, Italy) *参加
2019/05/27-31 E-MRS 2018 Fall Meeting (Nice, France) *不参加
2019/06/09-12 Next-Gen:IV PV (Groningen, Netherlands) *不参加, M. Graetzel参加
2019/06/23-28 ICMAT 2019 (Singapore) *Invited, 参加
2019/07/05-12 47th IUPAC WCC (Paris, France) *不参加, M. Graetzel・D. Mitzi,・S-IL Seok参加
2019/07/21-26 ICP 2019 (Colorado, USA) *不参加、米国版光化学協会
2019/09/09-13 EU PVSEC (Marseille, France) *不参加
2019/09/11-13 AEM2019 (Guildford, UK) *Invited, 不参加
2019/09/11-13 NANOMAT2019 (Prague, Czech Republic) *Invited, 不参加, 大谷先生基調講演
2019/09/22-26 IUMRS-ICA 2019 (Perth, Australia Republic) *Invited, 不参加, Nam-Gyu基調
2019/09/30-10/02 PSCO-2019 (Lausanne, Switzerland) *参加
2019/10/07-09 ISOS-12 (Karlsruhe, Germany) *参加(次年度幹事)
2019/10/14-15 Dyenamo DSSC (Uppsala, Sweden) *Keynote, 参加
2019/10/24-25 Out of lab into production, SERIS (Hangzhou, China) *不参加
2019/11/04-08 PVSEC-29 (Xi'an, China) *不参加, 瀬川先生他多数参加
2019/11/04-08 nanoGe fall meeting (Berlin, Germany) *不参加
2019/11/05-08 ICAE 2019 (Jeju, Korea) *不参加, 伊藤先生参加
2019/11/05-08 iChEM (Xiamen, China) *不参加, Graetzel先生参加
2019/11/11-14 POEM (Wuhan, China) *Invited, 参加
2019/11/24-27 ACEPS-10 (Kaohsiung, Taiwan) *Invited, 参加
2019/12/01-06 2019 MRS Fall Meeting (Boston, USA) *不参加
2019/12/03-05 APVI2019 (Canberra, Australia) *不参加
2019/12/06-08 CSPT 2019 (Sanya, China) *不参加
2019/12/10-14 MRM2019 (Yokohama) *不参加
2019/12/13 15th Anniversary SPD Laboratory (静岡) *参加

【2019.12.31 お世話になりました】

 積もる話がたくさんあるのですが、まずは1つだけ、今年も皆様大変お世話になり
どうもありがとうございました。


 いや、ほんとに。日頃のご支援・お付き合いに心から御礼申し上げます。
【2019.12.24 記録更新のお知らせ】
 
 Solar cell efficiency tables Version 55 が更新されました。今回は更新が多く、

・ペロブスカイト小面積セル:24.2%(KRICT) → 25.2%(KRICT/MIT - 2019/07 at Newport, 0.0937cm2)
・ペロブスカイト1cm2セル:20.9%(KRICT) → 21.6%(ANU - 2019/06 at CSIRO)
・ペロブスカイトミニモジュール:17.25%(Microquanta) 変更なし
・ペロブスカイトサブモジュール:11.7%(Toshiba) → 消えました
・ペロブスカイトモジュール:11.6%(Toshiba) → 16.1%(Panasonic - 2019/05 at AIST, 55cells 802cm2)
・ペロブスカイト/CIGS:22.4%(UCLA) → 23.3%(HZB - 2019/06 at FhG-ISE, 1.035cm2)
・色素増感小面積セル:  → 12.25%(EPFL - 2019/08 at Newport, 0.0963cm2)
・有機薄膜小面積セル:16.4%(SCUT or HKUST) → 17.35%(SJTU/UMass - 2019/10 at NREL, 0.032cm2)
・有機薄膜1cm2セル:11.2%(Toshiba) → 13.45%(Uni Potsdam - 2019/06 at FhG-ISE)
・有機薄膜ミニモジュール: 9.7%(Toshiba) → 12.6%(ZAE Bayern - 2019/09 at FhG-ISE, 12cells 26.129cm2)
・有機薄膜サブモジュール:  → 11.7%(ZAE Bayern - 2019/10 at FhG-ISE, 33cells 203.98cm2)
・有機薄膜モジュール: 8.7%(Toshiba) 変更なし

その他、シリコンやGaAs系、CdTe、CIGS等でもいくつか更新。
分光感度特性が重ね書きされすぎていて見にくいけれど、

・KRICT/MITのペロブスカイト小面積セルは、Panasonicのモジュールと吸収端が同じ
・ANUのペロブスカイト1cm2セルは、少し短波長で、UV側に凹みがある
・EPFLの色素増感は、少し短波長だがVocが1V超える
・有機薄膜は、それぞれ構造が明記されている


などの特徴があるようです。

掲載されているペロブスカイト小面積セル、Voc 1.1805V、Jsc 24.14mA/cm2、FF 84.8%を
単純に掛け算すると、24.166%のような気がするのですが。。。

 以上、N崎先生 web より承諾を得て転載。 :)

【2019.12.20 METIより】



 「来年度予算案が決定され、資源・エネルギー関係の中で、概算要求段階では
40億円だった「太陽光発電の導入可能量拡大等に向けた技術開発事業」は、30
億円
に。」

 以上、N崎先生ブログから転載させて頂きました。

 これだけハッキリと事業のメインをペロブスカイトと位置づけておきながら、いざ NEDO で予算配分の
実施段階になるとなぜかシリコン太陽電池関係者にばらまかれてしまう謎。組織として、腐ってますな>NEDO。

【2019.12.17 AISTつくばにて Day2】

 村上先生〜〜〜

【2019.12.17 AISTつくばにて Day1】

「AIST 太陽光発電研究 成果報告会 2019」  program

 組織の時限により産総研の太陽光発電研究センターは本年度をもって終了となり
ます。従って、毎年つくばで開催されてきた発表会も今回が最後です。下の写真から
も明らかですが、参加者数は最盛期の約半分で、この 12 年間で最少です。

 この間、世界の潮流は 2005 年に発効された「京都議定書」をきっかけに 2011 年
には「福島原発の事故」が再エネ見直しの大きな転換点となり、2014 年には「RE100
プロジェクト」が設立、翌 2015 年は国連サミットで「持続可能な開発目標(SDGs)」を
採択。他、「グリーン電力」「ゼロ・エミッション」「カーボンニュートラル」など毎年新しい
概念やキーワードが生み出されてきました。

 いずれにせよ CO2 削減と再エネの積極利用は世界的なトレンドで、年を追うごと
に声高にその必要性が主張されているわけですが、日本の太陽光発電に関わる研
究開発はむしろ逆で、少しずつ低下しております。寂しいですね。
・AIST 増田淳:事前登録者 426 名、ポスター発表件数 122(過去最大)。
・AIST 小林哲彦:国の関心とトレンドは水素へシフト。
・NEDO 佐藤嘉晃(よしてる):PVが主力電源となるよう取り組む。廃棄費用、リサイク
  ル問題。既存の系統をどう取り込むのか、政策との融合・課題解決が必要。
・METI 清水淳太郎 資源エネルギー庁新エネルギー課課長:再エネの主力電源化、
  ゲームチェンジ技術?
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・AIST 近松真之:概論のみ
・AIST 古郷敦史:aaa
・AIST 松井卓矢:c-Si 上に TiO2(TTIP, plama ALD) をパッシベーション用の電子コン
  タクトに使用。正孔側にも使える! none-dope, Thermal ALD TiO2 は Voc が低く
  て NG、★「Surface photovoltage (SPV)評価」
・AIST 布村正太:界面欠陥の評価 *本会議のベスト発表
・AIST 立花福久:両面受光
・AIST 千葉恭男:モジュール劣化評価、モバイルラマン測定!
・AIST 奥中さゆり:水分解
・AIST 牧田紀久夫:多接合、3端子
・AIST 大島隆治:InGaP/GaAs 2接合
・AIST 庄司靖:HVPE法←3チャンバーの逐次積層、GaAs成長の超高速化

 今年のキーワードは「グレタ・トゥーンベリ」? (w)

【2019.12.13 SPD Workshop】

 私的にはこれが今年最後の講演会になります。いつものメンバー(?)とは異なり、
次世代を担う若手研究者中心で発表者を組んだという点で非常に良い会議だった
と思います。

*本会議を通じて、太陽電池のキャパシタンスに関する研究で、また一つネタを見
つけました。来年のテーマですね。
■Synthesis and characterization of Al-doped ZnO terrace-truncatednanocone
  structure by the advanced spray pyrolysis depositiontechnique
  Japanese Journal of Applied Physics, 58, 080904 (2019) doi 10.7567/1347-4065/ab2e8a

 何はともあれ、皆様お疲れ様でした!

【2019.12.10 静岡大学薄膜基板研究懇話会第12回研究発表会にて】

 いよいよ今週末、8 年振り?に SPD 研究所のワークショップが開かれるというこ
とで発表スライドを作り始めたのですが、過去の要旨集を遡ると面白いものが出て
きました。

有機無機ペロブスカイト化合物を増感剤に用いた光電気化学セル
  手島健次郎 静岡大学薄膜基板研究懇話会 第12回研究発表会要旨集, p86-94 (2009).

 注目すべき点は日付でして、発行日は2009年2月5日です。半ばプライベートな会
議での手作りの要旨集であるとは言え、世間で(世界中で)認知されている JACS
(2009) 論文より約 2 カ月ほど早く出版されています。そしてもう一つ興味深いのは、
発表者(=執筆者)が手島さん単独であることです。 当然です

 当時の発表スライドには紛うこと無く「CH3NH3PbI3」と組成が示され、効率も「引き
塗り」の場合はη=0.36% で「スクリーン印刷」の場合は 2.43% とはっきりと公表され
ています。そして締めくくりは謝辞でして、東京工芸大学の修士の学生だった鈴木
真由美さん、並びに東大総合文化研究科(←瀬川研です!)に在籍していた小島
陽広さんに感謝を述べています *宮坂先生は東大の客員教授という形でした

 無論、その後のご活躍でこの分野における宮坂先生の貢献は言うまでもありませ
んが、ペロブスカイト太陽電池の発明に至る経緯と人間関係が窺える貴重な資料の
発見でした。
 ペロブスカイト太陽電池研究の原点ですね。国立国会図書館・東京大学OPAC・CiNii論文・IRDB、いずれ
のデータベースにも見つからず(惜しい!)。

【2019.12.9 ニュースの御紹介】

 朝一の「NHKニュース おはよう日本」より。
 K家さん、ありがとうございました。

【2019.11.29 千葉県茂原市にて】

 有機系太陽電池組合 RATO の企画で株式会社合同資源の工場見学をさせて頂
きました。ヨウ素製品はこの会社だけで世界需要の 7% を担う、国内最大手であり
ます。ちなみに世界全体で見た場合、日本のヨウ素は実に世界の 3 割のシェアを
占める貴重な資源であります。

 その実際の産地ですが、不思議なことに千葉県外房地域にだけ偏在して地下に
「かん水」として存在し、これを井戸からポンプで汲み上げて濃縮し、最終的に金属
フレークとして出荷します。

 「かん水」の組成は基本的に海水とほぼ同じですが、千葉で産出する「かん水」は
ヨウ素濃度だけが約 2,000 倍ほど高くなっています(SO42- がゼロなのも特徴です)。
 「かん水」を実際に舐めてみたら、特に苦味も無く、しょっぱい塩水でした。

【2019.11.28 移動日・帰国】

 体重増加が顔のむくみに直接反映されるため、再入国時のパスポート顔認証で
はねられるのではないかと懸念していたのですが杞憂でした。 はは

 この学会が私にとって今年最後の海外出張となります。本当は来週から MRS
(Boston) があるのですが、希望していた口頭発表が不覚にもポスターに回されて
しまったため、モチベーションが大幅ダウン。迷うところではあったのですが(発表
を逐一メモするのも疲れるし)キャンセル致します。

 御参加の皆様、ペロブスカイト 10 周年記念?をお楽しみ下さい。

【2019.11.27 ACEPS-10 Day3】

 タピオカ天国 3 日目。飲み過ぎ&食べ過ぎ。自分の発表は無事、つつがなく終
わりました。会議の趣旨が「電気化学」なので色素増感を 30 分間話しましたが、
私が DSC をテーマに講演するのは、もしかしたらこれが最後になるかもしれませ
ん。

  9 割方の研究者がペロブスカイトにシフトした事情は国によらずどこも一緒です
が、台湾では今でも地道に色素の改良が続いており、良い仕事を維持しています。

Tzung-Fang Guo (Invited) LED
TKuo-Wei Huang module assenbling
Wan-In Lee (Invited) CuSCN as a HTM, spray deposition
Chen-Yu Yeh (Invited)
Chia-Yuan Chen (Invited), CYC-B11 with D35
Bing-Chang Xiao
Man-Ning Lu, low light intensity
Yuh-Lang Lee (Invited), PAN polymere geration
 3MLCT」とか「オスミウム色素」とか「CDCA」とか、出てくる専門用語が懐かしすぎて気が遠くなりましたよ。

【2019.11.26 ACEPS-10 Day2】

 タピオカ天国 2 日目。このサイズとクオリティーで33台湾ドル(=118円)は、さす
が元祖です。日曜日に高雄入りしてから既に 6 杯目、調子に乗り過ぎかも...

Eric Wei-Guang Diau (Keynote) (Keynote)
  n-i-p inverted structure for Sn based perovskite, ★SnF2 additives, Mixed cations

Chu-Chen Chueh (Invited)
★2D(MA)2Pb(SCN)2I2 as a 2D perovakite (but very poor stability),
→★★CsPb(SCN)2IXBr2-X (for stability),
Hiroshi Imahori (Invited)

Ting-Li Ma (Keynote)
  SnO2 as ETL, WOx as ETL

【2019.11.25 ACEPS-10 Day1】

 2日前に南シナ海で中国の原潜?が爆発して台湾の放射線レベルが上昇した(→
0.16μSv/h)というニュースを目にして若干気にしていたのですが、久しぶりに持参
したシンチレーション・カウンターの値は東京とほぼ同じ 0.06μSv/h でした。確認が
取れないせいか(あるいは中国絡みのネガティブ情報のためか)、大手マスコミでこ
の話を取り上げたところは今のところ無いですね。

南シナ海での巨大水中爆発と放射線量の上昇についてメディアが報道 (2019年11月22日 Sputnik)
There has been "An Incident" in the South China Sea (2019年11月20日 HAL Turner)
南シナ海での放射線事故について (2019年11月19日 消費者保護と福祉監督のための連邦サービス/Russia)

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The 10th Asian Conference on Electrochemical Power Sources 2019 (AECPS-10)
  第10回電気化学パワー・ソース国際会議 (高雄, 台湾) *Perovskite & DSC
Sang-Il Seok (Keynote)
  ★Methylenediammonium dihydrochloride, Science 366 749 (2010)
  Q(S.Ito): What is the best result among the lot of additives & treatment?
  A: Please see the Science paper
  Q(S.Ito) In the Science paper, you are using chloride?
  A The chloride location is not sure (uncertain)

Seigo Ito (Invited)
  "Eating Pb is OK (S.Ito)" --> totally misleading!
  上記の発表スライドは WHO の鉛に関する報告を参照したと思われますが 1970
年代の数値で、同じレポートに最近のデータ(ドイツ)は「〜1日の摂取量は約17μg
から33μgに相当する」とあります。

  一方、多くの国で基準とされる血中鉛濃度は10〜20μg/Lに設定されていますが、
体重60kgの成人で血液量は約4.6kgありますから、鉛検査で引っ掛かる状態という
のは絶対量で 46,000μg〜92,000μg の鉛が血中に存在することになり、最大で
5,400倍もの値となります。即ち、全く桁の違う濃度の議論をしていることになります。

  更に言うと、食料から摂取する経路と、鉛ダストを含む空気やミストを吸って肺が
汚染されたケースでは鉛の吸収量も回復に至るまでの身体のダメージも異なるは
ずです。

  鉛の毒性についてはここで改めて議論するまでもありませんが、「食料からも鉛
を摂取するから気にすることは無い」というメッセージは、研究者のモラルとしても
最低の発表でした。


Dhana Lakshmi Busipalli

Chun-Guey Wu (Keynote)
  ★Small amount of H2O increases the solubility of PbI2 in DMF and the
morphology of PbI2 and (affects on?) the resulting perovskite films,
Energy Environ Sci. 2015 8 2725-2733,
★The solvents used for the fabrication of PSC except 2-Pyrrolidinone

Yasuaki Ishikawa (Invited)

Jae-Joon Lee (Invited)
  Recent Progress in Sn Based Perovskite Solar Cells

Alex K-Y. Jen (Keynote)

 「自然界に放射線は満ちあふれている」とか、事実の断片を伝えて問題点をすり替え、危険性を過小
評価してきた原発御用学者と同じ手法ですね。

【2019.11.21 講演会の御紹介】

 「次世代太陽電池実用化に向けた SPD 研究所第15周年記念国際ワークショッ
プ」です。既に本HPでも何度かご案内致しましたが、静岡大学薄膜基板研究懇
話会が 10 年続けて研究発表会を行ってきたものを 5 年振りに国際会議として
ワークショップを開催致します。

 会議目前ですが、ようやくプログラムが固まった模様。私と村上先生を除いて、
基本、次世代を担う若手研究者を集めて開催致します。



   
The International Workshop on Next Generation Solar Cells Towards *Perovskite
  Practical Applications for Celebrating the 15th Anniversary of SPD Laboratory  
  日時:2019年12月13日(金) 9:00〜14:40+α
  場所:静岡大学浜松キャンパス 佐鳴 (さぬる) 会館
       キャンパス構内図*図面左下の #809、 アクセス map
  参加費:無料
  連絡先:株式会社SPD研究所 代表取締役 金子正治 skaneko@spdlab.com


 振るって御参加下さい。

【2019.11.15 記事の御紹介】

帝人 電池交換不要な情報発信シート開発、実証試験を開始 *DSC
  (2019年11月15日付 日刊ケミカルニュース)


【2019.11.13 POEM2019 Day3】

 インターネットがまともに使えない生活3日目。このHPは東京の仕事場の iMac
をリモートアクセスしながら更新しているのですが、国外への接続は相変わらず
意図的にスピードダウンされたり不規則に遮断されます。たまたまここの会場が
不安定なのではなく、昔から、中国国内どこへ行っても状況は同じです。

 NHK などの TV は検閲のため実際の放送と若干の時差があり、政治的に不都
合な内容に差し掛かると画面が黒くフェードアウトして音声も消えます→しばらく
すると復帰します。最近では技術が向上して(?)、日本語の音声が別の日本人
の音声に差し替えられているのを見たことがあります。凄いね。
 本題。今回の目玉ゲストである A. Hagfeldt から η=23.5% の報告がありました。
ITO/SnO2/Perovskite/Spiro/Au の構成で、EPFL のチャンピョン・データです。全
て Flat な planar 構成です(くどいようですが meso は無し)。これ、私も同感なの
ですが、ペロブスカイトで最高値を目指すなら (TiO2 ではなく) SnO2 だと思います。


 1 年前から言い続けているのですが...

【2019.11.12 POEM2019 Day2】

 シンガポールの 2 倍の規模の会場を用意して、かつ相当な資金と労力を投入して
準備したにも関わらず会議がグダグダになったのはお気の毒ですが、取り敢えず体
裁は保った様子。今日の発表は、、、誰?


 Yabin でした。

【2019.11.11 POEM2019 Day1】

The 12th International Photonics and OptoElectronics Meetings (POEM 2019)
  (第12回フォトニクス及びオプトエレクトロニクス国際会議)
  (2019.11.11-14 Wuhan, China)
 成田から飛行機で 4 時間、武漢に着きました。POEM に参加するのはこれが 3 回
目。2008 年を始まりとして元々中国とアメリカの光エレクトロニクス協会 OSA, が主
体となって運営していきたものが、近年の貿易摩擦のとばっちりで会議は混乱の極
みに。ギリギリまで調整したためか詳細プログラムが直前まで明らかにならず。

 現地で登録を済ませてスケジュールを見直すと午前は関連発表が無く、午後のハ
イライトである Dr. Nazeeruddin の発表は 5 日前にキャンセルの申し出があったと
か。今日は、、、お休みだな。

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 今回は Mingkui Wang 教授 (華中科技大学) からお誘いを受けたのですが、空港ま
での送迎から夕食のアテンドに至るまで文字通り歓待を受けました。毎回感心する
のですが、体を張って客人をもてなす文化は中国が誇る美徳ですね。

 逆に最悪なのはインターネット。アクセス制限は年を追うごとに厳しくなっています。
疑問なのはその基準で、左寄りの朝日新聞は NG で CNN (www.cnn.co.jp,
edition.cnn.com) は OK、一部の 2ch は Password 認証の制限付きで OK となりまし
た。が、有料で VPN 契約すれば誰でも Google にアクセスすることができます。海外
サイトへのアクセスは不規則に遮断され (監視されています)、その度にアクセスし直
す必要があります。誰得の謎システム、もういい加減止めません?


 2 年前、偶然ログインできて西安に置いてきた私のハピナスはそのまま帰らぬポケモンとなって 800 日を
経過しました。ジム防衛世界最長記録です、はは。

【2019.11.8 Exeger/pocの御紹介】

Safety and light - POC and Exeger partner to develop helmets with endless power *DSC
  (安全性と軽量性-POCとExegerが協力して、無限のパワーを備えたヘルメットを開発)
  (2019年10月30日付 Exeger プレスリリース)

 言われてみれば poc も Swedish でしたね。私は UVEX(Germany) 派ですが。

【2019.11.7 記事の御紹介】

室内照明で発電――タグキャスト、IoTシート「PaperBeacon」のプロトタイプ開発に成功 *DSC
  (2019年11月8日付 fabcross)

シャープ、色素増感太陽電池ビーコンを清水建設に納入 *DSC
  (2019年11月7日付 EETimes)

電池不要、室内照明で発電しデスクをIoT化するシートを開発 帝人 *DSC
  (2019年11月7日付 環境ビジネスオンライン)

 シャープ!

【2019.11.6 iMac更新】

 こんにちは iMac(2019)、さようなら iMac(Late 2015)。2015.10.27 以来メインマシ
ンとして使用してきた iMac ですが、しばらく前から不調を来たし、OS 入れ替える
こと 10 数回、HD 初期化も何度か試みましたが昨日「バチッ」というヤな音を立て
てフリーズし、物理的に自然死?しました。

 速攻でソフトを入れ替え、立て直しを計ったわけですが、、、4 年振りの機種更新
にも関わらずちっとも速くないです。(旧) 3.1GHzクアッドコアIntel Core i5→(新) 3.0
GHz 6コアIntel Core i5 の違いなので、ある意味当然なのかも。むー。


 これでようやくメールのレスポンスとHP更新が早くなります。恐らく。

【2019.11.5 記録更新のお知らせ】

 NREL チャートが更新されました(Rev.11-01-2019)。先月グレッツェル先生にお
会いした時既に伺っていたのですが、今回のポイントはペロブスカイトではなく色
素増感。η=12.3%で、6 年越しの記録更新です。
NRELチャートが更新され(Rev.11-01-2019)、数年ぶりに色素増感が11.9%(Sharp)
12.3%(EPFL)に向上しました。その他、前のRev.09-16-2019から、有機薄膜が
16.5%(SCUT-CSU)→17.4%(SJTU-UMass)、多結晶Siが22.3%(FhG-ISE)→22.8%
(Canadian Solar)に、それぞれ更新されています。

モジュールチャートも同時に更新され(Rev.11-01-2019)、前のRev.08-02-2019では
Microquantaの11.98%だったペロブスカイトモジュールが、UniTest(値不明)をはさん
で、Panasonicの16.1%に向上しています。

その他、有機薄膜が8.7%(Toshiba)→11.7%(ZAE Bayern)、CdTeが18.6%(First
Solar)→19.0%(First Solar)に、多結晶Siが19.9%(Trina Solar)→20.4%(Hanwha
Q-cells)に、それぞれ更新されています。また、凡例で、これまでMini-moduleと書か
れていた200-800cm2サイズがSubmoduleに変わりました。

 以上、N崎先生 web より無断転載。 :)

【2019.10.23 浜松ホトニクスにて】

 とある意図があって、電子線照射実験をしに浜松ホトニクスの豊岡製作所(磐田市)
へ出掛けました。JR浜松駅から遠鉄電車に乗り換え、北へ向かって小林駅で降り、そこ
から更にタクシーで約 20 分ほど移動します。
 黒くなった PbIx、いい感じ。

【2019.10.18 記事の御紹介】

京セラが軽量で曲がる太陽電池、結晶Siの採用で発電効率と耐久性も両立 *c-Si
  (2019年10月17日付 スマートジャパン)


【2019.10.17 記事の御紹介】

ペロブスカイトナノ粒子LEDはなぜ低効率か *Perovskite
  (2019年10月17日付 東京工業大学 (プレスリリース))

 ペロブスカイトをLEDとして光らせる時は3V程度の高い電圧を印加するため、鉛が還元されて寿命に至る
(そもそも実用には不向き)と思っていましたが?

【2019.10.15 Dyenamo conference Day 2】

 自己満足度120%で発表を終えました。もはやプロフェッショナルな宴会芸レベル(謎)。
聴衆を爆笑の渦へ。改めて、色素増感は偉大だ!
 FBも絶賛リアクション頂き中です。

【2019.10.14 Dyenamo conference Day 1】

 案の定、乗り継ぎ便に間に合うはずも無く、新たな搭乗便を rebook した上でようや
く、、、思ったら飛行機が飛ばない! 乗客は既に着席していたのですが、電気系統の
故障のため結局別な飛行機に乗り換えてようやくストックホルムへ着きました。今回
の旅行、呪われてる。

【2019.10.13 移動日】

 日曜日、出掛ける間際にようやく集中してスライドを作り終えて夜を明かす。台風が
去って十分な時間があったので楽観していたのですが、甘かった。朝になって状況が
明らかになるにつれ、いろいろまずいことに気が付きました。ANA便・JAL便は国内線
国際線を問わず全便欠航。幸い私のチケットは旅費を節約して Expedia 経由で買っ
た SAS 便だったので事無きを得ましたが、今度は成田空港へ行く手段が無い!

 都内を走る電車と地下鉄と高速バスが全て停止したのは、東京始まって以来の出
来事ではないでしょうか? タクシーで空港まで行くのは技術的には可能なものの、
確実に数万円は掛かります。しょうが無いので一先ず渋谷から上野まで移動し、そこ
から運行が不透明な京成スカイライナーでようやく空港に辿り着きました。

 でも、安心するのはまだ早いです。出発が遅れるため、乗り継ぎのコペンハーゲン
での滞在時間は予定では 15 分とのこと。その間にセキュリティ・チェックをくぐり抜け、
入国審査を受けてゲートに辿り着く、、、絶対無理!(過去の自分の最短記録は 35
分です)「取り敢えず行ってみて現地のスタッフと相談して下さい」という有り難いアド
バイスとチケットを頂き、無事出国致しました。私、本当に目的のウプサラまで辿り着
けるのでしょうか!?


 柳田先生は予定の JAL 便が欠航のため、参加を断念されたそうです。残念。

【2019.10.10 new HTM from TCI】

 東京化成工業株式会社さんから新規ホールコンダクターのご案内です。
 B5672   T3722    
 PSCO では Spiro-OMeTAD より高い効率が出ていたような気がするのですが...

【2019.10.9 Nobel Prize Chemistry】

 そうきたか...

【2019.10.9 ISOS-12 Day3】

 次回開催は以下の日程で横浜開催となります。
 20191010_PROMOTION_ISOS13.pptx (68.1MB) 
 大ウケ。 *明日朝一のフライトで東京へ戻ります(台風の影響が無ければですが)

【2019.10.8 ISOS-12 Day2】

Ferroelastic not Ferroelectric (McGee)

Spinodal decomposition

【2019.10.3 PSCO まとめ (移動日)】

 自分の発表、ペロブスカイト太陽電池中の超格子構造については満足度90%でし
た。TEM 観察で敵視(嫉妬?)されてきた UK 組についても、我々の事実に基づい
た説明・分析結果を丁寧に示すことで説得に成功。以下は PSCO のまとめです。

 
(1) 3日間を通じて口頭発表98件中、日本人の発表者は遂に私一人だけとなりまし
た。はは。過去に何度かぼやきを繰り返しておりますが、この分野における日本と
日本人の存在感は「全く無い」です。

(2) 一時期学会を席巻してきた海外在住のポスドク中国人研究者も、トランプ大統
領が先端技術流失の懸念を表明して以降、ぱったりと途絶えました。

(3) 代わって明らかに活発化してきたのがドイツです。正確に数えていませんが、
感覚として発表者の3割近くを占めていたように思います。次いで目立ったのが
USAとUK。

(4) ドイツは1週遅れでようやく!ペロブスカイトのトレンドに載ってきた形ですが、
そのほとんどが「蒸着法」&「タンデム」に限られ、背景も主に物理屋さんが牽引
しています。恐らく元シリコン太陽電池関係者と推測されます。

(5) 肝心の学会全てを通してのサプライズ・目新しい知見は特に無し。タンデム競
争が激化しているのは明らかです。

以上、ご参考になりましたら幸いです。

 そうそう、大事なことを一つ忘れておりました>鉛問題。2日目のお昼休み直前に
ペロブスカイトの毒性について講演している研究者がいたのですが、ありがちな「身
の回りに鉛は沢山ある」「含有量が少ないので問題無い」という主旨の脳天気な発
表を延々繰り広げていたので、質疑の時間に私の方から手を挙げて情報提供を行
いました。

 と言いますのも、欧州の某有名研究室ではしばらく前にペロブスカイト研究者の血
中鉛濃度が基準値を上回る事故を起こしており、その知らせ(内部情報)を受けて我
々東大側では徹底的に鉛対策と人体汚染に至る原因究明を行ったことがあるため
です。事故が我々サイドではないため100%の検証→断言はできませんが、鉛を体内
に取り入れる過程で最も可能性が高いルートは呼吸によるものと考えております。
即ち空気中のダスト、特にスピンコーターや廃棄物の保管場所周辺、試薬で汚れた
机付近に漂う鉛の付着した微少な埃やミストを吸い込むことで肺が汚染され、そこか
ら少しずつ鉛が溶け出して血液に流れ込んだものと予想しております。

 一度体内に取り込まれた鉛の血中濃度は半減期が約30日と言われていますが、
鉛がたち悪いのは決して体から放出されるわけではなく、その9割が骨に蓄積されま
す。そして、長い年月を掛けてそこから再び放出されて脳や臓器類にダメージを与え
ることが分かっております。*事故があった場合、厳密には年2回の健康診断では
見逃す可能性があります

 従って!前置きが長くなりましたが、鉛対策には活性炭フィルター式のガスマスクが
必須となります。使い捨ての簡易マスクではなく、顔にきちんと密着できるガス吸収缶
が付いたものを着けましょう
。ネットの写真や動画を見ますと「手袋とゴーグルをして
いるので安心」式の説明を見ることができますが、防御としてはほとんど効果が無い
です。

、、、という発言を行ったら、400人参加の会場が静まり返ってしまいましたよ。笑えない。
写真は2015.10.6 瀬川研
 今から移動して一旦東京へ戻ります。

【2019.10.2 PSCO Day3】

IL3.1 Jacky Even@INSA Rennes France, Excitons and phonons, QD: Rashba effect, A possible origin of anharmonicity of phonons: A Marronnier ACS NANO (2018), Dipolar scattering of carriers by stochastic dipoles: Katan Nature Mater 2018,

IL3.2 Samuel Stranks@Massachusetts Institute of Technology (MIT) USA, PL map, Tennyson Nature Reviews Materials 2019, Multimodal correlations, Jones Energy Environ Sci 2019, Imaging non-***, Buried heterogeneity: Stavakas Energy & Environ Sci 2018, 3D PL Tomography (MAPbBr3), Local carrier diffusion as function of depth: arXiv:190913110?, 1P Excitation: surface diffusion, Visualising a crystal 'boundary' arXiv:2864149, Photoemission microscopy (PEEM), Imaging trap states with PEEM, Overlaying PEEM & PL shows correlation ***, Time-resolved photoemission PEEM: Photo-excited hole trapping, Dark PL regions - carrier trapping, Poorly emissive regions are strained, Trap states appear locally at some interfaces, ★Br-poor grains compared surrounding *** (I have a photo), Scanning electron diffraction (SED) - a closer look, Correlating chemistry: diffraction and trap state, Photo-brightening or photo-darkening, Trap passivation through light + oxygen, Trap generation through light (in vacuo), Deep traps only form at these heterojunctions?

IL3.3 Henry Snaith@Oxford University UK, Understanding optoelectronic processing ***, Ionic liquids in perovskites, p-i-n cells with NiO p-layer and Pb-perovskite, tandem 25.18% by MPPT certified by Fraunhofer ISE 19.02mA/cm2 flat + interlayer (n=2.6, 120nm) Adv Functional Materials 2019

BREAK

IL3.4 Henk Bolink@University of Valencia Spain, ★TaTm must be oxidized by dopant, ★MoO3 layer (between Au and TaTm) must be annealed, TPBi on a solar cell, 200 to 1200 nm thickness, 600nm(or even 1200nm) is the best, Sublimed perovskites: PbCl2Energy Environ Sci 11 3292 (2018), Cubic or Tetragonal?, Increase MAI vs PbI2 ratio: 10.1002/adma.201902692, Tetragonal, Perovskite-perovskite tandem, Nature Rev. Chem 2017 1 95, MIxed-halide: ACS Energy Lett 2018 3 214, Sol. RRL 10.1002/solr.201900283, Energy Environ Sci 11 3292- ***, Sublimed 2D perovskite and 2D/3D perovskite solar cells, Thermal ablation: Chem Comm 2015 51 7376-7378, Flash evpolation device, Mechanosynthesis of perovskite: Y. El Ajjouri et al Chem Mater 2018, Single-source vacuum deposition, Flash evaporation of CsSn0.3Pb0.7Br3

IL3.5 Antonio Abate@Helmholtz-Zentrum Berlin(HZB) Germany, Halide perovskite contains more than 30% lead in weight, Lead can enter the food chain, Joule 1(4) 887 (2017)

IL3.6 Jianpu Wang@Nanjing Tech University China, LED Nature 515 96 2009, pixel desigh to improve OLED lifetime, R. Friend J Phys Chem Lett 2014, Adv Mater 2015 27 2311, Appl Phys Lett 2016 ***, Concept of quantumn well ★Nat Photonics 2016 10 699, Optical properties of perovskite, Measurering PL as LED device operating, Nature Comm 2018 9 608, Low-index grid to enhance outcoupling in OLEDs, Buckles to enhance outcoupling, Outcoupling efficiency 30%: Nature 2018 562 249, Contact degradation: Nat Comm 2019 10 3624

LUNCH

A3.01 Bernard Wenger@Univesity Oxford UK, light soaking, formation of superoxide (O2-) *very nice talk!

A3.02 Marion Flatken@Berlin(HZB) Germany, Precursor solution, Small angle neutron scattering (SANS), SANS/SAXS, d-spacing of MAPI colloids =2nm in DMF/DMSO(1:2) solvent (no GBL), *very interesting talk!

A3.03 Rachel Beal@Stanford University USA,

A3.04 Wenxin Mao@Monash University Australia, single crystal, phase segregation,

A3.05 Emanuele Smecca@IMM Italy, solvent free

A3.06 Jeremie Werner@University of Corolado USA, DMA0.1FA0.6PbI2.4Br0.6 Eg=1.70eV A. Palmstrom Joule 2019, Flexi tandem 21.3%,

A3.07 Ella Wassweiler@MIT USA,

A3.08 Laura Granados@UNSW Australia, BIPB

BREAK

B3.09 Michael F. Toney@SLAC USA, Tetragonal domains within cubic (MA)PbI3, Neutron triple-axis spectrometry at NIST, Resolution effects on R-point scattering, Central peak in perovskites, Removing instrument contribution, Critical scttering near cubic-tetragonal ***, Temperature dependence of linewidth, QENS s***, Phys Rev Materials 2 (2018) 123601

B3.10 Dmitri Yakovlev@TU Dortmund University Germany, Spin-flip scattering in CsPbBr3, Scientific Reports 6 285 ***, g-factor anisotropy in bulk CsPbBr3

B3.11 Amran Al-Ashouri@Helmholtz-Zentrum Berlin(HZB) Germany, V1036 PTAA MeO-2PACz 2PACz, SAM preparation, RAIR spectroscopy: Phosconic acid binding, CsMAFA, 10.1039/c9ee02268f

B3.12 Satoshi Uchida@U-Tokyo, Superlattice, Q: how distrotion will be relaesed during cooling? A: The strain in the lattice still remains

B3.13 Madeleine Laitz@MIT USA, Strong coupling with microwave

B3.14 Marcel Ros@Helmholtz-Zentrum Berlin(HZB) Germany, co-evaporation, PTAA Spiro-TTB SAM as a HTL, ★SAM is the best, MAI rate variation, Record cell on SAM 20.6%

【2019.10.1 PSCO Day2】

IL2.1 Jinsong Huang@University of North Carolina(UNC) USA, Stability, Light enhanced ion migration, acceralated degradation for strained perovskites Science Advances 2017 3(11) eaao5616, Electrostriction behaviour, ★Impact of electrostriction(電歪 でんわい) on stability Nature Materials 17 1020-1026 (2018), ★Advanced Materials 31 1902413 (2019), Thermal expantion or photostriction, Influence of temperature on perovskite PV degradation, Influence of excess electrons on halide ion migration rate ★Nat Comm 9:4981(2018), Accelerated ***, Influence of excess holes on halide ion migration rate, Ion migration is faster in FA0.7Cs0.3PbI3 with more excess holes, Direct observation of cation redidtribution by excess holes, 200V for 5min, Stability test with different bias conditions, Shading dramatically reduces solar module performance, Efficient ***, Breakdown and recovery process (→based on ion migration?), Excellent shading effect, Enhance perovskite solar cell stability, Grain level of encapsulation, ★Form oxide encapsulation layer (by hydrolysis of TEOS), ★Converting surface of perovskite by oxysalt Science 365 473 2019

IL2.2 Alex K-Y. Jen@City University of Hong Kong, Interface engineering enabled efficient and stable devices, MOF covered perovskites show excellent stability

IL2.3 Joseph M. Luther@NREL USA, QDs CsPbI3 stable in the perovskite phase at RT, Surface strain, Swamker Marshall Luther Science 2016, Size dependence of the lattice constants, Creating a sizing curve for CsPbI3 quantum dots

IL2.4 Maria Antonietta Loi@University of Groningen Netherand, FAPbI3, Strategies to stabilize the black phase ACS Nano 11 3119 (2017), Converting PEA2PbI4 in FAPbI3, Nanoscale 11 5989 (2019), Converted samples ***, Laser scanning confocal (共焦点の) microscopy, PEAI passivation→improvement of PL intensity

IL2.5 Barry P. Rand@Princeton University USA, OLED, BA cation

IL2.6 Tae-Woo Lee Seoul National University(SNU) Korea, OLED, self-doped conducting polymers (SCPs), PSS-g-PANI

LUNCH

A2.01 Dane deQuilettes@Massachusetts Institute of Technology(MIT) USA, PCE versus external radiative efficiency, Perovskite are approaching GaAs in terms of radiative efficiency!

A2.02Carolin Rehermann@University Potsdam Germany

A2.03Dieter Neher

A2.04Jan Herterich@Fraunhofer Germany, Cs0.2FA0.8Pb(I0.73Br0.27)3, Decoupling of Voc and PL intensity

A2.05Jose Marquez-Prieto@Helmholtz-Zentrum Berlin(HZB) Germany, Low temperature synthesis γ-CsPbI3 Adv Energy Mater 2019 1900555 16-19

A2.06Ashley Marshall@Oxford UK, non cubic CsPbI3

A2.07Pietro Caprioglio@University Potsudam Germany, ★Poly-ionic liquid (PIL) approach, Br vs TFSI vs PF6

A2.08Wanchun Xiang@Wuhan University of Technology (WHUT) China, Elemet doping: Eu in CsPbI2Br, Joule 2019 3 205-214

BREAK

A2.09Faustino Martelli Isabella Poli@University of Bath UK, water spliting

A2.10Diego Di Girolamo@University of Rome Italy, degradation mechanism under the bias voltage

A2.11Krzysztof Galkowski@University of Zielona Gora Poland, Sn-Pb perovskite

A2.12Mathias Uller Rothmann@University of Oxford UK, FA/MA cubic *He is the guy craimed to our TEM observation

A2.13Lucie McGovern@Atomic and Molecular Physics(AMOLF) Netherland, Ion migration

A2.14Tom Savenije@Delft University of Technology (TU Delft) Netherland, Time-resolve microwave conductance measurement

【2019.9.30 PSCO Day1】

IL1.1 EdwardSargent, OLED, Fully span the wide ***, Small FWHM less than 20nm, EQE over 60%, Device stability over 50,000 hours, Nature Photonics 10 295 (2016), QD Nature 570, 96-101 (2019), Lattice-anchoring in CQD-perovskite hybrids, Application: NIR sources, Reduced-dimensional perovskites for LEDs, Addressing stability, Edge stabilliziztion in 2.5D perovskites, Anti-oxidation of tin-based perovskites, tandem 24.8%, CsPbBr3 QDs Science 2019 364, 833, Bipolar sHell resurfacing of strongly-confined perovskite QD, Luminescent solar concentrators Nat. Energy. 2019, 4, 197-205

IL1.2 Joachim Maier@Max-Planck-Institute, Electrochemical kinetics, Stoichiometric polarization under high driving force, Interaction with oxygen J. Mater Sci. A 6 (2018) 10847, Huge light effect on ionic conduction Nature Matt. 17 (2018) 445, Ion conduction under illumination, Photo-degradation & (Photo-striction) & Photo-Demixing, Tuning the transport properties of a given material, Solid state ionics strategy, General contact thermodynamics, Nanoionics, Nature Materials 4 (2005) 805, Ionically dominated built-in interfacial field, http://arxiv.org/abs/1907.13618, (1)Photovaltaic function varied by stoichiometric definition (2)Light stimulated electrochemical devices (3)Mechanism of photo-demixing (4)Ionic built-in space charge potentials (5)Strategies for optimizing MAPI interfaces

IL1.3 Tom Aernouts@imec (with SOLLIANCE), slot die coating, inverted planer p-i-n, Cu/ITO/BCP 5nm/C60 40nm/PVS/NiO 15nm/ITO 150 nm/glass, Cs0.18FA0.82Pb2.82Br0.18, Ink engineering for large module, vacuum quenching, PIN structure upscaling, Advantage of sALD, Bifacial tandem?

BREAK

IL1.4 Christophe Ballif@csem, perovskite-perovskite tandem, 10.1021/acsenergylett.8b01165, 25.1% (24.92% for forward & 25.41% for reverse) ACS Enrgy Letters 4 844-845, Ag paste was qureed at 140°C, IWO (tungsten doped SnO2) not ITO, 24.3% with 57.4cm2 (not certified)

IL1.5 Sang Il Seok, Acc Chem Res 2016 49 562-572, Manipulation ***, 25.2%(KRICT) ★FAPbI3 not MAPbI3, x(for MA)=0.15, Br=***, Defect engineering: Nano Letters 19 5604 (2019), ★new type of perovskite (layer?) was loaded (←detail was not opened) 26.7 mA/cm2, Sulfur Adv Energy Mater 2019 1803476

IL1.6 Aron Walsh@Imperial College UK, J Phys Chem C 119 5755 (2015), Vacancies in strained CH3NH3PbI3 Energy and Environ Sci 12 596 (2019), non-radiative recombination, https://speakerdeck.com/aronwalsh


LUNCH

A1.01 Caleb Boyd@Stanford, wide band gap perovskite, Br over 20& threshold, What about Cl?, Band gap tuning via triple-halide alloying, Cs at A site reduces required Br content ***, 1.67eV band gap ***

A1.02 Ulrich Paetzold@KIT Germany, Optical, Textured monolithic 2-terminal perovskite/c-Si Tndam PV modules,

A1.03 Jan Cgristoph Goldscmidt@Fraunhopher Germany, LiF/IZO/SnO2/C60/Perovskite/PTAA/ITO/nc-SiOX:H(n)/a-Si(i)/c-Si(i)/a-Si(i)/a-Si(p)/AZO/Ag, Eff 23.5% stabilized

A1.04 Eike Kohnen@Helmholtz-Zentrum Berlin(HZB) Germany, Perovskite/sillicon tandem solar cells, Cs0.05(MA0.17)0.95Pb(Br0.17I0.83)3 Sustainable Energy & Fuels, 2019 3 1995, Champion tandem with 27.5% PCE

A1.05 Elizabeth Tennyson@Cambridge, texured perovskite/Si tandem solar cell, Perovskite's morphology and optoelectronic ***, Propagation of emitted light within the perovskite

A1.06 Marko Jost@Helmholtz-Zentrum Berlin(HZB) Germany, How to design efficient tandem cell, ★PTAA/NiOX bilayer for CIGSe, 25.5% with Si % 21.6% with CIGSe tandem, difference comes from current mismatching →27.5% with Si % 23.26%(MPPT) with CIGSe tandem

A1.07 Moritz Schultes@ZSW Germany, Perovskite-CIGS tandem

A1.08 Apolline Puaud@LITEN France, thin ITO, No significant difference between PIN and NIP, TCO: thinnest is the best, cvPromissing materials such as IWO,

BREAK

A1.09 Harrie Gorter@SOLLIANCE Netherland, R2R with spacial ALD system, No spiro no Au, Sol , ★vacuume quenching (vacuum drying), ★Si3N4 as a barrier layer, PTAA, Flex 6 inch module 11.1% PCE by MPPT

A1.10 Luca Bertoluzzi@Stanford USA, Why reverse bias?, Reverse bias observations, Adv Energy Mater 2018 8 1702365, Energy Diagram Simulations https://lucabertoluzzi.shinyapps.io/band_diagram_PSC/

A1.11 Annalisa Bruno@NTU Singapore, Thermally evaporated tandem cell, MAI & PbI2 as a souce

A1.12 Richard Swartwout@MIT USA, Low toxicity & high speed processing, Pb-amine complex inks, Hansen model - solubility prediction, Pb-methylamine solubility parameters,

 iPhone 11 の写真、めちゃ綺麗。(^^;)

【2019.9.23 論文の御紹介】

 Perovskite-Perovskite タンデムセル(2端子)で効率η=24.8%

Monolithic all-perovskite tandem solar cells with 24.8% efficiency exploiting comproportionation to suppress Sn(ii) oxidation in precursor ink *Perovskite
  (2019年9月23日付 Nature Energy)

 詳細未公開の Perovskite 単独セルη=25.2% (NREL チャート)よりは下ですね。微妙。

【2019.9.19 記事の御紹介】

“光るペロブスカイト”が覚醒、有機ELディスプレー代替に名乗り *Perovskite
  (2019年9月19日付 日経xTECH)

IoTの電池不要化技術が実現、温度差不要の熱発電も可能に *DSC
  (2019年9月19日付 日経xTECH)

【2019.9.6 記事の御紹介】

 6月の英語版が翻訳されて、日本語版が公開されました。現状を反映した、比較的
よくまとまった記事です。

 「しかし、この技術を強く支持する人々でさえ、ペロブスカイト太陽電池セルが急速
にシリコンに取って代わるだろうとは思っていない。」
は私も同感。


ペロブスカイト太陽電池が直面する現実 *Perovskite
  (2019年6月27日?付 Nature Japan)

 N田さん、ありがとうございました。

【2019.9.2 記事の御紹介】

【松本真由美の環境・エネルギーDiary】次世代の革新的太陽電池の可能性 *Perovskite
  (2019年9月2日付 産経新聞)

 WAO

【2019.9.1 記事の御紹介】

次世代太陽電池、「鉛の毒性」の壁超える研究活発 *Perovskite
  (2019年9月1日付 日本経済新聞)

・早瀬修二特任教授@電通大:Snに微量のGe添加で10%以上を達成
・若宮淳志教授@京都大:同じくSn系で7~8%、結晶の純度を上げて10%以上を目指す
・瀬川浩司教授@東京大:Rbの代わりにKを用いたペロブスカイトを提案、ミニモジュ
  ールで20.7%を報告
・東芝:約700cm2モジュールで11.7%を報告(2018)
・宮坂力特任教授:IoTの有力な電源となることを期待

 読めない... J野さん、ありがとうございました。

【2019.8.29 装置の御紹介】

 浜松ホトニクス(株)の試験研究用「低エネルギー電子線照射装置」。数年振りに
リニューアルされて、より完成度が高くなりました。

 ペロブスカイトに直接役立つかどうかは不明ですが、ラジカルを材料内部に大量
発生させて(開始剤無しに)ポリマーを硬化するといった用途には絶大な威力を発
揮します。
 お問い合わせは木村さん (kimura@etd.hpk.co.jp) へどうぞ。

【2019.8.26 記事の御紹介】

 「色素増感型太陽電池(通称「グレッツェルセル」)で知られるスイス連邦工科大学
ローザンヌ校(EPFL)のミヒャエル・グレッツェル他のサイトへ教授が、米スタンフォー
ド大学研究チームの考案した「あらゆる分野のトップ科学者ランキング」で10万人の
中から1位に輝いた。EPFLが26日、発表した。」


グレッツェルセルの開発者が10万人の科学者の頂点に *DSC
  (2019年8月27日付 swissinfo.ch)

 出典はこの論文だと思うのですが、グレッツェル先生の名前が見つかりません。

【2019.8.26 記事の御紹介】

 先日の続きで特に目新しいことはないのですが、このタイミング・この内容で「カー
リットホールディングス」が取り上げられているというのは何か意図があるのでしょう
か? もしかしてシャープさんの電解液はカーリット製??


【室内照明で発電できる太陽電池】電池交換や充電が不要に *DSC
  循環型エネルギーの実現に期待
  (2019年8月23日付 建設通信新聞)

 瀬川研の 10cm 角 DSC モジュールにはカーリット製の電解液を使用しています。

【2019.8.25 ドライルーム修理】

 交換部品の電子基板入手に手間取り、約1週間振りにようやく復帰しました。本ド
ライルーム、今ではペロブスカイト太陽電池作製に欠かせない主要設備となってい
ます。非効率なグローブボックスでちまちま作業なんて、やってられない...

 これを機会に宣伝しちゃいますが、我々が導入したデシカント空調機は高性能除
湿剤のスポンジ酸化チタンを用いた (株)アースクリーン東北製で、装置本体は (株)
西武技研が提供しています。

 直接の比較ができなくて歯がゆいのですが、通常のゼオライトを用いた空調機と
比べて年間の電気代が数十〜100万円近く節約出来ていると予想されます。が、知
名度があまり無いせいもあって、なかなか売れないんですよね(モッタイナイ)。
 空調機を稼働してドライルームから除湿された水が流れる様子はこちら

【2019.8.19 ドライルーム故障】

 定期点検によるキャンパス停電の後にドライルームを再起動しようとしたら、冷却
機(ポンプ)に負荷が掛かりすぎて再起動が出来なくなりました。要部品交換?

 2012年始めに本格稼働して以来7年間、毎日(朝から晩まで!)酷使してきたので
すが、猛暑の東京で遂に音を上げた模様。
 天気予報が示す外気温は35℃程度ですが、エアコン室外機が密集する屋上は局所的に50℃〜60℃にもなります。

【2019.8.16 映画の御紹介】

 ふとしたきっかけで数学者が海軍少佐に抜擢され、政府入札見積もりに絡む不正
を暴くお話。

 原作マンガもよく出来ているのですが、映画はテンポ良くまとめられていて、一瞬
たりとも飽きることはありませんでした。負けることが予め分かっていながら戦争に
突き進む日本を見るにつけ、釈然としない思いのまま「何とかならなかったのか?」
というのが正直な感想。

 始めこそ聴衆の笑いを誘っていましたが、最後は皆黙りこくってしまいました。一般
料金は結構いいお値段しますが、見る価値あると思います。
*俳優の舘ひろしと鶴瓶は、はまり役でした
・アルキメデスの大戦 (2019) 予告編 先日のポカラン(Pokhran)同様、ドラマとしては相当面白い

 もんじゅ・常陽も含めて無計画に59基も作ってしまった原発と同じ構図。中西経団連会長に「まずは(福島)
片付けてからにしろ」と言いたい。

 いつも発電と蓄電の課題をすり替えて議論されがちなのですが、政治にも経済にも影響されない、最も安
定に供給され続けるエネルギー源が再エネでは?

【2019.8.13 記事の御紹介】

事故原因は「津波」ではなく「地震」だった *Nuclear
  (2019年8月13日付 「文藝春秋」9月号)
 

<JCO臨界事故>「無知が原因だった」 唯ーの生存者語る *Nuclear
  (2005年9月30日付 毎日新聞)

・環境省が策定した一般人の年間被爆許容量は1ミリシーベルト(mSv)生涯で100ミリシーベルト(mSv)程度の予定
・私(内田)が過去8年間で浴びた放射線量(自然放射線+α)は7.5ミリシーベルト(mSv)主に海外出張で常人の2倍
・東海村臨界事故で83日後に亡くなった作業員(大内久さん)の推定被爆量は16,000〜20,000ミリシーベルト(mSv)

・同じく東海村臨界事故で211日後に亡くなった作業員(篠原理人さん)の推定被爆量は6,000〜10,000ミリシーベルト(mSv)
・骨髄移植で唯一助かった製造グループ副長(横川豊さん)の推定被爆量は1,000〜4,500ミリシーベルト(mSv)
デーモン・コアの臨界事故で25日後に亡くなった物理学者(ハリー・ダリアン@USA, 当時24歳)の推定被爆量は5,100ミリシーベルト(mSv)


 上記のまとめは自分用のメモです。木村さん提供のコメントに基づく過去の記事はこちら

【2019.8.7 記事の御紹介】

バッテリー交換不要のビーコンを開発、供給開始 *DSC
  (2019年8月7日付 SHARP ニュースリリース)
 

シャープが高効率色素増感太陽電池でビーコン、清水建設に納入 *DSC
  (2019年8月7日付 日経 xTECH)

シャープ、色素増感太陽電池でバッテリレスを実現したビーコンを発売 *DSC
  (2019年8月7日付 マイナビニュース)

シャープ、バッテリ交換がいらないBLEビーコン。色素増感太陽電池採用 *DSC
  (2019年8月7日付 Impress Watch)

 N崎先生、お知らせありがとうございました。*SHARP ニュースリリースではこの記事だけ英語版がありません。(謎)

【2019.8.7 ヨウ化鉛@TCIのお知らせ】

 東京化成工業株式会社(TCI)製のよう化鉛(II) (99.99%, trace metals basis)
[ペロブスカイト前駆体用] は 8 月から出荷を再開したとのこと。


 N田さん、お知らせありがとうございました。

【2019.8.5 機内映画感想メモ5】

 先日の取りこぼし、一挙に公開。

・Parmanu: The Story of Pokhran (2018) 予告編 ドラマとしては相当面白い
-----------

・Shadow 影武者 (2019) ○○ 予告編 如何にもChinese
・九月の恋と出会うまで (2019) ○○ 予告編 ハッピーエンド?
・App War (2018) ○○ 予告編 成功と挫折のThailand
・Default 国家不渡りの日 (2018) ○○ 予告編 賢いKoreanと、そうでないKorean
・Recall 空飛ぶタイヤ (2018) ○○ 予告編 痛ましい実話
-----------

・Alita: Battle Angel アリータ バトル・エンジェル (2019) 予告編 続く
・Apollo 11 アポロ11 完全版 (2019) 予告編 本物ドキュメンタリー
・Shazam! シャザム! (2019) 予告編 好きかも
・A Cool Fish 無名之輩 (2018) 予告編 脚本と音楽、秀逸
・Laundry Show (2018) 予告編 分かりやすい
・Stree (2018) 予告編 微妙、でも面白い
・The Villagers 守護教師 (2018) 予告編 良いKoreanと悪いKoreanと、どうにもダメダメなKorean
・君は月夜に光り輝く (2019) 予告編 主人公に◯
・映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン (2019) 予告編 安定のストーリー展開
・映画ドラえもん のび太の月面探査記 (2019) 予告編 可もなく不可も無し
-----------

・Avengers: Endgame アベンジャーズ/エンドゲーム (2018) × 予告編 感動の押し売り
・Captive State キャプティヴ・ステート (2019) × 予告編 未完成?
・Samurai Marathon サムライマラソン (2019) × 予告編 るろうに剣心に至らず
・愛がなんだ (2019) × 予告編 テンポ悪し、5分で限界
・ねことじいちゃん (2018) × 予告編 猫に◯

 日本では恐らく上映できないですね>Parmanu、惜しい。

【2019.8.4 記録更新のお知らせ】

 ちょうど一月振りに NREL チャートが更新されました(Rev.08-02-2019)。詳細は不明
ですが、KRICT/MIT のグループが perovskite でη=25.2% を達成。

 少なくとも直近の報告では perovskite 組成は単純な (FAMA)PBI3 が最も効率が
高く、カチオンの多種混合やハロゲンの混合は時代遅れになりつつあります。

 結果論ではありますが、トレランスファクターがどうしたこうしたという議論は効率を
上げるための本質では無く、各種カチオンのカクテルやドーピングはむしろ逆効果で、
一時しのぎのフェイクサイエンスだと、、、個人的には思っています。

 CIGS, CdTe 及び 多結晶シリコンを完全に追い越してしまいましたね。単結晶シリコンに対しては 0.9% のビハインドです。
【2019.8.1 新刊本のご案内】

 かなり久しぶりのペロブスカイト太陽電池解説本です。著者一覧にあります通り、
第一線の研究者らの寄稿によります最新の情報が満載されています。
■ペロブスカイト太陽電池の開発最前線
  https://www.cmcbooks.co.jp/products/detail.php?product_id=5662

 ・監修: 瀬川浩司
 ・出版社 シーエムシー出版
 ・発行日  2019年7月31日
 ・定価   65,880円(税込)
  
 相変わらずエグい値段設定の割には装丁が安っぽくなったのが少し残念。Amazon でも買えるんですね。

【2019.7.31 論文の御紹介】

 ネタが無いので手前味噌情報。海外で講演をすると「(世界中、どこにでも高性能
の TEM があるのに)何で東大だけ綺麗な結晶格子が見れるのか?」羨望と嫉妬・
妬みと尊敬が複雑に入り交じったクレーム?を受けることがあります。

 本解説ではペロブスカイトのナノ構造に関する情報として直接証拠となる TEM 観
察のノウハウと難しさについて概説しています。


有機金属ハライドペロブスカイト太陽電池観察におけるFIBとTEMの役割 *Perovskite
  (2019年7月30日付 日立ハイテク SI NEWS)

 近々英語版も公開される予定。超格子の存在と太陽電池特性の関係については、現在精力的に調査中。

【2019.7.29 記事の御紹介】

九大、有機膜の厚みが従来比10倍の有機ELを開発 *Perovskite
  (2019年8月2日付 EE Times Japan)

ペロブスカイト材料、負の屈折率温度係数示す *Perovskite
  (2019年7月30日付 EE Times Japan)

京都大化学研究所 若宮淳志教授 *Perovskite
  (2019年7月27日付 毎日新聞)

 エネコートテクノロジーズ共同創業者/最高技術責任者/取締役の若宮先生 :)

【2019.7.22 記事の御紹介】

Liquid Crystal Display working by Sensitized Thermal Cell *DSC?
  (2019年7月23日付 YouTube.com)

地熱・工場廃熱で発電する電池、東工大など開発 *DSC?
  (2019年7月19日付 日刊工業新聞)

地熱・工場廃熱で発電する電池、IoTセンサー用の実用化目指す *DSC?
  (2019年7月21日付 ニュースイッチ)
 

【2019.7.19 来客の御紹介】

 野々村さんのご紹介で Newcastle University (UK) の Elizabeth A. Gibson 教授に
講義をして頂きました。
 ウプサラ時代の A. Hagfeldt 研で一緒だったんですね。

【2019.7.11 記事の御紹介】

 ご紹介が遅くなりましたが、先週から東大HPのトップを飾っております。
光合成研究から次世代太陽電池の開発へ。光エネルギー変換にかけた35年。 *DSC, perovskite
  (2019年7月11日付 東京大学ニュース)

 FB でも日英両面で世界に同時配信されています。これはもう、事件でしょ。(笑)

【2019.7.10 Server 移設しました】

 予想以上にHP移設がスムーズにできたため、サーバーが切り替わったことに全く
気付かないかもしれません。が、どこかリンクを押して頂ければ分かると思うのです
が、アドレスは全て u-tokyo.ac.jp 側へ移行しております。

 この先半年〜1年で旧アドレスの kuroppe.tagen.u-tohoku.ac.jp/~dsc/*** は消滅
することになりますので、繰り返しになりますが Link または Bookmark の更新をお
願い致します。

*これを機会に久しぶりに内田HP「ラ・ラ・サンシャイン計画」 (1997) ページを復
活させました。若気の至り丸出しで、正直、とても恥ずかしい(日本語もオカシイし)。
ですが、これも自分の成長記録の一部なので敢えて当時のまま晒します。


 駆け出しの助手時代、知識も・経験も・お金も・理解者も無く、ただひたすらにやる気と情熱を持て余し
てソーラーカー作りに勤しんだ挑戦記です。

【2019.7.9 Server 移設します】

 東北大多元物質科学研究所の前身である素材工学研究所/反応化学研究所時代
(1995) から続いてきた本サーバーですが、喫緊にセキュリティー対応をする必要に迫
られ、やむなく東大先端研側にコンテンツを移設することになりました。

 明日午前中にアドレス変更となりますので、本HPを御覧頂いているファンの皆様方
には下記のアドレスで Link または Bookmark の更新をお願い致します。
*Please update new link

 “kuroppe” の名前で、実に 24 年間、東北大に御世話になりました。名残惜しいね。

【2019.7.8 記事の御紹介】

黄昏の日の丸太陽電池、もう結晶シリコンでは勝てない *perovskite
  (2019年7月8日付 exciteニュース)

 皮肉なことにSi太陽電池産業失墜のトバッチリで、有機系太陽電池(ペロブスカイトPVを含む)の研究予算獲得が非常に困難な状況にあります。

【2019.7.5 記事の御紹介】

「花粉を水に分解するマスク」への措置命令、各社の反応割れる *photocatalyst
  (2019年7月5日付 日経ビジネス)

 自主性に任せると、こうなっちゃうんですかね? お知らせありがとうございました>J野さん。

【2019.7.4 記録更新のお知らせ】

 NREL チャートが更新されました(Rev.07-02-2019)。前版(Rev.04-16-2019)からの
更新点は、既に先日のSolar cell efficiency tables version 54 に出ていた6接合集光
47.1%(NREL)、Si(HIT): 26.6→26.7% (Kaneka)、CIGS: 22.9→23.4% (Solar Frontier)
と有機薄膜ですが、有機薄膜は16.4%ではなく、16.5%(SCUT-CSU)への更新となっ
ているので、さらに進歩があったのかもしれません。。

 以上、城太郎日記からのコピペでした。OPV のη=16.5% は凄いですね。
【2019.7.4 記事の御紹介】
東大、ペロブスカイト太陽電池ミニモジュールで *perovskite 
  20.7%の変換効率を達成
  (2019年7月4日付 日本経済新聞)
 おやっ!?

【2019.6.22 機内映画感想メモ4】

・七つの会議 (2019) 予告編 評価訂正
・Handan 寒單 (2019) ○○ 予告編 台湾的美男子、感動した
・The Lego Movie 2 レゴ ムービー2 (2019) 予告編 忙しい
・12 suicidal teens 十二人の死にたい子どもたち (2019) 予告編 Satoshi さん

---------- 番外編で ----------
・Toy Story 4 トイ・ストーリー4 (2019) 予告編 感動は 1, 2>3>4、完成度はその逆、ストーリー練り過ぎ

 日本では 7/12 公開です→トイ・ストーリー4。

【2019.6.27 ICMAT2019 Day5】

[Sym O2-09]
・Udo BACH: perovskite waveguide processed by FIB *interesting

[Sym O-10]

【2019.6.26 ICMAT2019 Day4】

[Plenary Lecture 8]
・Prashant V. KAMAT: ion migration, ion migration ...

[Sym O-07]
・Antonio ABATE
・Klaus WEBER
・H.S. RYU* simulation for PL *excellent work
・Nicholas ROLSTON: Stressed out? Perovskites are fragile and unstable, substrate curvature measures residual film stress, Thermal expansion mismatch generates film stress, *interesting work

[Sym O-08]
・Tom SAVENIJE:
・Yabing QI
Jingbi YOU: ★The charge mobility of SnO2 is 2 order higher than taht of TiO2, PbI2 passivation for grain boundary (→lifeteime will be enhanced), PEAI for next passivation, ITO not FTO
・Ivan SCHEBLYKIN: (Q) Is your defect locates inside the grain or outside? (A) Honestly I don't know
・Anirban MONDAL
・Silver-Hamill TURREN-CRUZ

[Sym O-09]
・Mingkui WANG
・Satoshi UCHIDA
・Peter CHEN: PEAI(1~2%)+PbI2 heat up under vacuum
・Tsung Sheng KAO@NTU

 今日最大の収穫>Jingbi YOU、no TiO2, no meso structure, no PCBM resulted η=23.7%
【2019.6.26 ICMAT2019 Day3】
 
 運命のいたずらと言えば大袈裟ですが、宮坂先生の講演を仕切る座長を仰せつ
かりました。質疑応答の時間に間が空いたので、ここぞとばかり「ということは、大方
の認識とは異なり、ペロブスカイト太陽電池の最初の発表は全固体だったわけです
ね?(U)」「公知のPublicationですよね?(U)」「表題に (11) と数字が振られていま
すが、それ以前にも関連の発表があったということでしょうか?(U)」
等のやり取り
を通じて研究のオリジナリティを主張させて頂きました。 *ECS abstract (2008)

 宮坂先生の口からハッキリと「その通り」「(2009 ではなく) 2008年です」言い切って
頂けたのは痛快でした。これがHOPVだったら、与えるインパクトはもっと大きかった
でしょうに。ほんと、勿体ない。

[Sym O-06]
Tsutomu MIYASAKA: OK! perfect!!!
・Maria Antonietta LOI: Sn based perovskite
Teck Ming KOH Daymond@NTU: Molecular selection, 2D for moisture barrier,
・Jun PAN@Quantumn Solutions: QD
・Guankui LONG: Zeeman split vs ***,
・Muhammad Avicenna NARADIPA:

【2019.6.25 ICMAT2019 Day2】

[Sym O2-03]
・Anders HAGFELDT: Zn2+ replacing Li+ in spiro, 2D hydrophobic interlayer, SnO2 amorphous by ALD is good for work function matching,
・Ivan MORA-SERO: chemical capacitance, geometrical capacitance,
・Nirachawadee SRISAMRAN
・Bernabe MARI
・Qing ZHAO
・Rui ZHU

[Sym O2-04]
・Seigo ITO: Soft X-ray analysis (XSAFS) gives the difference for crystalline or amorphous Spiro-OMeTAD
・Wallace C. H. CHOY: Pyridine (vapor) promoted RT formation
・Jin Young KIM: tandem PV
・Bekir TUREDI: Ionic liquid treatment?
・Herlina Arianita DEWI
・Lakshminarayana POLAVARAPU

【2019.6.24 ICMAT2019 Day1】

10th International Conference on Materials for Advanced Technologies (ICMAT) (Singapore)
  (第10回先端技術に向けた材料国際会議)
[Sym O-01]
・Michael GRAETZEL: 2D/3D Perovskites *overview
・Nam-Gyu PARK: Scalable,Stable and High Efficiency, Hysteresis is originated by ion migration
・Alex K.-Y. JEN: Metal-organic framework (MOF)
・Sang Il SEOK: additives, ★DMSO+MACl

[Sym O-01]
・Nitin P. PADTURE: Nano-/Micro-structural Tailoring *excellent talk
・Shuzi HAYASE: Sn-perovskite, Q: Why Voc increase? A: Ge passivate the grain boundary, Q: limitation for PCE? A: Grain boundary passivation & trap density affect
・Lixin XIAO: Lead-Free
Neha ARORA withdraw
Alessio FILIPPETTI withdraw
 
 今日は、、、事実上 Keynote の集まりだからしょうが無いですね。Sn を混ぜま
した、2D 材料を取り入れました、イオンがマイグレーションしました、LED にも取
り組みました、etc. etc. 発表全体を通して見た時に、いったい何をやりたかった
のか・明らかになったのか意味不明な講演のオンパレードでした。はは(予想通
りですけど)。

 写真は Subodh 研のバフ (Bahulayan Damodaran) さんです。

【2019.6.18 記事の御紹介】

亜酸化銅とSiのタンデム型太陽電池、東芝が変換効率23.8% *Cu2O+Si tandem
  (2019年6月18日付 日経テクノロジーオンライン)

 効率が明らかとなりました。これ、タンデムの本命でしょう!?

【2019.6.18 Good-bye Kim さん】

 Dr. Tae-Woong Kim(金 泰雄)さん。約2年ほど私の相棒を務めてくれましたが、
明日からポスドクとして Nam-Gyu Park 先生のところへ移籍します。念願のアカデ
ミック凱旋帰国ですね。
 お疲れ様でした。

【2019.6.14 記事の御紹介】

京大、色素増感太陽電池で新材料、効率15%も視野に *DSC
  (2019年6月14日付 日経テクノロジーオンライン)

 正直、微妙(笑)

【2019.6.13 大成株式会社です】

 よくよく調べたら東京にもオフィスがあるということで、早速足を運びました。
Google で検索すると「大成(株)東京オフィス」がなぜか不動産管理会社として表示
されてしまいますが、総合ビルメンテナンスの大成株式会社です。場所は新宿御苑
前の大橋御苑駅ビル。map


 気になるお値段ですが (1) 太陽電池付きのテーブルと (2) 太陽電池無しのテーブ
ル (3) レンタルした場合の月額が設定されています。が、まだ公表されていないよう
なのでここに書くのは控えたいと思います。→ uchida までお問い合わせ下さい
室内の光でも発電する太陽電池、オフィス向けデスクに搭載 蓄電池も内蔵 *DSC
  (2019年6月13日付 環境ビジネスオンライン)

 白く彩色されたテーブルは、実は紙製でした(でも造りはしっかりしています)。驚き。

【2019.6.11 記事の御紹介】

 記事にもあります通り、株式会社デザインオフィス ラインが開発を担当し、大成株式会社
(名古屋)が販売窓口となるそうです。今のところ受注生産ですが、展示品は大成ビルにて見
ることができるとのこと。
完全固体型色素増感太陽電池の実用化第一弾 *DSC
  (2019年6月11日付 JIJI.com)

 赤のラインが机と綺麗に一体化して、良い感じだと思います。GJ!

【2019.6.1 次世代太陽電池ワークショップの御案内】

 その昔、薄膜基板研究会と称してほぼ 10 年近く活動を続けてきた有機系太陽電池
のセミナーが、今回は 15 周年を記念して海外から特別ゲスト 2 名!!を迎えて国際
ワークショップの開催と相成りました。色素増感・ペロブスカイトという枠を越えて、次
世代の有機系太陽電池が目指すべき新しい提案を模索します。

 時節柄忘年会も企画(期待)したいと思いますので、万障お繰り合わせの上、振るっ
てご参加下さい。*お問い合わせは金子先生(skaneko@spdlab.com)へ

 
■The International Workshop on Next Generation Solar Cells for
  the 15th Anniversary SPD Laboratory


12th 13th December (Thr), 2019

・Shizuoka University Hall and SPD Laboratory, Johoku, Hamamatsu, Japan map

・Topics (tentative)
10:00 Opening Remarks by Dr. S. Kaneko “History and Target of SPD
    Laboratory”
10:10 Prof. S. Uchida “Collaborative Works on PSC with SPD Laboratory”
10:50 Dr. L. Cojocaru “Future of Photovoltaics and Power Storage” 
11:30 Prof. G.R.A. Kumara “Carbon Electrode for Solar Cells from Graphite 
    Produced in Sri Lanka”
12:00 Prof. S. Karuppuchamy “Study on Large Area PSC Fabrication Process
    Combined with SPD and Inkjet Printing Methods”
12:30 Dr. P.V. Viraj Jayaweera “Instrumentation for DSC and PSC Research”

 Lunch

14:30 Lab Tour to SPD Laboratory

17:30 Get together

 チョー、楽しみ!

【2019.6.1 機内映画感想メモ3】

・七つの会議 (2019) ◯◯ 予告編 半澤直樹、爽快
・Raazi (2018) ◯◯ 予告編 切ない
・Hibiki 響 (2018) ◯◯ 予告編 テンポ良し、爽快
・Whiplash セッション (2014) ◯◯ 予告編 生き様に賛同、鬼神のクライマックス

----------
・マスカレード・ホテル (2019) 予告編 テンポ良し
・Master Z: The Ip Man Legacy Exclusive イップマン・外伝 マスターZ (2018) 予告編 前作に同じ
・Happy Death Day 2U ハッピー・デス・デイ 2U (2019) 予告編 tricky
・Second Act セカンド・アクト (2018) 予告編 start over (やり直す)
・Stan & Ollie 僕たちのラストステージ (2018) 予告編 professional
・Destroyer デストロイヤー (2018) 予告編 Fu*k 百連呼
・Replicas レプリカズ (2018) 予告編 無理筋
・The Girl in the Spider's Web 蜘蛛の巣を払う女 (2018) 予告編 痛々しい
・The Mule 運び屋 (2018) 予告編 犯罪です
・こんな夜更けにバナナかよ (2018) 予告編 boob? 悲しき実話
・Yes Man イエスマン “YES”は人生のパスワード (2009) 予告編 いいかも

----------
・Captain Marvel キャプテン・マーベル (2019) × 予告編 可もなく不可もなし
・そらのレストラン (2019) × 予告編 演技の押売り
・春待つぼくら (2018) × 予告編 女優さんに◯
・Glorria Bell グロリア・ベル (2018) × 予告編 実り無し

---------- 番外編で ----------
・空母いぶき (2019) 予告編 総理は民主党? 基本、ここに同じ

 珍しく邦画が頑張っている印象。

【2019.5.31 キャンパス公開】

 毎年恒例のキャンパス公開です。
 前準備、夜な夜な怪しい実験中

【2019.5.29 六本木にて】

 特許庁審査官交えて六本木の仮庁舎にて打ち合わせです。議案はお馴染み?
スポンジ酸化チタン。
 目指せ億万長者?

【2019.5.24 記事の御紹介】

新材料を使ったより簡易な太陽電池の製造方法を発見 京大など *Perovskite
  (2019年5月24日付 産経新聞)

山形大、高効率な太陽電池の製法開発 酸化チタン使わず *Perovskite
  (2019年5月23日付 日本経済新聞)

【2019.5.19 Exeger celebration at Stockholm】

 Facebook で既に先行公開しておりましたが、ストックホルム市庁舎内のノーベル賞
晩餐会会場にて、Exeger 10 周年記念祝賀会にお呼ばれした時の様子を写真でお
伝え致します。

 ドレス・コードは Black Tie、市内定番のテーラーで上から下まで借ります。さすがに
同伴者までは借りられませんでしたが(苦笑)。メニューの品数とデザートを出す時の
アトラクションはノーベル賞の時と同じだそうです。
 Thank you Giovanni -san!
【2019.5.16 HOPV19 終わりに】
 
 ペロブスカイト・ブームが一段落したこともあって参加者は最盛期の約半分程度、
それでも初日は 200 名近くの出席があったと思います。うち、私が目にした範囲で
日本人発表者(oral)は宮坂・早瀬・内田といつものメンバーだけでした。あまりのア
クティビティーの低さに、清華大の先生からは「日本は時流に乗らず、ノーベル賞
を取れる研究に集中しているのか?」言われる始末。

 何かつかみ所の無い、まとまりに欠けたコミュニティーを見るにつけ、今にしてみ
れば色素増感時代は M. Graetzel という絶対王者のスーパースターがいて、幸せ
でした。

 宮坂先生のご発表、今までで一番良くまとまっていました、が、完全なミスリード。
口頭では全固体型ペロブスカイトは早い段階で試したとはいうものの、相変わらず
はっきりとした根拠は示さず。確かに査読を経た論文ではありませんが、アメリカ電
気化学会にコピーライトを持つ、歴とした予稿原稿があるじゃないですか!

 恐らくご自分の置かれている状況が飲み込めていないものと想像しますが、海外
での評価は (1) 電解液方式の使い物にならないペロブスカイト太陽電池は宮坂先
生が考案 (2) Spiro を用いた現行のペロブスカイトは Snaith の発明 (3) あるいは
なぜか・突然・僅差で同じコンセプトの論文が先に出てきた Nam-Gyu 氏が全固体
のパイオニア、という扱い。本人が否定しない以上、もはや救いようが無いです。

 最後に、誰とは言いませんが、自分に与えられた持ち時間を過ぎてダラダラしゃ
べり続けるのはいい加減止めましょう。本人にしてみればここがポイントとばかり熱
が入る訳ですが、聴衆は完全に白けています。遅れたスケジュールは参加者全員
の休み時間を削るか他者の発表時間を調整するしかないわけで、いずれにせよ
他人の時間を搾取していることに気付きましょう。迷惑、かつマナー違反も甚だしい
です(恥ずかしい!)。


【2019.5.15 HOPV19 Day3】

G3.1-K1 Zhu, Xiaoyang@Columbia University, Ferroelectric large polarons *lecture with less original data
G3.1-I1 Lifshitz, Efrat@Technion *professional
G3.1-I2 Kamat, Prashant@University of Notre Dame *bimyou, unclear

BREAK

3.2-I1 Durrant, James@Imperial College London, Voc from PL, Tall states and charge trapping, stoichiometry on charge trapping, charge transfer to contacts
3.2-I2 Prezhdo, Oleg@University of Southern California, iodine interstital defect, iodine vacancy defect, lattice stiffness suppresses charge recombination, longer lifetime at higher T: disorder and MA/Pb-I interplay, structure deformation more important than motions, CH3NH3PbI3/TiO2 injection J Phys Chem C 121 3797 (2017), CH3NH3PbI3/TiO2 recombination ACS Nano 9 11143 (2015) J Phys Chem Lett 6 4463 (2015), Cl Br do not contribute to HOMO, Grain boundary JACS 138 3884 (2016) DOI: 10.1021/jacs.6b00645, J Phys Chem Lett 10 1617 (2019)
3.2-I3 Stranks, Samuel D.@University of Cambridge, recombination regimes, imaging carrier trap (by PL map), buried heterogeneity, 3D PL tomography (MAPbBr3), Stavvrakas Energy & Environmental Science 2018 10.1039/C8EE00928G, poorly emissive regions are strained, Jones Energy & Environmental Science 2019 10.1039/C8EE02751J, Sub-grain heterogeneity, long-range structural properties, imaging trap states with PEEM, compare PL and PEEM images, recombination kinetics in alloyed perovskites, FETs confirm photo-doping behaviour, localized photo-doping due to energy landscape
3.2-I4 Berry, Joseph@NREL, Center for... (CHOISE), ACS Energy Letters, Tailroad interfaces of ..., Li-free HTMs,

LUNCH

B3-O7 Uchida, Satoshi@The University of Tokyo, Q: How do you corellate the TEM image and temperature? Q: how you can avoid from the FIB damage? Q: How you can define the boundary gap?
B3-O8 Barea, Eva, aaa
B3-O5 Alberti, Alessandra, N2 is better than Ar for sealing under small positive pressure
B3-O6 Gagliardi, Alessio
B3-IS1 Troshin, Pavel@Skoltech, degradation

BREAK

C3-IS1 Tanja Ivanovska@Saule Technologies, flexible & ink jet printing,
C3-O2 McMeekin, David@Monash University
C3-O1 Burgess, Claire@Eindhoven University of Technology
B3-O1 Burgos Caminal, Andres@EPFL
B3-O2 Sanchez, Sandy@University of Fribourg
B3-O3 Ahlawat, Paramvir@EPFL
B3-O4 Schutt, Kelly@University of Oxford

【2019.5.14 HOPV19 Day2】

G2.1-K1 Kanatzidis, Mercouri@Northwestern University, distorted octahedron for Sn, "Hollow" 3d perovskite, "Unleaded" perovskite, "Hollow" Pb/Sn perovskite
G2.1-I1 Ginsberg, Naomi@UCSB, *simulation, calculations, very less fact おまけに時間守れないダメダメな発表
G2.1-I2 Padture, Nitin@Brown University, MAPI thin film Healing

BREAK

G2.2-I1 Etgar, Lioz@The Hebrew University of Jerusalem, Low dimensional perovskite, Single crystal ion exchange,
G2.2-I2 Manna, Liberato@Istituto Italiano di Tecnologia, CsPbX3 QD
G2.2-I3 Bakr, Osman@KAUST with Ted Sargent, single-crystal, Mechanical polishing, Polycrystalline vs single-crystal solar cell, QD surface defect,
G2.2-I4 Case, Christopher@Oxford PV

LUNCH

B2-O7 Galisteo-Lopez, Juan@ICMS-CSIC, PL
B2-O8 Spalla, Manon@Savoie-Mont-Blanc University, aging test in air & humidity
B2-O1 Horvath, Endre@EPFL, nanowire
B2-O2 Akkerman, Quinten@iit, Cs4PbX6, Cs2PbI2Cl2, CsPbI3 with Mn2+
B2-IS1 Nag, Angshuman@Indian Institute of Science Education and Research (IISER), Mn- and Yb- Doping

BREAK

B2-O3 JENA, AJAY@Toin University of Yokohama, stability against the temperature & moisture, Migration of MA+ ions into spiro-OMeTAD, Eu in CsPbI3, Recrystallization and stability against moisture
B2-O4 Polyakov, Alexander@NUST MISIS *very old Russian style
B2-O5 Noel, Nakita K.
B2-O6 Lim, Jongchul

【2019.5.13 HOPV19 Day1】


HOPV19 (Rome, Italy)


G1.1-K1 Miyasaka, Tsutomu@Toin University of Yokohama, あああ、ダメダメ、今回も3.5分超過です
G1.1-I1 Aernouts, Tom@imec, 4cm module FF0.75
G1.1-I2, Hagfeldt, Anders@EPFL, DSSC, Y123+XY1b+Cu- complex redox 1.1V PCE13.1%, Pure FAPbI3 (Science), 3D/2D fluoroarene bilayer-based ... exceeding 22%, What accelerated tests are relevant for PSC? -->Nature Energy 2018 3 61-57, Average performance on 24 selected days ..., ★★Flash infrared annealing (FIRA), Backward 1.10V Jsc24.4mAcm2 FF75% PCE20.1%, Forward 1.09V Jsc24.5mAcm2 FF72% PCE19.2%

BREAK

G1.2-I1 Chen, Lin@Northwestern University, OPV, Cesium lead bromide, Nature Comm 10 504 (2019),
G1.2-I2, Kuno, Masaru@Unversity of Notre Dame, *unclear, indirect PL data (only)
G1.2-I3, Bolink, Henk, ITO for larger area, vacuum deposited perovskites "forgiving" method, J Phys Chem Lett 2018 9 2770-2775, Change PbI2/MAI ratios, 25% difference in MAI very little effect on performance, sublimed perovskites..., "evaporated perovskite maybe cubic?"

LUNCH

B1-O7 DOGAN, ILKER@Solliance, GBA is acceptable, Perovskite/CIGS over 14% (spincoating)
B1-O8 Kosasih, Felix Utama@University of Cambridge, EDX analysis
B1-O1 Matteocci, Fabio@University of Rome, Thermal stability, Planar NIP_SnO2, Perovskite morphology - KI role, KI doping, Carbon full low-T based planar PSCs, Thermal cycling, Electrode: Ag vs Cu: Ag migrate
B1-O2 Sahli, Florent@EPFL, Perovskite/Silicon Monolithic Tandem,
B1-IS1 Di Giacomo, Francesco@Solliance, From opaque to semi-traansparent (ST) rigid and flexible PSC, Slot die coating, Ink engineering for large area PSC, Light and Thermal stability in N2 environment

BREAK

C1-IS1 Ehrler, Bruno@AMOLF, Perovskite/Silicon Tandem Solar Cells, *no tandem discussions, *ionmigration analysis based on the hypothesis
C1-O5 Borchert, Juliane@University of Oxford, co-evaporation, *very informative research
C1-O6 Abdi Jalebi, Mojtaba@University of Cambridge, Luminescence efficiency

【2019.5.12 HOPV19 Registration】

 4年振りのローマにて。会場は観光名所の真っ只中にあります。受付で顔馴染み?
の NanoGe 女性スタッフに「ハーイ、Seigo Ito さんですね」言われて一瞬気が遠くな
りかけましたが「あああ、すいません、ちゃんと覚えてますよ(テヘペロ)」と私の名札
を持ってきてくれました。もう!
 こちらは4年前の HOPV2015 (しかも同じ会場)、懐かしいね。

【2019.5.10 来客です】

 今日のお客様。元岐阜大、現アラガッパ大学 (Alagappa University) の S. Karuppuchamy
教授と Dr. K. Ramachandran さん。
 箕浦先生、見てますかーーー!?

【2019.5.3 月山です】

 残雪 8.5m! 令和の初滑り。
 チョー、快感。

【2019.4.29 記事の御紹介】

東芝 ペロブスカイト太陽電池 発電効率高め主電源化後押し *Perovskite
  (2019年4月29日付 SankeiBiz)

 写真は都鳥さんですね。

【2019.4.27 記録更新のお知らせ】

 済みません、ご紹介が遅れましたが NREL のモジュールチャートが更新され、
東芝のペロブスカイトモジュール11.7%が追加された模様。 (Rev.04-19-2019)
 以上、3日前の城太郎日記からでした。

【2019.4.25 記事の御紹介】

化学研の太陽電池、中国を抜いて効率で世界1位に *Perovskite
  (2019年4月25日付 東亜日報)

 本HP初の東亜日報!

【2019.4.25 論文の御紹介】

 太陽電池関係無いですが、このお仕事は結構有能なんじゃないでしょうか?

アンモニアの簡単な合成法、東大が開発 フラスコで可能に
  (2019年4月25日付 産経新聞)

Cleaner, cheaper ammonia
  UTokyo researchers dramatically clean up ammonia production and cut costs
  (2019年4月25日付 東京大学プレスリリース)

Molybdenum-catalysed ammonia production with samarium diiodide and alcohols or water
  Y. Ashida, K. Arashiba, K. Nakajima and Y. Nishibayashi
  Naturevolume 568, pages536-540 (2019). DOI: 10.1038/s41586-019-1134-2

 CREST (by JST) の成果ですね。

【2019.4.15 ACS Energy Letters より】

 宮坂先生のインタビュー記事が現在 ACS Energy Letters 誌の表紙を飾っている
模様。日本の関係者は誰しもが知るヒストリーですが、ここでもしっかりと全固体型
ペロブスカイト太陽電池の最初の報告は 2008 年(η=0.4%)であることが語られて
います。いいね!
■A Conversation with Tsutomu (Tom) Miyasaka *Perovskite
  ミヤサカ ツトム(Tom)との対話
  P.V. Kamat, ACS Energy Lett., 4(4), 832-833 (2019). DOI: 10.1021/acsenergylett.9b00493

 昨年末に初めて公開された ACS Energy Letters の Impact Factor は 12.277 です。

【2019.4.12 松本工業高校電子工業科より】

 ご紹介が遅くなり申し訳ございません。

>松本工業高校の若狭です。
>平成30年度もお世話になりました。
>先生のお陰で、台湾→マレーシア・シンガ→スリランカ
>という楽しい研修を、38人の生徒たちに体験させることができました。
>ありがとうございました。


以下略。4月より信州のやや南の駒ヶ根(こまがね)工業高校へ異動されたとのこと。
写真は昨年度の生徒作品(色素増感の風鈴 センサー付き)だそうです。スリランカで
実施した共同実験で、セイロンティーで染色されたそうです。いいね!

 次が楽しみですね。(笑)

【2019.4.12 記録更新のお知らせ(速報)

 NREL の Research Cell Record Efficiency Chart、通称「NRELチャート」が 3 ヶ月
振りに更新されました。ペロブスカイトは η=24.2% by KRICT。少なくとも CIGS と多
結晶シリコンを完全に抜き去った模様。
(Rev. 04-10-2019)
 DSC は 2013 年 Sharp の η=11.9% が最後で最下位に。以上、城太郎情報でした。

【2019.4.11 姫路にて】

 NEDO 集中研ミーティングです。兵庫県立大学姫路駅サテライトラボより。
 メインは2次会? 夜には東京へ戻ります。

【2019.4.10 ブラックホール】

 太陽電池とは関係ありませんが、光ネタ。300 万視力あると見えるそうです。 (^^;)
イベント・ホライズン・テレスコープ(EHT)による研究成果について
  (2019年4月10日付 国立天文台)

世界初 ブラックホールの輪郭撮影に成功
  (2019年4月10日付 NHKニュース)

 Live 中継で見ていました。Great!

【2019.4.9 オレオレ詐欺】

 近所の銀行ATMにて、目の前で振り込め詐欺に遭っているおばちゃんを見掛け
ました。予想、60台前半くらい。携帯片手に指示を受けているようで、不慣れな操
作を逐一確認しながら手順を進めています。それも結構な大声で。たまたま入口の
外に警官がいたので、呼び止めて中を案内しました。

 「お金は振り込んだんですか?(Police)」「ああ、でもちゃんと後で払い戻しされるっ
て聞いてました(Baa)」「社会保険庁の年金課からの電話です(Baa)」。手遅れ。
しかも、何か宝くじにでも当たったかのような嬉しそうな表情。

 見た目や警官とのやり取りは健常者のそれと何も変わりありませんが、人間、歳を
取ると本当に正常な判断が出来なくなるんですね。お気の毒。

 自分の前にも先に何人か並んでいて話を聞いていたと思うのですが、誰も(これ
はおかしい、思いながらも)行動しないところは東京ならではで、どちらも「なんだか
なぁ」というお昼休みでした。


 あと1〜2分早ければ、でした。次なる詐欺事案はこちら

【2019.4.5 来客にて】

 内輪ネタです、ブラジルからわざわざ来てくれました。瀬川研OBのブルノさん。
 懐かしい。

【2019.4.4 瀬川研の御紹介】

 お花見にて。かなり久々の集合写真です。
 久保先生、、、

【2019.4.3 記事の御紹介】

次世代太陽電池ペロブスカイト、先行開発企業はどう事業化するか *Perovskite
  (2019年4月3日付 日経テクノロジーオンライン)

 サブタイトルは「ペロブスカイト太陽電池の開発─太陽電池開発の中心...」。

【2019.4.3 受賞のお知らせ】

 色素増感世代では誰しもが知る Prof. Kumara G.R.A 先生、2016 年の業績に対
して表彰された模様。
President’s Awards for scientific publications *DSC 
 おめでとうございます。

【2019.4.2 論文の御紹介】

 NREL チャートに出てくる η=23.32% の論文が、今日公開されました。

 ポイントはホールコンダクタ Spiro とペロブスカイト層の間に phenethylammonium
iodide (PEAI) 薄膜層を挟んだこと、ということで、先日の 2D ペロブスカイト薄膜を
入れた論文とコンセプトは一緒です。正直、絶縁性の薄膜であればポリスチレンで
もアルミナでも何でも良さげな感じ。

Surface passivation of perovskite film for efficient solar cells *Perovskite
  2019年4月3日 Nature Photonics (2019) ASAP

 さすが Wang さん、情報が早いです。

【2019.4.1 記事の御紹介】

 「最近では変換効率が24%を超えたことが報告されている」が出てくるあたり、
事情通ですね。よくまとめられた記事だと思います。


東芝が狙う次世代太陽電池、ペロブスカイトやタンデム型を商業化 *Perovskite
  低コスト&高効率を武器に新市場を開拓
  (2019年4月1日付 電子デバイス産業新聞)

 今のところ韓国の自己評価値と言われています。

【2019.4.1 新元号発表】

 「令和」です。意味を教えよ、と海外から指示が来たので Google 翻訳に掛けたら
"Culture is born and nurtured while people are in love" となりました。詩的で意味
不明。
 N崎先生、英訳お願い致します。 (^^;)

【2019.4.1 記事の御紹介】

 今年も2件、期待に応えてやってくれました。

大谷教授のh指数(h-index)が「800」に達しました 
  (2019年4月1日付 光触媒 大谷研究室)

逆二重励起光音響分光法測定装置が化学遺産の将来登録リストに 
  (2019年4月1日付 光触媒 大谷研究室)

 え? えええっ!? ちなみに Google Scholar での私の h-index は 37 です。

【2019.3.29 東京大学入試問題(化学)】

 東京大学 前期日程 化学 第3問です。これが解けたら東大に入れるかも!?

 1問目は有機化学、2問目は燃料電池、3問目 (p36) はペロブスカイト結晶です。
チタン酸ストロンチウムを“イオン結晶”と呼ぶのは違和感ありますが、高校の化
学ではアリなのでしょう。 *本当は共有結合結晶です

 気になる最後の答えですが、イオン半径の組み合わせから、最も安定な構造
を持つのは LaFeO3 になるようです。良く考えられた、いい問題だと思います。


東京大学 前期日程 化学 *Perovskite
  (2019年3月?日付 読売新聞)

 で、いったい誰がこの問題を作ったのでしょう? (^^;)

【2019.3.28 文献の御紹介】

 ざっと見 (1) ペロブスカイト層表面を後処理して、σ結合を有する(→絶縁性の)
2D ペロブスカイト薄膜を形成した (2) ホールコンダクタに P3HT(ドープ無し)を使っ
ているにも関わらず効率が高い、という話かと思いますが、アイディアも材料も特
に新規性は感じられないというのが率直な感想です。測定は2017年7月とのこと。


■Efficient, stable and scalable perovskite solar cells using poly(3-hexylthiophene) *Perovskite
  E.H. Jung, N.J. Jeon, E.Y. Park, C.S. Moon, T.J. Shin, T.-Y. Yang, J.H. Noh and J. Seo
  Nature 567, 511-515 (2019). DOI: 10.1038/s41586-019-1036-3

----------
 >今週号のNatureに、KRICTの効率22.7%(Newport測定)の論文が出ました。
 >KRICTですが、Seokの名前はありません。

 by N崎先生

【2019.3.28 文献の御紹介】

 新有機色素 ZL003 で効率 13.6% を報告しています。Supporting Info に中国計量
科学研究院 NIM の Test Report が添付されています。

 色素増感の最高値はこれまで ADEKA-1 が別な有機色素 LEG-4 と組み合わせ
て出した η=14.3% (2015) がありますが、自己申告の値となります。従って、本当の
意味で最高の色素はどれなのかという問いについては、ますます混迷を来す状況
となりました。


■13.6% Efficient Organic Dye-Sensitized Solar Cells by *DSC
  Minimizing Energy osses of the Excited State
  (励起状態のエネルギー損失を最小にした効率 13.6% の
   色素増感太陽電池)
  L. Zhang, X. Yang, W. Wang, G.G. Gurzadyan, J. Li, X. Li, J. An, Z.e Yu,
  H. Wang, B. Cai, A. Hagfeldt and L. Sun
  ACS Energy Lett. 2019, 4, 943−951. DOI: 10.1021/acsenergylett.9b00141

 N田さん、ありがとうございました。 *産総研は、いつの間にこんな覚え書きを...

【2019.3.28 記事の御紹介】

 再掲です。先日の記事が掲載された冊子を頂いたため、中身を確認することがで
きました(感謝です)。ここ暫くトレンドの、かつプロジェクトとしてはこれからの取り組
みになるであろうタンデム・ソーラーセルの技術動向が詳しくまとめられています。

 ネット情報では詳細が分からなかった東芝のp型材料の亜酸化銅 Cu2O について
も、その効果と進捗状況が解説されています。現状 4 端子ですが、思惑通り開発が
進めばタンデム用のペロブスカイトは必要無くなりますね。

2階建てになる太陽電池、コスパの壁を突破 *Perovskite 
  (2019年3月15日付 日経エレクトロニクス)

亜酸化銅(Cu2O)を用いる超低コスト太陽電池技術
  (2017年9月14日付 金沢工業大学 新技術説明会) 発表資料 (宮田俊弘先生) プレゼン動画

 野澤さん、Good job です!

【2019.3.27 記事の御紹介】

 記事中の「サンスカ社」は「スカンスカ社 (Skanska)」の翻訳ミスと思われ。図3の
元画像は SauleTechnologies 社の twitter からの転載です。
ペロブスカイトPVの商用展開促進に コラボレーションが有効 *Perovskite 
  (2019年1月号 LaserFocusWorld Japan)

 著者はデイビッド・フォルガーチさん、って誰?

【2019.3.15 第3回 MOPGA 受賞者発表】

 トランプ大統領のスローガンをもじって、フランスのマクロン大統領がリーダーシップ
を発揮して設立したプロジェクト (MOPGA) の、第3回目の受賞者が決まりました。

 一件あたり 500,000〜750,000EUR(+受入機関が同額をサポート)の大型予算で世
界中から選ばれた 12 名のうち、「Solar cells and supercapacitors」という研究題目で
採用されたのは、あの人です。


Make Our Planet Great Again: 12 new high-level researchers will be joining French labs
  (私たちの惑星を再び素晴らしいものにする:12人の新しい高レベルの研究者が
   フランスの研究室に加わるでしょう
by Google *Perovskite
  (2019年3月14日付 campusfrance.org)
     
「私たちの惑星を再び素晴らしいものに」:第3ラウンドで選ばれた12人の科学者達 *Perovskite
  (2019年3月21日付 ドイツ連邦教育研究省)  
2017年6月1日、フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、フランスの研究所で
気候変動に関する研究を継続するよう外国の科学者らを招きました。これに続い
て、国立科学研究センター CNRS の科学的調整の下、「我々の地球を再び素晴
らしいものに」(MOPGA)というタイトルの下で、気候・エネルギー・地球システム
科学の提案が 3 回行われました。最初の 2 回の申請では合計 32 人の優秀な
研究者が選ばれました。

2019年3月14日、高等教育研究革新省 MESRI および投資事務局長により、3回
目の資金調達から12人の候補者が発表された。 国際審査委員会によって審査
された 85 件の申請がありました。12 人のうち 3 人はアメリカ、1 人はアジア、8
人はドイツから来ています。

MOPGA プロモーションは 3 年から 5 年の間に行われ、経験のレベルに応じて
1 人あたり 50 万から 75 万ユーロをカバーします。 資金は将来の投資プログラ
ム PIA から来ています。受入側の高等教育機関および研究機関は、少なくとも
同じ金額で滞在に再度資金を提供します。

ドイツからフランスへ行きます。

・Albert-Ludwigs-UniversitatFreiburg の化学者である Ludmila Cojocaru 博士が、
 ボルドー大学で「太陽電池とスーパーキャパシタ」の研究を行います。

・経済学者であり、ポツダム大学の名誉教授であり、グローバル気候フォーラム
 の共同創設者であり会長でもある Carlo Jaeger 博士が CNRS で「気候と金融
 リスク」に関する研究を行います。

・ヘルムホルツ海洋研究センターの海洋生物学者およびデータ科学者である
 Rainer Kiko 博士が、ソルボンヌ大学で熱帯大西洋の脱酸素化のトピックに関
 する研究を行います(2018 年にパリの大学とソルボンヌ大学およびピエール・
 エ・マリーキュリー大学の合併により設立)。

MESRI によると、これまで 42 人の MOPGA 奨学金保有者がいます。

高等教育研究イノベーション大臣の Frederique Vidal はまた、ドイツのパートナ
ーとの気候研究へのコミットメントは継続すると述べました。2017 年 7 月のドイツ
-フランス閣僚評議会に続いて、ドイツは独自の入札を呼びかけ、第2回 MOPGA
選考会に参加しました。 13人の経験豊富な科学者が勝つことができました。

ドイツ連邦教育研究省(BMBF)は 1500 万ユーロをプログラムに資金提供してお
り、受け入れ大学と研究機関は適切に参加しなければなりません。 (by Google Translator)

 凄い、凄い >Liuda さん、おめでとうございます!!!

【2019.3.15 TCIからお知らせ】

 東京化成工業から PbI2 出荷停止のお知らせです。既に欧州方面から「純度が落ち
た」「以前の性能が出ない」聞いていたのですが、公式に下記のアナウンスがされた
模様。

 事実を認めてくれるだけまだイイですね。Spiro の時のように、ドイツの某有名化学
会社なんか、最後まで知らんぷりでしたもの。


   *Perovskite

■Product: L0279 Lead(II) Iodide (99.99%, trace metals basis) [for Perovskite precursor]

【2019.3.15 首相官邸から】

 いやー、まずいでしょ、これは。以下は政府インターネットTVで公開された世界経済
フォーラム年次総会、通称「ダボス会議」スピーチより。

 「光触媒」までは良いとして、「人工光合成(で CO2 固定)」は今のところ予算獲得
を目的としたエセ科学です。東大の利害関係者が下書きを用意したと思われますが、
これじゃ世界の恥さらしです。
  
■世界経済フォーラム年次総会 安倍総理スピーチ 
  https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/statement/2019/0123wef.html
  (2019年1月23日付 首相官邸ホームページ)
二酸化炭素というのは、皆様、事と次第によっては、一番優れた、しかも
最も手に入れやすい、多くの用途に適した資源になるかもしれません。
例えば、人工光合成です。これにとって鍵を握るのが、光触媒の発見でし
たが、手掛けたのは日本の科学者で、藤嶋昭(ふじしまあきら)という人で
す。メタネーションというと年季の入った技術ですが、CO除去との関連で、
新たな脚光を浴びています。今こそCCUを、つまり炭素吸着に加え、その
活用を、考えるときなのです。
 Twitter に出したら炎上モノのネタですね。

【2019.3.15 記事の御紹介】

 サーバートラブルでアクセス出来なかった、ここ1週間の取りこぼし記事です。

2階建てになる太陽電池、コスパの壁を突破 *Perovskite 
  (2019年3月15日付 日経エレクトロニクス)

曲がる太陽電池、宇宙へ JAXAやリコーが開発 *Perovskite 
  (2019年3月8日付 日本経済新聞)

 有料記事なので読めないのが惜しい >日経エレクトロニクス

【2019.3.15 商品の御紹介】

 ミュンヘン(ドイツ)のベンチャー企業 Sono Motors 社から太陽電池搭載 EV Car の
受注開始です。お値段 25,500 ユーロ(約¥3,250,000)から。車体は黒色限定でしょう
か?(苦笑)


Sion Design Release *c-Si 
 I藤さん、ネタ提供ありがとうございました。

【2019.3.8 機内映画感想メモ2】

 更に追加です。

・Bohemian Rhapsody ボヘミアン・ラプソディー (2018) ◯◯ 予告編 伝染るんです, sorry, Fortune favors the bold (幸運は勇者に味方する)
・First Man ファースト・マン (2018) ◯◯ 予告編 アームストロングの再出発、総計いったい何人亡くなったのでしょう?
・On the Basis of Sex ビリーブ 未来への大逆転 (2018) ◯◯ 予告編 予想外

----------
・Creed II クリード 炎の宿敵 (2019) 予告編 予定通り
・A Simple Favor シンプル フェイバー (2018) 予告編 うそっぽい
・A Star Is Born アリー/スター誕生 (2018) 予告編 ラビアンローズ!
・Fantastic Beasts: The Crimes of Grindelwald ファンタスティック・ビーストと魔法使いの誕生 (2018) 予告編 終わらないストーリー
・Green Book グリーンブック (2018) 予告編 最後のシーンに◯もう一つ
・Mortal Engines移動都市 モータル・エンジン (2018) 予告編 まあまあ
・Project Gutenberg プロジェクト・グーテンベルク (2018) 予告編 誰が誰だか
・Vice バイス (2018) 予告編 The following is a true story
・Widows 妻達の落とし前 (2018) 予告編 金、金、金

----------
・The Hate U Give ヘイト・ユー・ギブ (2018) 予告編 主人公綺麗

----------
・Can you ever forgive me ある女流作家の罪と罰 (2019) × 予告編 退屈
・BumbleBee バンブルビー (2018) × 予告編 意味不明
・Dumplin' (2018) × 予告編 美しくない
・If Beale Street Could Talk ビール・ストリートの恋人たち (2018) × 予告編 救い無し

【2019.3.7 機内映画感想メモ】

 ここ暫くの感想メモです、まとめてどうぞ。

・The Accountant ザ・コンサルタント (2016) ◯◯ 予告編 会計士、主役がイケメン(再掲)

-----------
・A Quiet Place クワイエット・プレイス (2018) 予告編 しゃべると人が死ぬ映画
・Crazy Rich Asians クレイジー・リッチ! (2018) 予告編 話、出来過ぎ
・Jonny English Strikes Again ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲 (2018) 予告編 UK版・志村けん
・Man of Tai Chi ファイティング・タイガー 予告編 キアヌ・リーヴスに○
・Mile 22 マイル22 (2018) 予告編 よう分からん
・Mission Impossible Fallout ミッションインポッシブル フォールアウト (2018) 予告編 映画版24時間テレビ
・Over Drive オーバードライヴ (2018) 予告編 ヒロイン不要
・Over Load オーバーロード (2018) 予告編 ゾンビ映画
・Proud Mary プラウド・メアリー (2018) 予告編 沢山人が死ぬ映画
・Search/サーチ (2018) 予告編 疲れる
・Sicario: Day of the Soldado ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ (2018) 予告編 重過ぎ
・Skyscraper スカイスクレイパー (2018) 予告編 ダイハード映画
・The Meg MEG ザ・モンスター (2018) 予告編 ジョーズ映画
・The Nutcracker and the Four Realms くるみ割り人形と秘密の王国 (2018) 予告編 忙しい映画
・The Predator ザ・プレデター (2018) 予告編 まあまあ
・The Pride パレードへようこそ (2015) 予告編 最後に人が死ぬ映画
・The Snowman スノーマン (2017) 予告編 沢山人が死ぬ映画
・The Spy Gone North (2018) 予告編 妄想コメディー
・Venom ヴェノム (2018) 予告編 洋風寄生獣
・Water for Elephants 恋人たちのパレード (2013) 予告編 ヒドす

------------
・Alpha × 展開が slow
・Ant-Man and the Wasp アントマン&ワスプ (2018) × 予告編 洋風ウルトラマン
・Deadpool 2 デッドプール2 (2018) × 予告編 ノーコメント
・Flea-picking Samurai × R指定
・I kill Giants × 基地外メルヘン
・Mamma Mia! Here We Go Again マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー (2018) × 予告編 あばばばば
・Peppermint × 暗すぎ
・The Equalizer 2 イコライザー2 (2018) × 予告編 救い無し、最後の絵はPerfect
・The Hunter's Prayer × 意外性なし
・The Wife 天才作家の妻 40年目の真実 (2017) × 予告編 R指定?
・White Boy Rick × 救い無し

------------
・いぬやしき (2018) 予告編 予想以上
・スマホを落としただけなのに (2018) 予告編 女優さん綺麗

・カメラを止めるな! (2017) × 予告編 低コストの学芸会映画、ストーリーも二番煎じ
・劇場版 コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命 (2018) × 予告編 イントロ長過ぎ
・旅猫リポート (2018) × 予告編 学芸会レベル、感動しない、主演男優は優秀
・万引き家族 (2018) × 予告編 30分が限界、しかも未完成?
・未来のミライ (2018) × 予告編 どうにもつまらない

【2019.3.5 記事の御紹介(速報)

 右下のツーショットは某月某日 Exeger 社(ストックホルム)にて、CEO の Giovanni
さんと。

 「Exeger 社は SoftBank Group との戦略的投資と SoftBank Energy との戦略的パ
ートナーシップの両方を通じて、正式な SoftBank ファミリーの一員となっています」
とのこと。


   
ソフトバンク、色素増感型太陽電池セルのスウェーデン企業に出資 *DSC 
  (2019年3月6日付 環境ビジネスオンライン)

Japansk gigant in i svenskt solteknikbolag - vardet fyrfaldigas *DSC 
  (2019年3月5日付 Dagens Industri)

SoftBank backs Swedish solar cell maker Exeger with USD 10m *DSC 
  (2019年3月5日付 Renewables Now)

ソフトバンクグループ、スウェーデンExegerへの出資と戦略的パートナーシップ締結 *DSC 
  (2019年3月5日付 日本経済新聞)

ソフトバンクグループ、スウェーデンExegerへの出資と戦略的パートナーシップ締結 *DSC 
  (2019年3月5日付 日経プレスリリース )

ソフトバンクグループによるExegerへの出資および戦略的パートナーシップの締結について *DSC 
  (2019年3月5日付 SoftBank プレスリリース)

ソフトバンクG、太陽電池セル事業のスウェーデンExeger社に出資 *DSC 
  (2019年3月5日付 財経新聞)

 1000 万ドル(約 11 億円)の出資。何でこの事業が日本でできなかったんでしょうね ...

【2019.3.5 論文の御紹介】

 下の関係性、実は色素増感でも同じ事がありまして、無論グレッツェル先生の
Nature (1991) が大きなブレークスルーであり今日に至るまで最大の功労者である
ことに異論はないのですが、こと「誰が一番最初に発見したのか?」という答えにつ
いては別な見方があります。

 即ち、グレッツェル・セルが世に出る 3 年前に既に論文上でその名もずばり
「Dye-sensitised solid-state photovoltaic cells」という論文が 1988 年にスリランカ
の Tennakone 先生から出されています。ペロブスカイトに例えるならば Planar 型の
色素増感太陽電池であることが一目瞭然です。

 ヨウ素をレドックスに用いた電解液と色素を固定した酸化亜鉛多孔体電極につい
ては更に 15 年遡り 1976 年に大阪大の坪村先生・松村先生が同じく Nature 誌で
「色素増感酸化亜鉛:水系電解液:白金光電池」を発表していますので、リチウムイ
オンバッテリーほどではないにせよ、真の発明者は誰なのかにについては、科学史
的にはいろんな評価があると思われます。

 私個人の意見としては、グレッツェル・セルのオリジナリティーはデバイス構造では
なく、色素にカルボキシル基を付与した所(のみ)だと思っています。明確に、色素の
力を借りて光応答特性を増感させるという意思が汲み取れます。


■Dye-sensitised solid-state photovoltaic cells(全固体型色素増感太陽電池) *DSC 
  K Tennakone, K P Hewaparakkrama, M Dewasurendra, A H Jayatissa and L K Weerasena
  Semicond. Sci. Technol., 3, 382-387 (1988) DOI: 10.1088/0268-1242/3/4/017
 ベクレルの論文は 1839 年が最初ですね(Wikipedia の説明は 1960 年の孫引き)。今更ですが N1 色素と
N2 色素は初公開です。

【2019.3.4 論文の御紹介】

 Ajay さん及び宮坂先生の全 68 ページに及ぶペロブスカイト太陽電池の総説です。

 ここで見せたかったのは図2のこの写真でしょう。リファレンスも #23 (ECS abstract,
2008)
に載せてありますが、デバイス構成 FTO/m-TiO2/CH3NH3PbI3/carbon black
(PPCB)/FTO の全固体型ペロブスカイト太陽電池で効率 0.37% を報告しています。

 Polypyrrole (undoped) composite with carbon black を PPCB と表記しているのが
やや分かりづらいですが、ホールコンダクタに高分子ポリマーのポリピロールが使わ
れているという点で(疑固体ではなく)全固体であり、一般に世界最初の報告 (?) と
して認知されている Snaith の論文 (Science 2012) より 4 年も先の発表になります。

 
■Halide Perovskite Photovoltaics: Background, Status, and FutureProspects
  (ハロゲン化ペロブスカイト太陽電池:背景、現状および未来展望)
  Ajay Kumar Jena, Ashish Kulkarni and Tsutomu Miyasaka
  ACS Chemical Reviews (ASAP) DOI: 10.1021/acs.chemrev.8b00539

 ソースはJ太郎日記から

【2019.3.1 卓上電子名札 with DSC】

 昨年御紹介した色素増感搭載の卓上電子名札です。Wei 先生からいきなり送られ
てきたプレゼントで、科学技術部(台湾)製。名前の表示はスマホのアプリから
Bluetooth 経由で読み込ませます。今のところ OS は Android のみ対応。予想以上
に完成度が高く、ちょっと感動。
 人柱になって頂いたN山さん、ありがとうございました。(苦笑)

【2019.2.28 記事の御紹介】

 やや突然感はあるものの、久々の色素増感です。

茨城・つくば市、G20会合でカウントダウンボード *DSC 
  (2019年2月28日付 日本経済新聞)

 異様に広いフィルム幅は、何か検討した結果なんでしょうか??

【2019.2.28 PV EXPO 2019 Day2】

 昨日から開催の PV EXPO、会場案内図を見て思わず「うーーーん」声が出そうに
なるくらい日本企業がすっかり消えておりました。パナソニックも京セラもソーラーフ
ロンティアも見当たりません。これ、本当に太陽電池展なのでしょうか!?
 一番大きい出展が DMM.com って。(苦笑)

【2019.2.22 早瀬修二先生退官祝賀会】

 東芝から九州工業大学へ教授として移られてから 19 年。祝賀会には多くの方が
参加され、とりわけ地元の皆様に慕われてきた様子がよく分かりました。

 ひとまず、お疲れ様でした!
 お土産に頂いたお箸は各自の名前入りという念の入れようで、大変心が籠もって
おりました。こちらこそ今までいろいろ御世話になり大変ありがとうございました。


 今度の 4 月から 3 年間、豊田先生と同じ電気通信大学へ転任されます。

【2019.2.16 AMCEHA-2019 終了2】

 案の定(?)、会議の様子は現地のローカル新聞に大々的にカラー写真入りで取り
上げられ記事になった模様。
 ソースはFBから。よ、読めない orz

【2019.2.10 AMCEHA-2019 終了】

 取り敢えず無事戻って参りました。太陽電池オンリーの会議ではなく、ましてペロ
ブスカイトでもなかったので少し迷いましたが、行って良かった... 日本からの参加
は私と金子先生の 2 名だったのですが、会議の最中は終始「日本から来てくれた
(感謝)」を連呼されました。まるで 10 人分くらいの扱い。恐縮と言いますか、むしろ
感謝しているのは私の方です。お招き頂きありがとうございました。

 開放的な環境に置かれたせいもあって頭が大分整理され、次の研究テーマがきっ
ちりと定まりました。例によってペロブスカイトのキャパシタンス案件ですが、良い仕
事になると思います。こう御期待!
 写真は公式FBより転載。

【2019.2.7 AMCEHA-2019 Day2】

 Tennakone 健在を印象づける力強い発表でした。ペロブスカイトでも最先端のトレ
ンドとなっている CuSCN を最初にホールコンダクタとして持ち込んだのはこの先生
なわけですが、なぜこの化合物なのか、何を改善すれば良いのか具体的な提案を
教えて頂きました。
 太陽電池(色素増感)に CuSCN を最初に試したのは 1972 年だそうです。凄いね!

【2019.2.6 AMCEHA-2019 Day1】

International Conference on Advanced Materials for Health Applications (AMCEHA 2019) (Jaffna, Sri Lanka)
  (クリーンエネルギー及びヘルスサイエンスに向けた先進ナノ材料国際会議)

 私の発表は初日朝 2 番目の基調講演でした。お楽しみ頂けましたでしょうか?
 おでこに何か塗られた。(苦笑)

【2019.2.5 更に移動日】

 無事入国。予めここへ来る前にスリランカ側の入国審査官と東京側の大使館員の
同意を得ていたのですが、いざカウンターに来たら「ビザがいること知らないのか?」
「隣の事務所に行け」言われ、事務所に行ったら「まだお金払ってないのか?」「カウ
ンターへ行け」言われ、結局余計な説明などはせずに $40 USD 払ってそのまま入国
できました。はは。

 エジプトなんかと同じで、入国コントロールのためではなく外貨獲得のためのビザ
なんですね。
 ここからバスで更に 8 時間かけてジャフナへ移動します。空港到着早々、コータスがお出迎え。(笑)

【2019.2.4 移動日】

 今からシンガポール経由でスリランカへ行きます。今年最初の海外出張ですが、出
掛ける前から積もる話が山ほど...(苦笑)

 話を1行でまとめると「パスポートの有効期限が足りなくてビザが降りない」というトラ
ブルです。気が付いたのは出発前日の夜。航空会社は優秀ですね。知らぬ振り決め
込んでも最後に見破られてチケットを発券してくれませんでした(当然)。成す術無く、
ひとまず成田空港から撤退。その足で品川のスリランカ大使館へ向かうも「今日はス
タッフ全員、今から出掛ける所」言われて万事窮す。

 でも最後は裏技を使ってピンチを切り抜けました。Kumara さん、ありがとゥゥゥ(涙)


 Requirement が「パスポートの残が6ヶ月以上」って、かなり厳しくないですか!?

【2019.2.1 記事の御紹介】

IPリポート Vol.6【ペロブスカイト太陽電池】 正林国際特許商標事務所 *Perovskite
  (2019年1月31日付 QUICK)

紳士服のAOKIなど、フレキシブル太陽電池を装着した「発電スーツ」を試作 *OPV
  (2019年1月30日付 環境ビジネスオンライン)

 東レ?センス悪すぎ。「発電ブラ(トリンプ)」の方がまだまし。

【2019.1.24 記事の御紹介】

■幻の科学技術立国 第3部 企業はいま/8止 *Perovskite
  新領域への対応鈍い日本 次世代太陽電池「ドーナツ化」 
  (2019年1月24日付 毎日新聞)

【2019.1.23 EXEGER】

 スウェーデンの色素増感太陽電池製造会社の EXEGER、社長の Giovanni さんが
いらっしゃいました。商品コンセプトの1つ“Endless reading”なんて、SONY が目指し
ていたものと全く同じで、10年前既にプロトタイプもできていただけに、何であの時踏
ん張れなかったのか非常に残念であります。

はともかく、再びこうして実用化を果たした会社が現れたことを素直に嬉しく思います。
Welcome to Tokyo!


                 (2009 Apr.22 DSC-IC 2009, Nara Japan)
 震災の津波がですね、全部流してしまったんですよ。(涙)

【2019.1.22 記事の御紹介】

 凄い、凄い! 地味だけど効果的なアイディアです。今のところ透明化に成功した話
しか見えませんが、効率向上に寄与するようならタンデムセルとしてのペロブスカイト
は要らなくなってしまいますね。


東芝、低コスト・高効率の「タンデム型太陽電池」に道 *c-Si, tandem
  (2019年1月22日付 日経XTECH)

低コストで高効率な「タンデム型太陽電池」、東芝が実現に向け成果 *c-Si, tanem
  (2019年1月22日付 スマートジャパン)

 野暮な突っ込みですが、透明だと発電しませんよね...

【2019.1.21 田中貴金属工業です】

 久しぶりの色素増感ネタ。皇居を左に、東京駅を真正面に見下ろす、とんでもなく
贅沢な立地の応接室に通されました。Ru 錯体色素 CYC-B11 の打ち合わせ。

 今更ですが、ここで出てくる U-type は内田先生仕様(スペシャル)という意味だそ
うです。
 今年は DSC が騒がしくなるらしい。

【2019.1.18 記事の御紹介】

世界最高の変換効率23.35%、CIS薄膜太陽電池セルで達成 *CIS
  (2019年1月18日付 スマートジャパン)

 Great!

【2019.1.17 感想文の御紹介】

>差出人: Satoshi Uchida
>件名: Re: 松本工業高校の若狭です。【お礼】
>日付: 2019年1月17日 5:39:07 JST
>宛先: "若狭信次 (WAKASA Shinji)"
>
>若狭先生、御世話になっております
>
> 感想文ありがとうございました。私がお話したこと、最初から最後まで聞いていてくださったのですね。
>驚くと同時に身の引き締まる思いでした。
>
> スリランカは異次元の世界だと思いますが、、、お楽しみ下さい。不便はいろいろあるにせよ、幸い
>治安が良く文化が近いので(見た目は皆インド人?ですが)、海外旅行にありがちな緊張を強いられる
>ことが少ないと思います。あああ、でも凄いですね。本当にスリランカへ行かれるのですね。(苦笑)
>
>-=-=-=-=-=--=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=--=-=-=-=-=-=-= @y
>特任教授・内田 聡(Uchida Satoshi)
>〒153-8904 東京都目黒区駒場4-6-1
>東京大学先端科学技術研究センター(3号館南棟659号室・瀬川研)
>Tel&Fax: 03-5452-5298 
>E-mail : uchida@rcast.u-tokyo.ac.jp
>-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
>http://www.rcast.u-tokyo.ac.jp/home/access/ (アクセス)
>
>>2019/01/16 15:18、若狭信次 (WAKASA Shinji) のメール:
>>
>>東京大学
>> 内田先生
>>
>>松本工業高校の若狭です。
>>明けましておめでとうございます。
>>
>>お礼が遅くなってしまいました。
>>昨年末には大変お忙しい中、無理矢理押しかけてしまい
>>ご迷惑をお掛けしました。本当にありがとうございました。
>>
>>生徒の感想文を添付しました。そのままの文章ですので
>>語尾がまちまちですが、お許し下さい。
>>
>>やはり、本校に講演で来ていただくより、現場でお話しいただくのが
>>一番だと思いました。今後ともよろしくお願いします。
>>
>>1月28日(月)〜2月2日(土)が、スリランカです。
>>楽しんできます。色素増感太陽電池の製作実習やってきます。

 Good luck!

【2019.1.16 記事の御紹介】

シリコンを上回る変換効率、量子ドット太陽電池の新製法を開発 *QD
  (2019年1月15日付 スマートジャパン)

 これ、(中間バンド関係無しに)ただの散乱光拾っているだけですよね? しかもシリコンを上回ってないし。

【2019.1.15 記録更新のお知らせ】

 NRELのResearch Cell Record Efficiency Chart、通称「NRELチャート」 (Rev. 01-03-2019)
に、姉妹版「Research Module Efficiency Record」が登場しました。
 以上、全て城太郎日記からコピペでした。「Nakazaki Chart」 の方が見やすいですよ!

【2019.1.11 講演会のお知らせ】

 今月末の 1/30、下記 2 件の講演会をハシゴします。会場は京都と東京。
■次世代の太陽光発電システム第175委員会 有機系太陽電池分科会

    プログラム
  日 時:2019年1月30日(水)9:50-16:30
  会 場:京都リサーチパーク 西地区 4号館ルーム2 アクセス map 
  参加費: 無 料(定員50名)
■東京理科大第9回シンポジウム

    プログラム
  日 時:2019年1月30日(水)13:00-17:45 
  会 場:東京理科大学 森戸記念館 アクセス map
  参加費: 無 料(定員100名)
 定員ありますのでお早めにお申し込み下さい。
【2019.1.10 新刊本のご案内】

 トレンドは既に脱 TiO2 へ向かっているようですが、酸化チタンが何者であるかを知
るにはうってつけの解説本です。一人一冊、必携の書。1991 年に初版が発行されて
から実に 26 年振りに改訂版が出版されました。Amazon でも取り寄せ可能(←こちら
の方がちと高いです、恐らく初版本と思われ)。
■第2版 酸化チタン 〜 物性と応用技術 〜

 技報堂出版
 ・著者  清野学・酸化チタン研究会
 ・出版社 技報堂出版; 第2版 (2017/1/1)
 ・発行日 2017年01月12日
 ・定価  6,480円(税込)
 
 テイカさん、グッドジョブです。

【2019.1.9 記事の御紹介】

ウエアラブル向け新型太陽電池 京大発スタートアップ *Perovskite
  (2019年1月9日付 日本経済新聞)

【2019.1.1 謹賀新年】



 新年あけましておめでとうございます。怠惰な年末を過ごしていたわけではありま
せんが、暫くの沈黙、申し訳ございませんでした。頂いた年賀状も全て目を通してい
ますが、、、お返事できておりません、申し訳ございませんでした(本当に)。

 今になってようやく昨年末の日記を少しだけ書き足しました。御一瞥頂けましたら
幸いです。改めまして、本年もよろしくお願い申し上げます。


 去年と同じ出だし?でゴメンナサイ。