不定期日記(2014)  ネタは随時募集しております。ぜひ御一報下さい
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【2014.12.31 大晦日】

 お世話になりました 
 早いもので、今年もあっという間に年末を迎えました。振り返れば、今年も多くの方
に御世話になりました。改めて心から感謝と御礼を申し上げます。

 ゲーム・チェンジングという言葉が正に当てはまるような、ペロブスカイト太陽電池
が大躍進の1年でした。太陽電池の権威であるマーティングリーン教授が、結晶シリ
コン一筋40年の大先生ですが、わざわざ国際会議でペロブスカイト太陽電池の講演
をしなければならないくらい、その波及効果は大きなインパクトを持って迎えられまし
た。その一番の要因は急激な効率の上昇にあります。即ち、昨年5月の HOPV2013
の発表でη=15%(by Prof. Graetzel)という衝撃的なアナウンスがされてから、現在の
最高値であるη=20.1%の報告(by Dr.Seok)まで僅か18ヶ月。3.3%/Year の伸びを示し
ました。電解液を用いた2009年の報告から数えても、この5年7ヶ月の間に平均 2.9%
/Yearで伸び続けている計算になります。

 通常、太陽電池の進捗は種類によらず大凡 0.3%/Year程度ですので、実に10倍も
の速さで効率が上がっていることになります。そしてこの間、遂に既存の太陽光発電
の一部を支えるアモルファス太陽電池の最高効率を上回り、CIGS とほぼ肩を並べ
る存在にまで到達致しました。つい数年前まで、有機系太陽電池がここまで前進する
というのは誰も想像できなかったことであります。

 振り返って我々、このタイミングで優秀なスタッフ1名が加わってくれたお陰で何とか
最前線で体面を保つことができました。今にして思えば、全てが薄氷を踏む思いであ
りました。本人の尋常じゃない努力はもちろんのこと、Firstプロジェクトでドライルーム
を設置していたのも幸いでした。とかく再現性に苦慮しがちなペロブスカイトですが、
湿度の影響を排除できたことで研究のスピードを格段に加速することができました。
操作性の悪いグローブボックスでちまちまやっていたのでは、とても追いつかなかっ
たと思います。また、これと並行して情報収集も精力的に行いました。最初から予定
していたわけではないのですが、私、今年の国際会議参加による海外出張は10件と
いう、いつに無いハイペースでした。写真に納めたスライドは SSSC(Oxford) だけでも
1500枚。全部合わせれば1万枚は越えると思います。かつ、これらを全て後で精査し
ています。

 喜ばしい話はここまで(笑)。折りに触れ「(ペロブスカイト太陽電池)どう思いますか
?」聞かれることがあるのですが、答えは2年前から変わらず「市場競争力が無い」で
あります。性能・コスト・耐久性・環境適合性・プロセス生産性 ... 敢えて御託は省かせ
て頂きますが、実際にセルを作ったことのある人でしたら、そのいろいろな脆さが実
用化にはまだほど遠いことを理解するのにそれほど説明は必要無いかと思います。
HOPV2013の帰り掛けに空港でグレッツェル先生に呼び止められて「(産業界に向け
て)間違った印象を与えるな」と釘を刺されたのも、今では笑い話であります。はは。

 一方の色素増感太陽電池! アカデミックでは研究者の半分がペロブスカイトに移
って衰退感が見られなくもないですが、有機系太陽電池の本命という位置づけは変
わらないと確信しております。産業界ではむしろ精力的に生産活動を広げつつありま
す。特に海外。日本は、、、まだ少し先になりそうですが、来年の進捗に期待したいと
思います。

 皆様、良い年末をお過ごし下さい。

【2014.12.30 記事の御紹介】

太陽電池、暗闇でも発電 国際先端技術総研が開発 *DSC
  http://www.nikkei.com/article/DGXLASGG29H1R_Z21C14A2TJM000/
     (2014年12月30日付 日本経済新聞 Web刊)
【2014.12.25 KASTより】

 神奈川科学技術アカデミー(KAST)斎藤さん力作のガス置換ボックス。下の解説本
にも少しだけ紹介記事がありますが、ペロブスカイト太陽電池のように大気圧下で酸
素やアルゴン等、雰囲気制御しながらセル特性を評価したい時に使います。即ち、
セルを固定する温調ステージを丸ごとこの中に納めて I-V 測定をします(できます)。
興味がある方はぜひお問い合わせ下さい。

■「太陽電池の性能評価業務を開始します」 (再掲)
  http://www.newkast.or.jp/koudo/
     (2014年4月1日付 神奈川科学技術アカデミー 高度計測センター NEWS)
 

■「有機系太陽電池の性能評価に関して
  /太陽電池性能評価例/その他の評価」
(再掲)
     (2013年10月1日付 神奈川科学技術アカデミー 高度計測センター NEWS)
 

 今頃の御紹介で申し訳ございませんでした。
【2014.12.24 新刊本のご案内】

 先週出たばかりのペロブスカイト太陽電池の解説本です。注文はまずは Fax にて
お問い合わせ下さい。
■ぺロブスカイト薄膜太陽電池の開発と最新技術

 ・編集 宮坂力(桐蔭横浜大学) 瀬川浩司(東京大学)
 ・出版社 技術教育出版
 ・発行日 2014年12月19日
 ・定価  本体54,000円+税
 ・体裁 B5判 ハードカバー上製・215頁
 ・ISBNコード 978-4-907837-25-9
 ・申込先 技術教育出版社〒161-0034 東京都新宿区上落合1-18-5
   Tel/03(3951)1799  Fax/03(3951)1789
    

【2014.12.21 グリーンパワー大学2014@東京大学 Day2】

 お疲れ様でした。

【2014.12.20 グリーンパワー大学2014@東京大学 Day1】


■GREEN POWER プロジェクト「グリーンパワー大学2014@東京大学」を開催します
  http://www.meti.go.jp/press/2014/10/20141024003/20141024003.html
     (2014年12月 経済産業省 ニュースリリース)

以下、主には村上参事官からのコメントをピックアップ
・発電事業者は数十万件(登録されて把握しているだけでも数千件)
・再エネの電源構成比率は 20% が見えてきた
・供給と需要を同じ場所におけない(接続問題)
・太陽光と風力の変動 調整電源との組み合わせ
・調整能力は火力に依存
・送電線とのバランスが必要
・分散化電源にすべき、集中し過ぎ
・補助金に頼らない地方創成を目指す
・買取制度は甘やかされた優遇振り
・まずは自分でファイナンスを確立すべき
・補助金の申請書を書ける人は多いが、事業計画を立てられる人は少ない
・発電する側、送電する側共に知恵を絞る必要がある
・人口30万人が一つの目安

・風車は尾根の上に立てると効率が良い
・尾根の上に立てるとバードストライクも起きにくい

【2014.12.18 来客にて】

 中国科学院の只 金芳(Zhi JinFang, し きんほう)先生、東北師範大学の張(Zhang
Xintong, チャン シントン)先生及び学生の皆さんです。
 Thank you for coming!

【2014.12.18 講演会の御紹介】

 来春早々ですが、宮坂先生と早瀬先生によります有料セミナーの御案内です。
『有機無機ペロブスカイト太陽電池の開発動向と今後の課題』 
  〜基本原理と製膜・計測方法・高効率化・セル作製・安定性確保対策〜
  http://ec.techzone.jp/products/detail.php?product_id=3856 

主催:株式会社AndTech
日時:2015年1月29日(木)
場所:東京中央区立産業会館 4F 第2集会室【東京・中央区】
講料:【早期割引価格:1名または2名の場合】46,440円(税込、テキスト費用を含む)
    ⇒1月15日以降のお申込は49,680円(税込、テキスト費用を含む) となります
    【3名の場合】 69,660円(税込、テキスト費用を含む)


【2014.12.11 メモ】

・If I Stay (2014) ◎ 切ない
・Step Up All In (2014) ○
・Teenage Mutant Ninja Tartles (2014) ○
・るろうに剣心, Ruroni Kenshin (2012) △
・るろうに剣心 京都大火編, Ruroni Kenshin: Kyoto Inferno (2014) ○
・るろうに剣心 伝説の最後編, Ruroni Kenshin: The ledgend Ends (2014) ○○
・Marvel's Guardians of The Galaxy (2014) ×
・The Expendables 3 (2014) ×
・The Maze Runner (2014) ×
・男人唔可以窮, Golden Brother (2014) ○
・ルパン三世, LUPIN the Third (2014) ×
・キカイダー Reboot, Kikaider: The Ultimate Human Robot (2014) ×

【2014.12.10 DSC-OPV9 Day3】

 手短めに。総じてペロブスカイト系でサプライズは無し。先週の MRS も同じ。HOPV
と同じようにセッションが並列して PSC, DSC(&OPV), Si と同時進行していたのです
が、2日目以降 Hagfeldt 氏や Nazeeruddin 氏を始めとして古参のコミュニティーは
DSC の聴講に来ていたのが印象的でした。

 それはそうと本会議、元は The Tokyo Workshop on Solar Light Energy Conversion
(TOSLEC-1)<太陽光エネルギー変換に関する東京ワークショップ> という名前で
東京理科大の荒川先生が始められた小さな会議だったのですが、日韓共催→日中
韓共催→アジア国際会議とその活動を広げてきました。

 既に御退官されている柳田先生に続いて荒川先生も来春で御定年を迎えますの
で、日本における色素増感太陽電池研究の第一世代が前線を退くことになります。
ひとまず、お疲れ様でした。

【2014.12.9 DSC-OPV9 Day2】

(1) 朝の基調講演は Hagfeldt 先生。新電解液 Cbalt Hemicage Complex
  (Unpublished data) の紹介あり。耐久性が向上したとのこと。

(2) 二番目の基調講演はマーティン・グリーン教授。ペロブスカイト太陽電池と c-Si
  のタンデムセルは電圧のロスが少ないため相性が良いとの説明。もっとも、ペロ
ブスカイト太陽電池については「Most cells unstable in air!」「RoHS non-compliant
-33% toxic Pb!」
という厳しいコメントがありました。実際の I-V data 等の発表(昨日の
ニュースで期待の 44%)は無し!

(3) 持ち時間 15 min の一般講演ですが、西出研@早稲田と Panasonic の NEDO
  プロジェクトで Noriko Hayo さんから「TEMPO 電解液を用いた色素増感太陽電池」
について。本学会でピカ一の発表でした。基礎研究の積み重ねとは言え「ヨウ素フリ
ー」「ゲル電解質」
で効率10% 越えですから、ゲームチェンジング並のブレークスルー
だと思います。以下、要約です。

TEMPO電解液とインドリン新色素 MD-153 の組み合わせで Voc=0.85V, Jsc=15.7
mAcm-2, FF 0.69, η=10.3%, 厚み 0.7μm, TBPP 1.0M 他
MD-153 色素は D205 の改良型。ドナー基のトリフェニルアミンを別に置き換えた物。

・Stability? → 一週間程度では変化しない。
・再結合反応? → QCM 測定では TEMPO カチオンは速やかに去る 
・コバルト錯体 redox との組み合わせ? → TEMPO の方が良かった
・TEMPO の拡散が加速されている理由?(聞き取れず)
・TEMPO の solubility? → normal(調製時)TEMPO 1.5M vs oxidized TEMPO 0.1M

 ちなみにウチのボスは、、、5 分遅れで始まって更に追加で 4 分超過(最悪)。

【2014.12.8 DSC-OPV9 Day1】

DSC-OPV9 

 シドニーに来ています。週末、仙台からの乗り継ぎと値段もろもろを考慮してシンガ
ポール経由で朝 6:25 に現地へ到着。そのまま会議に突入しました。眠気と疲労で意
識を失いそうです。

 朝の Keynote は Nam-Gyu Park 先生。今日一日を通じて大きなサプライズは無し。
効率の記録関係も更新ありませんでした。興味深かったのは宮坂研の Ajay さんの
発表。「ヒステリシスはペロブスカイト層に依存しない」「単純化した FTO/c-TiO2 だけ
のセルでもヒステリシスが生じる」。質疑で Hagfeldt 先生からのコメントあり。「先週
MRS の会議で話を聞いていたが、(TiO2 層が無い)OPV やペロブスカイト類似の太
陽電池ではヒステリシスが無かった」。

 下は同時進行の隣の会議でマーティン・グリーン教授(豪)からのアナウンスです。
実際の発表は明日になります。


■新技術で太陽電池の発電効率が向上 豪研究
  http://www.jiji.com/jc/a?g=afp_all&k=20141208032107a
     (2014年12月8日付 AFP=時事)

 インターネットが著しく不自由です。お返事のレスポンスが悪く申し訳ございません。

【2014.12.1 来客にて】

 過去日記です、済みません。The Center for Research and Advanced Studies
of the National Polytechnic Institute (CINVESTAV, Mexico) の教授で Gerko Oskam
先生の御訪問を頂きました。
 Thank you for coming!

【2014.12.5 Farewell Party】

 身内ネタです。予定の3ヶ月を経て、ビクトリアさん、故郷のスペイン(ビスカート研)
へ戻ります。この間の精力的な働きで、クレイ電解液の動作機構に決着を付けて頂
きました。感謝、感謝でございます。お身体に気をつけて。
 超・久しぶりの集合写真です。

【2014.12.4 記事の御紹介】

■PGSホーム、色素増感太陽電池の高耐久化技術を開発 *DSC
  http://www.s-housing.jp/archives/63683
     (2014年12月4日付 新建ハウジング DIGITAL)

■次世代太陽電池実用化へ前進!従来の10倍以上の耐久性がある高耐久性電解質の開発に成功! *DSC
  http://www.value-press.com/pressrelease/134852
     (2014年12月4日付 ValuePress!)

参考までに:
(出 願 番 号)特願2011-202888
(名   称)色素増感型太陽電池用増感色素溶液及びそれを用いる負極の製造方法
(出 願 日)平成23年9月16日
  http://www.pgs-home.jp/company/com-history.html

株式会社PGSホームにより出願された特許
  http://www.ekouhou.net/disp-applicant-504221602.html

【2014.12.3 講演会の御紹介】

 来春の MRS のプログラムが公開されました。アブストラクト提出は October 23,
2014 で、既に〆切り過ぎております(御案内が遅くて申し訳ございません)。

 太陽電池関係は Topical Clusters として Symposium C: Perovskite Solar Cells
及び Symposium D: Organic Based Photovoltaics がハイライトされております。

2015 MRS Spring Meeting & Exhibit 

日時:2015年4月6日(月)〜10日(金)
場所:San Francisco, California
 場所はカリフォルニアです。

【2014.12.2 記事の御紹介】

■プラに塗るだけで太陽電池
  …変換効率2倍超、奈良先端大「重ね塗り」新材料を開発 
  http://www.sankei.com/west/news/141202/wst1412020037-n1.html
     (2014年11月27日付 朝日新聞17面)

【2014.11.28 講演会の御紹介】


第7回みちのく電気化学セミナー

  今日と明日はオフィシャルに仙台方面出張です。旅費が出るので助かります。そ
れはそうと懇親会。早稲田大学の小柳津先生と一緒に、なぜか最前列に座らされて
おります。これ、何かの間違いでしょ?(汗)

 世間にありがちな普通の地方大会をイメージして参加したら、実はそのスジの電気
化学の権威の御歴歴が一堂に会す、格調高い記念の講演会でありました。冗談じゃ
ない! 今から泣きながらスライド作製致します。もう!!

【2014.11.28 記事の御紹介】

■基板に塗るだけ 新型太陽電池
  曲げる・半透明化 自在に 発明5年 実用化へ加速 
     (2014年11月27日付 朝日新聞17面)

【2014.11.27 WCPEC-6 Day 4】

 あっと言う間の5日間でした。皆さん大変お疲れ様でした。ところで今回の学会は、
少し変わったアナウンスがされていたのお気づきでしょうか? 下の写真、一見します
と「全て禁止」に思えますが、フラッシュを炊かない(静止画の)撮影はOKなんです。
 最近はとかく何でも禁止する風潮が支配的ですが、行き過ぎの分かりやすい例とし
て公園があります。即ち、東京ではボール遊びできる公園は皆無となっているのが
現状です。これ、決して子供の安全に配慮したのが理由ではなく、トラブルが起きた
時に行政側が責任をとりたくない、責任なんかとってられないという事情故の結果で
あります。権利意識に過敏な一部の人達に配慮した結果、東京の公園では子供達
が遊べなくなってしまいました。
本末転倒ですね。

 こうした過度の規制に異を唱えるべく、本会議の組織委員長である小長井先生が敢
えて知恵を絞って上のようなアナウンスとなった次第。私も全く大賛成であります。逆
に国際会議に出るなりして、高い旅費と登録料を払って参加した挙げ句、手ぶらでた
だ黙って話を聞いて帰って来るだけなんて「(研究者として)ありえない!」であります。

 電気化学会にしても、本来は「ビデオ撮影は禁止(写真撮影は禁止しない)」という
ルールだったはずですが、いつの間にか運用の段階で“全て禁止”のような扱いにさ
れており、「なんだかなぁ」であります。

Liuda, Congratulations!
Work hard, be kind, and amazing things will happen.

 次回、来年は BUSAN (Korea) です!

【2014.11.24 WCPEC-6 Day1】

2014/11/23-27
■ WCPEC-6 (Kyoto, Japan)

 Technical program committee member、参加 (寝耳に水...)

【2014.11.23 WCPEC-6 Tutorial】

 京都にて。

【2014.11.20 Embedded Technology2014】

 電子デバイスの組込み総合技術展、Embedded Technology2014@パシフィコ横浜
にて。リコーさんは計測機器のアルティマさんと共同で全固体型・ヨウ素フリーの色
素増感太陽電池を展示。村田製作所さんはフィルム型の色素増感太陽電池を搭載
した光発電デバイス(人感センサー)を展示。いずれも残る課題は「実使用環境下で
の耐久性の検証」とのお話です。
[RICOH]
[村田製作所]
 ご紹介が今頃になって申し訳ありませんでした。

【2014.11.19 和菓子 多賀野】

 <個人的に>珍しい御菓子を頂いたのでご紹介致します。ネットで調べてもほとん
ど情報が無く、知る人ぞ知る。御味は、、、落雁(らくがん)とは似ても似つかず。えも
言われない口当たりでした。
 ありがとうございました!

【2014.11.19 論文の御紹介】

 いろいろ突っ込みどころはあるのですが、Yang Yang の研究室からη=17.1% が報告
されています。グローブボックスがペロブスカイト作製に不向きなのは、溶媒を中に持
ち込むと、一時的とはいえ密閉された系内を汚染してペロブスカイト層の表面を溶か
す等、よろしくない現象が起きるためですね。恐らく。


■Moisture assisted perovskite film growth for high performance solar cells
  (高効率太陽電池に向けた湿度アシストによるペロブスカイトの膜成長)
  http://dx.doi.org/10.1063/1.4901510
     Appl. Phys. Lett. 105, 183902 (2014)

【2014.11.18 記事の御紹介】

■太陽光発電の効率を25%向上させる技術が日本で登場 *DSC 
  http://nge.jp/2014/11/18/post-88033
     (2014年11月18日付 FUTURUS)

【2014.11.18 テープの御紹介】

 というわけでレタリングテープの代わりに(文房具ですが)ICフリーテープなるものを
見つけました。Web ではメンテナンス中で注文できなかったため、メールで問い合わ
せたら希望の色と幅のものを直ぐに送ってくれました。うまくセルが作れたら後ほど御
報告したいと思います。


ICフリーテープ 

【2014.11.17 記事の御紹介】

■職務発明制度の論点 (上) 従業員への「対価」多様に 
  発明は「企業のもの」 金銭だけでなく処遇も
     (2014年11月17日付 日本経済新聞17面)

 今朝の新幹線で見つけた記事。これまた東大の先生。特許の対価算出方法を年俸
制のアメリカの野球に例えるのは暴論ですね。スポーツは継続的な努力で実績を重
ねれば来年の活躍がある程度「予測できる」からこそ翌年の給料が決められる
(→苦労が反映される)わけであって、ノーベル賞級の発明を「対価に不満があるなら
他所の企業に移れば良い」というぞんざいな扱いで一蹴する論調には違和感を覚え
ます。

 記事は自信に満ちて雄弁ですが、そもそもこの先生、自分で何かを発明したことな
んか無いでしょうし、従って特許を生み出す苦労も(金銭以外の)価値も分からないん
だと思います。


 東大の、特に文系の先生にありがちなんですが...

【2014.11.17 ペロブスカイト記録更新】

 NREL 認証による「Best Research-Cell Efficiencies」、最新の 11/13 日版でペロブ
スカイト型太陽電池がη=20.1% で記録更新です。前回と同じ韓国 KRICT のグルー
プです。

 これ、シングル構造ですかね、、、? 前回の HOPV でスライドの発表中には決して触れませんでしたが、
質疑では“ある物”を混ぜていることを公表しておりました。

【2014.11.13 授業です】

 珍しく瀬川先生・久保先生・中崎先生揃って某所へ海外出張なため、急遽代役で
私が講義することに。3限目と4限目の連続です。たった2コマ、「大したこと無い」思
っていたのですが、(ルール変わった?)大学院の授業はなんと1回105分!あるん
ですね。疲れ。

 途中10分の休憩を挟んで合計3時間半の講義、ひたすらしゃべり続けました。
 お疲れ様でした>私。*つい最近、ルール変わったんだそうです。

【2014.11.13 記事の御紹介】

■アルティマとリコー、色素増感太陽電池搭載の *DSC 
  光発電量モニタキットを開発
  http://news.mynavi.jp/news/2014/11/13/089/
     (2014年11月13日付 マイナビニュース)

【2014.11.13 記事の御紹介】

 手前味噌になりますが、電解質に液晶を用いた色素増感太陽電池の論文です。東
大の加藤先生との共同研究。120℃の高温でも発電を続けます。シール剤の制約で
それ以上の温度は試しませんでしたが、まだ余裕がありそうです。
  Chem. Mater. 2014, DOI: 10.1021/cm503090z

 「そんなの意味無い」「液晶(実際はシンプルなイミダゾリウム塩)を用いた論文は既
に報告がある」等、当初はレフェリーに酷評されて Angewandte → JACS いずれもリ
ジェクトされましたが、3 誌目の Chem. Mat. で、ようやくアクセプト。晴れて公開される
と評価は真逆で ACS ジャーナルのインタビュー記事まで出される始末。まぁ、いいん
ですけど。


■Liquid Crystals Stabilize Dye-Sensitized Solar Cells *DSC 
  (液晶が色素増感太陽電池を安定化させる)
  http://cen.acs.org/articles/92/web/2014/11/Liquid-Crystals-Stabilize-Dye-Sensitized.html
     (2014年11月7日付 C&EN)
 

 Daniel, good job!

【2014.11.12 秋葉原にて】

 お昼休み、ペロブスカイト太陽電池の大型モジュール作製用に 
レタリングテープを探しに秋葉原へ足を運びました。電子工作で
プリント基板に回路を作る時に使う黒いテープ。自分が学生だっ
た頃は(大昔?)普通に使われていたはずですが、、、無い!

 事前にネットで探したら見つからなくて嫌な予感はあったのですが、「5〜6年前に製
造中止です」とのこと。今はプリンターで印刷したパターンを用いて光エッチングする
のが主流だそうです。十数軒店を回ったのですが、本当にありませんでした。
 時代変わったんですね。トホホ。

【2014.11.12 来客 from India】

 前回の軍服を着た士官候補生も驚きでしたが、今回も別な意味で圧倒される来客
にお越し頂きました。インドからの高校生、14×2 グループ。日本国際協力センター
支援による「JENESYS2.0」訪日青少年受け入れ事業の一環だそうです。

 何が凄いかって、説明が終わるや否や質問攻めに。モチベーションがウルトラ・ハ
イと言いますか、目がキラキラ輝いていましたね。最後は私と2ショットの記念撮影だ
けでは足らず、ミニ・サイン会状態に。名残惜しい感が一杯で、付き添いの日本人通
訳の方に引きはがされるように帰って行かれました。気分は「命のビザ」でお馴染み
の杉原千畝状態。まあ、もし縁があったら大学で東大に来てちょうだい。
 Namaste!

【2014.11.12 記事の御紹介】

 ピンクの DSC は初見です。

■〜 従来比2倍以上の発電量で微弱な室内光発電量の計測・推移を *DSC 
  簡単に測定・記録、電池交換不要の無線センサの導入検証に最適 〜
  http://www.altima.co.jp/press-release/energyharvest20141111.html
     (2014年11月11日付 ALTIMA Press Release)

 見積もりの返事が来ない。。。

【2014.11.10 IEC Meetig at Tokyo】




 今、ようやく終わりました。極度の緊張とプレッシャーから開放されて気分がハイに
なり、多弁になっています。I did it. Finished! 詳細は後ほど。
*実質、幹事役のドイツ vs 日本の闘いでした。
------------
Date: Tue, 11 Nov 2014 01:36:40 +0900
To: 高木 克彦
From: Satoshi Uchida
Subject: 【御報告】IEC/TC113 Meeting【Report】
X-Mailer: QUALCOMM MacOS X Eudora Version 6.2J rev3.3

 高木先生、Cc: 松山様、御世話になっております

 朝 9:00 から始めて 16:30 まで、休憩を挟みつつも TC113 の委員会
ドラフト(Committee Draft, CD)を全て精査し、合意を得ました。冒
頭の挨拶で TC82 は product oriented standards であり、TC113 は
technology oriented standards だという説明。

 結論から申しますと、我々 First&RATO&JST先端計測からのリクエス
トで提案した3点は、多少の変更と妥協があったものの、いずれも採用
されました。約半年後にこれらは「国際標準」として、厳密には技術仕
様書 (Technical Specification, TS) として IEC のナンバーが付いた
ドキュメントが発行されます。

 東京での会議は基本的に国の上位の代表者会議だったはずですが、日
本からはエキスパートの荒牧さんと私(議長要請によるゲスト)が太陽
電池を代表して参加し、かつ当初予定されていた技術レポート, TR で
はなく一段上の TS の発行に向けて一気に CD を採択してしまうという、
かなり変則的で急な展開となりました。私にとっては偶然得られたワン
チャンスで、かねてから用意していた主張を盛り込む必要があったため、
神経がすり減る作業でありました。具体的には以下の通り。

(1) LED 光源に関して:予想に反して強い抵抗がありました。IEC 60904
でスペクトルに関する規程があるため、敢えて「LED」と記述する必要が
無いというのが理由です。がしかし、Stability を評価する項目で数カ
所 Xe, Sulfur lamp と光源を限定した記述を見つけたため、ここに LED
という文字を併記してもらうことで合意に至りました。

(2) DSR 法に関して:「既に TC82 で採択されている」という私の説明
で、ほとんど異論無く受け入れられました。ドラフト巻末の note には、
別にメールで指示した参考文献を入れることで合意しましたので、結果
としてコニカミノルタ&KAST&東大で発表したアブストラクトを、即ち日
本がこの分野に寄与したことの証左を間接的に盛り込むことができたと
思います。タイミングが許すようであれば、馬飼野様が現在執筆中の論
文に差し替えたいと思います。

(3) I-V 測定に関して:具体的な記述はありませんが、上と同様に「測
定については**を参照する」という文言を入れて参考文献を note に
入れたため、ソニーが開発した計測アルゴリズムの文献がここに収まる
はずです。

 (2), (3) についてはその場で文章を直すことができなかったため、
本当に我々の主張が文書化されて反映されたかどうかは後で CD が回覧
された時にきちんと見届ける必要があります。ちなみに次回の会議は
2015年5月18-23日 プラハです。太陽電池関係では荒牧さんが出席され
ると思います。

*積もる話は後ほど。忘年会、やりましょう。:-)

--------
[IEC/TC113 Tokyo Meeting 参加者リスト]
(1) Dr. Fabricius Nobert@Karsuher Institute of Technology(ドイツ)*Chairman
(2) Dr. Jens Hauch@Energie Campus Nurnberg(EnCN), Managing Director(ドイツ)*Secretary
(3) Prof. Werner Bergholz@Jacobs University(ドイツ)*Moderator
・・・
(6) Dr. 荒牧晋司@三菱化学科学技術研究センター(日本)*Expert
・・・
(10) 内田(日本)*Guest
・・・
(15) 中国
(16) カナダ

[IEC/TC113 ホームページ]
http://www.iec.ch/dyn/www/f?p=103:7:0::::FSP_ORG_ID,FSP_LANG_ID:1315,25

--------
Date: Fri, 7 Nov 2014 18:39:48 +0900
To: Jens.Hauch
From: Satoshi Uchida
Subject: Greeting from Japan
Cc: "Fabricius, Norbert (SFN)"

Dear Dr. Hauch (Cc. Dr. Norbert)

Thank you so much for taking time during my stay at ISOS-7 meeting Barcelona. I also have to say so sorry for my long silence.

As I told you before we have 3 request for photovoltaics in TC113 to be more constructive.

(1) Light source: The LED light or other condition (different spectral or lower intensity) can be utilized for evaluation of nano-enabled photovoltaics.

(2) Calibration of light source: A differential spectral responsivity (DSR) method can be utilized for calibration of the light source for nano-enabled photovoltaics.

(3) I-V measurement: The specific algorithm for I-V measurement can be utilized for evaluation of nano-enabled photovoltaics.

The topic (2) and (3) will be addressed to the following references.

-------------------------------------------------------------------
(2) The New Generation's PV Evaluation Method by Utilizing Spectral Technology
S. Uchida, Y. Nishikawa, K. Miyao, K. Imai, S. Tochimoto, S. Magaino, K. Takagi, H. Saito, D. Aoki, T. Aoki,
28th European Photovoltaic Solar Energy Conference and Exhibition, 4AV.6.58, 3552-3556 (2013)
http://www.eupvsec-planner.com/presentations/c23775/the_new_generations_pv_evaluation_method_by_utilizing_spectral_technology.htm

(3) Irregular-Stairs Method: A More Precise Method of Measuring the Performance of Dye-Sensitized Solar Cells,
J. Shimura and K. Noda,
Abstract MA2012-02 3564 (2012).
http://ma.ecsdl.org/content/MA2012-02/51/3564.abstract
-------------------------------------------------------------------

We had a long discussion above this and agreed to involve the IEC protocols. I know you have already prepared the committee draft (CD) with Mr. Aramaki with above 3 topics. Therefore that I wonder if you could kindly propose it in the coming Tokyo conference or next toward the CD document circulation for technical specification (TS) in TC113.

Sincerely yours,

---
Professor, Satoshi UCHIDA
Komaba Organization for Educational Excellence
College of Arts and Sciences (KOMEX)
The University of Tokyo

(Postal Address)
Research Center for Advanced Science and Technology (RCAST)
The University of Tokyo
4-6-1, Komaba, Meguro, Tokyo 153-8904, JAPAN
TEL/FAX: +81-3-5452-5298, E-mail: uchida@rcast.u-tokyo.ac.jp


Thank you for good memory.
http://dsc.rcast.u-tokyo.ac.jp/~dsc/img/DSC04546s.jpg


-=-=-=-=-=--=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=--=-=-=-=-=-=-= @y
東京大学教養学部附属教養教育高度化機構
環境エネルギー科学特別部門
特任教授・内田 聡(Uchida Satoshi)

(現住所・連絡先は下記になります)
〒153-8904 東京都目黒区駒場4-6-1
東京大学先端科学技術研究センター(3号館南棟659号室・瀬川研)
Tel&Fax: 03-5452-5298
E-mail : uchida@rcast.u-tokyo.ac.jp
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=

 国際標準化については経産省が強力に推し進めています。今回の会場費は日本側がホストしたそうですが、これ、数億円は掛かっていますね。

【2014.11.8 Meetig with Dr.Fabricius】

 週末、土曜日なのに一人残って銀座で(自腹です!)晩飯を食べていたのには理
由があります。ちょうど来週から国際電気標準会議が東京で開催されるんですね。
このタイミングでナノマテリアルを用いたデバイス全般の安全性・耐久性を包括する
TC113 の委員長をつかまえて、First プロジェクトの成果を含む有機系太陽電池の
評価方法(以下の3点)について、日本側の主張を盛り込むよう打診致しました。

 これにより、今のシリコン太陽電池を対象とした性能&安全性評価方法ではカバー
できなかった有機系太陽電池に対して、(評価方法そのものではなく)より上位の概
念となる「ガイドライン」を示すことができます。即ち、既にパイロットスケールで生産
が始まっている有機系太陽電池に関して、何もとっかかりの無い自己申告だけの「※
△□な条件で評価して○○%でした」ではなく、「IEC No.***に提唱された評価手
法に従い、効率を求めました」と、ある一定の根拠を示すことができるようになります。

 この先の展開として、仮に順調に話が進めばですが、委員会の草案 (Comittie draft,
CD) を参加国全てに回覧し、投票 (Voting) という流れになります。最短で、次の会議
までには IEC のナンバーが付与された技術仕様書 (Technical Specification, TS)
発行される予定です。委員長の Dr.Fabricius の裁量で、全ての段取りを超越して私、
この委員会における参加が認められましたので、DSC & OPV & PSC & QD 全てを含
むナノ材料を用いた太陽電池の評価に関して窓口となります。リクエストや問題提起
等ありましたら、気軽にご相談下さい。

[Uchida ---> Fabricius]
  As I told you before we have 3 request for photovoltaics in TC113 to be more constructive.

(1) Light source: The LED light or other condition (different spectral or lower intensity) can be utilized for evaluation of nano-enabled photovoltaics.
(2) Calibration of light source: A differential spectral responsivity (DSR) method can be utilized for calibration of the light source for nano-enabled photovoltaics.
(3) I-V measurement: The specific algorithm for I-V measurement can be utilized for evaluation of nano-enabled photovoltaics.

  The topic (2) and (3) will be addressed to the following references.

-------------------------------------------------------------------
(2) The New Generation's PV Evaluation Method by Utilizing Spectral Technology
  S. Uchida, Y. Nishikawa, K. Miyao, K. Imai, S. Tochimoto, S. Magaino, K. Takagi, H. Saito, D. Aoki, T. Aoki,
  28th European Photovoltaic Solar Energy Conference and Exhibition, 4AV.6.58, 3552-3556 (2013)
http://www.eupvsec-planner.com/presentations/c23775/the_new_generations_pv_evaluation_method_by_utilizing_spectral_technology.htm

(3) Irregular-Stairs Method: A More Precise Method of Measuring the Performance of Dye-Sensitized Solar Cells,
  J. Shimura and K. Noda,
  Abstract MA2012-02 3564 (2012).
  http://ma.ecsdl.org/content/MA2012-02/51/3564.abstract
-------------------------------------------------------------------

【2014.11.6 記事の御紹介2】

■再エネ普及の条件 (上) 大手、需要開拓努力が不足 
  「買い取り」、設計の失敗 枠の確保に入札制導入を
     (2014年11月4日付 日本経済新聞11面)

 週明けの火曜日、東京に向かう新幹線の中で読んだ記事です。再エネが置かれて
いる現状がよく纏められています。東大の先生ですね。がしかし、電力買い取りのシ
ステムを失敗だと決めつけるのは、なまじ前エネ庁課長の言動を間近に見てきただ
けに、正直「酷だな」と思います。もともと、最初から電力買い取り価格は産業の自立
を促す意味で毎年見直すと宣言して始めた制度ですから。

 申請の状況を見ながら適切に価格を下げる前提で始めた FIT なのに、かつその対
応も霞ヶ関にしては珍しく(失礼!)ほとんど遅延無く実行しているにも関わらず「ブレ
ーキが掛かった」「価格が異常に高過ぎた」等、センセーショナルな見出しで煽るマス
コミもいまいち。

 再エネ導入に際しては発電単価が 1 円単位で多寡が議論されて厳しい批判に晒
される一方で、原子力に対してはあれだけいい加減な御用学者の見積もりでも誰も
話題に取り上げようとしない不公平が今なお続きます。九州の原発にしても、電力
はむしろ余って買い取りできないことが話題になるくらいなのに再稼動したがる矛盾。
更に言えば、これだけ円安が石油価格の下落が進んで燃料費が節約できているの
に、電力料金はむしろ値上げしなければならないというメーカーの主張がそのまま垂
れ流されています。全く、おかしな話であります。

 そこで提案。電力メーカーは知らぬふりを決め込んでおりますが、そもそも出力調
整ができない原子力発電は、自然エネルギーとは別な意味でやっかいな電力源

あり、余剰電力を生まないよう必ず揚水発電と組み合わせて運用されてきました。
即ち、日本には原発の数だけ揚水発電が存在します

 とかく“不安定”という言葉で揶揄されがちな再エネですが、原子力が止まった今こ
そこうしたエネルギーの貯蔵システムを組み合わせれば、新たな送電網を用意しな
くとも、かなりの程度まで再エネの導入を促すことができるはずです。

【2014.11.6 記事の御紹介】

 五月雨(さみだれ)式に DX 色素のニュースが続きます。

赤外線でも発電できる、太陽電池の新色素 *DSC 
  http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1411/05/news071.html
     (2014年11月5日付 ITmedia スマートジャパン)

【2014.11.5 OPV Technology】

 先週末仙台に置き忘れてきたため御紹介のタイミングが1週間遅れてしまいました
が(済みません)、OPV Tech New Energy 社の DSC パネルです。絵柄はオーダーメ
イド可能です。

 謝謝!

【2014.11.4 避難訓練です】

 今年も訓練します。後はノーコメント。 :-)

【2014.11.3 記事の御紹介】

 伝家の宝刀、「3本バスバー電極特許」だそうです。
太陽電池 電極の特許侵害 2年沈黙 京セラが提訴 
     (2014年10月30日付 日経産業新聞2面)


田中貴金属 色素増感型太陽電池 来年1月製品化 *DSC 
  発電可能波長域が拡大
     (2014年10月30日付 日刊産業新聞12面)

 H塚様、感謝です!

【2014.11.1 8 years have passed】

 瀬川先生にお声がけ頂いて東京に来てから今日で8年が経ちました。早いですね。
これまで多くの方々にいろいろと御世話になりました。改めて感謝申し上げます。
 写真、8年分若いですね。

【2014.10.31 来客 from France】

 フランス士官養成のための高等教育機関、エコール・ポリテクニークから選抜され
スーパーエリート高校生10名が見学に来られました。
 Bienvenue a Tokyo!

【2014.10.31 講演会のお知らせ】

 早い、早過ぎる。。。 グレッツェル先生は無論、マーティン・グリーンまでキーノート
スピーチを飾ります。色素増感・有機薄膜・ペロブスカイト、いずれの研究者も参加
必須
の会議です。〆切は1月11日です。

HOPV15 Conference 

日時:2015年5月10日(日)〜15日(金)
場所:Rome, Italy
 会期、遂に5日間になりましたね。

【2014.10.30 記事の御紹介】

■田中貴金属、東大の近赤外光でも発電できる色素増感型太陽電池色素を製品化 *DSC
  http://news.mynavi.jp/news/2014/10/30/123/ 
     (2014年10月30日付 マイナビニュース)

■田中貴金属 近赤外光でも発電 DSC用新色素開発 *DSC
  http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2014/10/30-17901.html 
     (2014年10月30日付 化学工業日報 ニュースヘッドラインバックナンバー)

【2014.10.30 PSC module】

 特に差し迫ったミッションがあったわけでもないのですが、ペロブスカイト型太陽電
池の大型セルを試作しました。封止は DSC で培った真空張り合わせ技術を用いて
います。今回の対極はカーボンペースト。

 初期の頃から比べて作り方も大分こなれて、見た目もスポット状の荒れも無く、か
なり均質なものができるようになりました。普段のミニセルでは気付かない、いろい
ろなコツがあります。

【2014.10.30 講演会のお知らせ】

 「第11回環太平洋セラミックス協会国際会議」。セッションは35もある大型の会議で
す。有機系太陽電池が関連するのは“Symposium 30 - Ceramics for Solar Energy
and Applications”
で、ペロブスカイト太陽電池の認証データで最高値を誇る KRICT
の Dr. Seok らがホストします。来年の夏開催ですが、Abstract の〆切は12月31日
ですので、興味のある方は早めにお申し込み下さい。



The 11th Pacific Rim Conference of Ceramic Societies 

  日時:2015年8月30日(日)〜9月4日(金)
  場所:チェジュ島(韓国)

 もう一件。来月京都で開かれる WCPEC の前座でペロブスカイト太陽電池専門の
チュートリアルです。お陰様で既に満席となりました。が、当日の立ち席(実際には椅
子を用意するそうです)ではまだ若干名の受け入れが可能だそうです。


WCPEC-6 Tutorials 

主催:WCPEC Organizing Committee
    (PVSEC-24, 30th EU-PVSEC と共催)
 
日時:11月23日(日) 13:00〜16:50
場所:国立京都国際会館
参加登録:Registration

【2014.10.30 新刊本のご案内】

 満を持して出版されます非シリコン、化合物薄膜系太陽電池の集大成本です。監
修は和田隆博先生。太陽電池一般の国際会議に出ますと、意外にも発表件数が最
も多く勢いがあるのは CZTS だったりします。

 η=19.3% でお馴染み UCLA の Yan Yang 教授もはっきりと「CIGS の技術を流用
した」
と言ってますし、ペロブスカイト型太陽電池に通じる知見も多いと思います。
興味のある方はぜひ御検討下さい。 *今日から注文可能です

■化合物薄膜太陽電池の最新技術 II
  Recent Development of Thin Film Compound
  Semiconductor Photovoltaic Cells II
  http://www.cmcbooks.co.jp/products/detail.php?product_id=4765 

 ・出版社 シーエムシー出版
 ・発行日 2014年10月
 ・定価  75,600円(税込)
 ・体裁 B5判 299ページ ソフトカバー
 ・ISBNコード 978-4-7813-0974-3
      

【2014.10.29 記事の御紹介】

 取りこぼし記事の御紹介です。
■3つのEのトリレンマを解決し好循環を生み出す
  http://president.jp/articles/-/13471
     (2014年9月20日付 PRESIDENT Online)

日本太陽エネル
ギー学会会長

【2014.10.28 METI】

 経済産業省ナウ。私はほとんど人数調整要員としての参加ですが、不定期に顔を
出します。大事な決め事は東京(霞ヶ関)中心で進むんだな、というのを改めて思い
知らされる瞬間です。

【2014.10.27 ヨウ化鉛です】

 京都大学の若宮淳志先生のアドバイスにより実現したペロブスカイト型太陽電池
専用の脱水 PbI2、東京化成より今日から発売です。


    
英語版
    
日本語版
 Lead(II) Iodide [for Perovskite precursor]
 (CAS番号:10101-63-0 製品コード:L0279)
 http://www.tcichemicals.com/eshop/ja/jp/commodity/L0279/
包装単位
価格
在庫
川口
つくば

1g 

2,800円

営業部までお問合せください。

入荷予定 :
>10本 2014/11/07

5g 

9,500円

営業部までお問合せください。

入荷予定 :
>10本 2014/11/07

 ちなみにペロブスカイト太陽電池用の高純度 MAI, MACl, MABr や
PbI, PbCl, PbBr および Spiro-OMeTAD は和光純薬工業でも扱って
おりますし、一番高価な Spiro-OMeTAD については先週お邪魔した
大連市の隣、営口市(中国)の OPV Tech New Energy 社でも独自に
販売を始めたので、これから試してみたいと思います。値段はかなり 
安いです。

和光純薬工業

 気になる方は営業担当の Zhu (Mr. Ming Zhu, mingzhu@opvtech.com) さん、もしくは
代表 (marketing@opvtech.com) まで、お問い合わせ下さい。


 この業界、本当に刻々と状況が変わるので、ついていくのがシンドイです。

【2014.10.23 大連理工大学にて】

 大連理工大学に新設された営口市の新キャンパスへ移動します。人生初の中国
新幹線。愛称は“和諧号”。貴重な体験でした。ちなみに、、、大連駅は戦中、日本が
建てたものが今でも使われています。
 新キャンパスは本当に建てたばかりで、見渡す限り真新しいビルがずらっと並んで
おりました。50億元、日本円にして約900億円を掛けたそうですが、物価の違いを考
慮するとその 4〜5 倍は価値があると思われます。未来への投資ですね。
 お招き頂いた皆様、大変ありがとうございました。

【2014.10.22 移動日】

 夜の気温は2℃!と、既に真冬の大連に来ております。いや、正確にはこれから
移動します。詳細は後ほど。

 だーーーっ! やってしまいました。 国際便に乗り遅れました。(滝汗)

 科研費の申請書提出を終えて一段落し、明日の発表のスライドを(机の上で)寝な
がら作製していたのが敗因です。自分の不注意で飛行機に乗り遅れたのは人生初。
あああ。本来なら今頃ラウンジでシャワー浴びて、ふかふかの椅子に腰を下ろして、
まったりと寛いでいるはずだったのに。


 変更手続きで山のようなメールと電話とカウンターを行ったり来たりで、ようやくほ
ぼ予定に近いフライトを確保することができました。お騒がせして申し訳ございませ
んでした。

【2014.10.21 CEATEC2014・再び】

>内田先生
>
>お世話になっております。****です。
>本年度のCEATECですが、少なくとも下記企業が
>有機系太陽電池を出展しておりました。
>
>・アイシン精機
>・シャープ
>・フジクラ
>・太陽誘電
>・村田製作所
>・ローム(OPV)

 下の3者はパンフレットを配布されておりましたが、いずれも「低照度」「室内用途」
を謳っております。しまった、行けば良かった...
              
フジクラ
村田
ローム
 お知らせありがとうございました。

【2014.10.20 色素の御紹介】

 既にしばらく前から御案内して参りましたが、CYC-B11 系色素です。晴れて公式に
会社の製品としてラインナップされた模様。


色素増感型太陽電池(DSC)用色素 *DSC 
     (2014年10月付 田中貴金属製品情報)

【2014.10.16 続・Yuuki RATO】

 有機系太陽電池技術研究組合のイメージキャラクター「Yuuki RATO」は以前にも
御紹介したのですが、絵柄入りのセルを一般?配布用に作り置きしてみました。こ
れで場当たり的に対処していた不意の来客や取材等にも応対ができます。
    
※音声注意です
 N山さん、ありがとうございました。

【2014.10.16 記事の御紹介】

応用物理学会14年秋季講演会(下) *DSC 
  ペロブスカイトの講演多数 積水化学がフィルム型DSC開発 
     (2014年10月15日付 半導体産業新聞12面)

 H森様(懐かしい!)、ありがとうございました。

【2014.10.16 Perovskite solar cell training course Day 2】

 今日は金蒸着を施して出来上がったセルを性能評価するところまで。狙い通りの
性能をほぼ再現できました。
 Liuda, good job!!

【2014.10.15 Perovskite solar cell training course Day 1】

 Dr. コジョカル(Cojocaru)さんのペロブスカイト太陽電池作製講習会です。今日は
基板の下地作りからペロブスカイト層と Spiro-OMeTAD 層のスピンコートまで。
 皆さん、お疲れ様でした!

【2014.10.15 CEP-2000 故障】

 IPCE 測定ではもはや業界スタンダードのCEPシリーズ。瀬川研には2台あるので
すが、それでもこのン年間毎日酷使してきただけあって、遂に駆動系が故障してしま
いました。
 近藤さん、宜しくお願い致します。

【2014.10.14 CSJフェスタ】

 第4回CSJ化学フェスタ in 船堀にて。今日は私、ポスターの審査委員です。
 御発表の皆さん、お疲れ様でした。

【2014.10.13 OPV in 仙台市科学館】

 祝日なので(週末は仙台だし)噂の 三菱化学さんの OPV の展示を見に行って参り
ました。NEDOプロの一環で6月施工から約4ヶ月経った現在も、目視では脱色や色む
ら等は見あたらず。「大したもんだ」というのが率直な印象でした。

【2014.10.11 メモ】

・Dawn of the planet of the apes 「猿の惑星:新世紀(ライジング)」 (2014) ○
・Climbing to spring 「春を背負って」 (2014) ○ 人生は徒労の連続
・Riding the Breeze 「南風(なんぷう)」 (2014) △ 台湾に◎
・Edge of tomorrow 「オール・ユー・ニード・イズ・キル」 (2014) ×
・Transformers: Age of extinction 「トランスフォーマー/ロストエイジ」 (2014) ×× 長過ぎ
・All-round appraiser Q - The Eyes of Mona Lisa 「万能鑑定士Q - モナリザの瞳」 (2014) ×
・How to train your dragon 「ヒックとドラゴン2(仮題)」 (2014) ×× 前作は傑作だったのに…
・TAMMY (2014) ×

・ガリレオX 「右?左?の謎」 ◎
・ミスパイロット 「第6話」 ○

【2014.10.10 Solar'15 Luxor】

 というわけで! 政情不安により長らく延期を繰り返してきたエジプトの会議、遂に
4年振りに復活です。内容的には規模も出席者も(質・量共に)ミニIPS会議と思って
頂ければ御想像がつくかと思います。キリスト生誕よりも遙か昔、5000年前から太
陽神を崇めてきたエジプトでエネルギー問題を語りましょう。

 ちなみに私、何のアクションもしていないのですが勝手に Confirmed Speaker に
アサインされています。まぁ、いいんだけど。(苦笑)

International Conference on Applied Photochemistry and
  Nanomaterials for Energy and Water (Solar'15)  
  http://www.photoenergy.org/Solar15_Luxor/solar_2015.html

  日時:2015年1月18日(日)〜1月22日(木) *延期になりました
  場所:Steigenberger Nile Palace Hotel (Luxor, Egypt) <map> 
     最寄り空港 Luxor International Airport (LXR)
     ホテルまで 11.2km(約20分)
     *外務省 海外安全ホームページ(エジプト)
  〆切:2014年11月15日(土) for Abstract
  参加登録費:未定


    
 代々の王が眠るお墓のお膝元、死者の都、ルクソールでお会い致しましょう(ほんとか?)。

【2014.10.09 CEATEC2014】

 

 この10年間毎回幕張に足を運んでいたのですが、ネット情報を見る限り太陽電池
関連の発表がほとんど見あたらず、今回は遂に見送ってしまいました。


 寂しいス。

【2014.10.8 X-day】

2014 NOBEL PRIZE IN CHEMISTRY  



 残念。

【2014.10.7 ISOS-7 Day2】

  ・(5-AVA)X(MA)1-XPbI3 with spiro free, carbon based CE showed 15.57%.
  by Professsor Han Hongwei@Wuhan University. It works well over 1000h!
 あっという間に会議終了。次回、2015年はブラジルです。

【2014.10.6 ISOS-7 Day1】

 スペイン・バルセロナにて「OPV の安定性に関する国際会議」に出席しています。
有機薄膜の専門家もさることながら、むしろ有機系太陽電池の評価計測技術に関
わるメンバーが集まる大事な会議です。110 名の出席で、日本からの発表者は私だ
け! 他、聴講は CEREBA から 1 名、M菱化学から 1 名。

 今回のミッションは「ソーラーシミュレータの光量調整法(DSR法)」に関する 30 分
の発表と Session Chair、更に国際規格作りに関わるネゴシエーションです。有機系
太陽電池計測方法についての日本からの提案で、First プロジェクト期間内に完了
できなかった IEC / TS (Technical specification) 発行を実現するために
TC113
メンバーと直談判します。無茶だ...
International Summit on OPV Stability (ISOS-7)  
  For Perovskite Solar Cells 
 発表は無事終了しました。もはや講演会芸人の私。日本側の主張も Hauch 氏は大筋合意。
Thank you Monica san for my invitation!

【2014.10.5 移動日】

 今年は特に移動が激しいです。毎週末、年に50回の東京-仙台往復に加えて海外
出張はこれで10ヶ国目? 心身共に、そろそろ限界かも。
 写真2枚目、これは果たしてアリなのか!?

【2014.10.4 ペーストの御紹介】

 オックスフォードの会議でもサンプルを配る等PRしていましたが、Solaronix 社が
ペロブスカイト太陽電池(スピンコート)専用の酸化チタン液を発売した模様。10 g
CHF 48.00(約5,400円)から。

New Spin-Coating Formulations of Titania Nano-Particles
  For Perovskite Solar Cells 

【2014.10.3 ヒステリシス】

 先日ご紹介したグレッツェル先生の緊急提言にもある通り、Nature 系の論文では
ヒステリシスのある太陽電池のデータは論文として認められない方向で議論がされ
ています。これ、漠然と「アンフェアだ」と感じていたのですが、考えれば考えるほど
オカシイ。結論から先に言うと、このままでは planner な構造のペロブスカイト太陽
電池を作製した場合は論文としては認められない
ことになります。即ち、ヒステリシス
の解消以外に大して意味のない(失礼!)メソ多孔体を必ず入れないと論文が受理
されないという非常に不健全なコンセンサスが欧州を中心に形成されつつあります。
理由は、、、止めときましょう。(苦笑)

 酸化チタン多孔体の役割として「電子の導電パスとなり流れがスムーズになる(→
ヒステリシスが解消される)」という説明は理解できなくもありませんが、それならな
ぜ酸化チタン多孔体を入れた太陽電池の方が概して効率が低くなるのか説明がつ
きません。そもそも、多孔体が無くても何も困らないのですが?

 効率を過大に見積もっているという主張は十分考慮されるべきですが、I-V 測定で
往路と復路の形が全く異なり、特に効率の低い往路が段付きのいびつな軌跡をとり
がちな planner なペロブスカイト型太陽電池に関しては、むしろ under estimate と解
釈する方が自然です。今まで他の太陽電池で見られたようにスムーズな往復スキャ
ンで平均値を取るといったやり方をペロブスカイトに適用するには無理があると感じ
ます。そもそも、復路の測定が over estimate であると考えるならばその証拠を出す
べきでしょう。

 またもし仮にそれが事実だとしても(影響はごく僅かなはずですが)、そこまでの精
度を要求するのであれば、STC (Standard Testing Condition) を満たすようにセルの
温度を測定開始時と終了時に計測して誤差を 25℃ +- 1 ℃以内に納め、更に評価
エラーの大きな要因となるシミュレータのスペクトルミスマッチのデータとキャリブレー
ション方法についても載せるべきでしょう。シリコンの評価用に作られた(波長による
感度の差を加味しない)市販の基準太陽電池でソーラーシミュレータの光量を合わ
せても意味が無いですから(10% 程度の誤差は悠にあります)。くどいようですが議
論がヒステリシスに偏重して、それが論文採択可否に影響を及ぼすというのはとて
もアンバランスです。

 話を戻しますが、少なくともサイエンスの議論の場で「ヒステリシスがあるから」とい
う理由だけで一方的に競合技術である planner structure の太陽電池研究を“排除”
するようなことはしてはいけないと思うのですが、如何でしょうか?

 最後になりますが、私の提案はヒステリシスの大きな、特に planner structure の
ペロブスカイト太陽電池の場合は「往路の効率と復路の効率を別々に(2通りで)併
記する」
であります。フェアでしょ? レスポンスが遅くてこれまで評価計測方法でいろ
いろ苦労してきた色素増感を遙かに上回る(やっかいな)ペロブスカイト型太陽電池
の評価については、ありのままにその特性を受け入れるべきだと思います。


 誰か英訳してくれ〜

【2014.10.3 治具の御紹介】

 ペクセル・テクノロジーズ株式会社で取扱いの太陽電池セル測定用治具、下の写
真はコンタクトプローブを用いたペロブスカイト型セル用のものですね。基板サイズは
1.25 cm x 1.25 cm x 1.1 mm厚で Snaith らと同じデザインですが、これに限らず温度
調整のリクエストも含めて任意に対応してくれると思います。御参考まで。
測定用治具 

【2014.10.3 講演会のお知らせ】

 先着200名、要登録です。私の登録番号は「3」でした。

「太陽光と光電変換機能」領域公開シンポジウム 

  主 催:独立行政法人 科学技術振興機構
  日時:2015年1月13日(火)〜1月14日(水)
  場所:一条ホール(東京大学 弥生講堂) アクセス情報
  参加:無料
  定員:200名

【2014.10.2 記事の御紹介】

 EPFL のグレッツェル先生より「(レアアースと対比して)地球に豊富な材料を用いた
太陽電池としては記録的な効率だ」と主張。「(水を光分解して)水素を溜めてしまえ
ば、好きな時に使いたい分だけ取り出せる」。


Perovskite cells achieve 12.3% conversion from solar to hydrogen
  (ペロブスカイト電池が太陽光から水素の変換で 12.3% を達成)
     (2014年10月1日付 optics.org)
 
Water photolysis at 12.3% efficiency via perovskite photovoltaics and Earth-abundant catalysts
 J. Luo, J.-H. Im, M. T. Mayer, M. Schreier, M. K. Nazeeruddin, N.-G. Park, S. D. Tilley, H. J. Fan, M. Graezel
 Science 26 September 2014: Vol. 345 no. 6204 pp. 1593-1596
 DOI: 10.1126/science.1258307


 ああ、なるほど。水に浸かっている電極は発泡ニッケルですね。

【2014.10.1 来客にて】

 ラボ見学&打合せ。そう、あの先生方です。顔出しゴメンナサイ。(^^;)
 こちらの方こそ宜しくお願い致します。

【2014.9.30 東京ソーラー屋根台帳】

 東京限定ネタですが、しばらく前から「東京ソーラー屋根台帳(ポテンシャルマップ)」
が公開されております。これ、公益財団法人東京都環境公社が東京都と連携して運
営しているHPです。御参考まで。
 JPEA も推奨だとか。

【2014.9.29 記事の御紹介3】

 太陽光発電システムの開発においては次世代技術、とりわけ有機系と量子ドットと
ナノワイヤー系が取り上げられています。


■総合科学技術・イノベーション会議(第4回)議事次第
  http://www8.cao.go.jp/cstp/gaiyo/honkaigi/i004index.html
  http://www8.cao.go.jp/cstp/siryo/haihui004/haihu-004.html
     (2014年9月19日付 内閣府)
 詳細工程表(エネルギー)
 橋本先生...

【2014.9.29 記事の御紹介2】

照明や日陰でも発電 室内向け太陽電池 積水化学が来年発売 *DSC
     (2014年9月29日付 日本経済新聞 1面)
■積水化学が室内向け太陽電池 照明や日陰でも発電 *DSC 
  http://www.nikkei.com/article/DGXLASGG27002_Z20C14A9MM0000/
     (2014年9月29日付 日本経済新聞 Web刊)

 積水化学工業は薄くて折り曲げやすいフィルム型の次世代太陽電池を来年
発売する


 今年の色素増感は産業界が賑やかです。いよいよ時代が来た感じ。

【2014.9.29 記事の御紹介】

■Cheap solar cells tempt businesses
  http://www.nature.com/news/cheap-solar-cells-tempt-businesses-1.15986 
     (2014年9月24日付 nature.com)

 バレンシア/スペインのポスドクだった Dr. Olga Malinkiewicz 氏が100万ユーロの
申し出を蹴って故郷のポーランドに戻り、新たにペロブスカイト太陽電池専門のベン
チャー企業 Saule Technologies を設立した模様。


■若いポーランド科学者が世界のエネルギーと人生を変えることのできる技術を開発
  http://wyborcza.pl/1,75400,15719849,Mloda_polska_naukowiec_opracowala_technologie__ktora.html
     (2014年4月1日付 gazeta)

■ディスカバリは、世界で行われた、ヴロツワフの作業して喜んででています。(*翻訳できず)
  http://wroclaw.gazeta.pl/wroclaw/1,35771,16292737,Dokonala_odkrycia_na_skale_swiatowa__chce_pracowac.html
     (2014年7月8日付 Gazeta Wroclaw)

 いずれもポーランドのペロブスカイト記事です。

【2014.9.28 Deperture for Boudreaux】

 内輪ネタですが、今日から Dr. 卒業の濱村君が留学先のボルドー大学へ旅立ちま
す。
 Bon voyage!

【2014.9.28 電気化学秋季大会 Day2】

 個人的にはリコー及びメルク(玉木さん)の発表がツボでした。リコーさんは低照度
での高効率化設計の話の他、固体型だから実現できる隔壁の無い直列モジュール
を披露。質疑では 85℃, 2000h の耐久試験結果も示されました。メルクからはインド
リン系色素 DN496(ケミクレア製造)とコバルト錯体レドックスの組み合わせでη=
8.4% を報告。AIST 認証値です。

 余談ですが、電気化学会は次回から予稿集を電子化します。あの分厚い冊子、私
の本棚には過去 10 数年間集めてきたストックがあるのですが、これが最後になる
そうです。便利になる反面、少し寂しいですね。
 玉木さん、GJ!

【2014.9.27 続・電気化学秋季大会 Day1】

 初日はペロブスカイト太陽電池の発表が 7 件。うち、宮坂研が 6 件でした。またそ
の内容も新しいドーパントで効率 16.7% を出すなど、勢いを感じさせるものでありまし
た。良い意味で「宮坂研祭り」状態。

 夕方の懇親会は大谷先生が心血を注いだだけあって、かつて無いほどにクオリティ
ーの高いものとなりました。私、食べるのに気をとられて写真撮り忘れてしまいました
が、さすが北海道 。会場はいつもの生協ですが、敢えて生協では提供できない凝っ
た料理が提供されました(皆さん、自費参加ですので誤解無きよう)。時間最後まで
お酒とお寿司が途切れないとか“もう、ありえない!”。
 伝説の懇親会ですね。

【2014.9.27 電気化学秋季大会 Day1】

 今年はなぜか土日に開催です。会場がこの日しか空いていなかったんだそうです。
まぁ、いい。北海道だから許す。(笑)

電気化学秋季大会

【2014.9.19 平成26年度NEDO新エネルギー成果報告会2】

 話が前後して申し訳無いのですが、先日の太陽誘電さんの CD-R 型 DSC の写真
をアップ致します。封止に関して改良を進めた結果、これまでよりも格段に耐久性(
特に耐熱性)が増したとのこと。これに付随する昇圧力回路も 1 チップの IC 化を計
り、ガラスエポキシ基板上に全て収まるようにデザインされています。即ち、本 CD-R
型 DSC 1枚+ソケット+支持基板のセットで 4V 以上出力することができます。


 ただし、、、事業化の見通しについては今のところ不明。歯がゆいね。

【2014.9.19 講演会にて】

 事後報告で申し訳ございません。先週 9/19 に、ここ先端研の隣で技術教育出版
主催の講演会がありました。後半はペロブスカイト太陽電池に関して2件、佐賀大の
江良(えら)先生と京都大の若宮先生からお話を頂きました。


次世代2次電池・太陽電池講演会
 共蒸着と言えば Snaith先生の論文が真っ先に思い浮かぶのですが、この方法で
ペロブスカイトを合成した報告は 1997 年の江良先生の論文が始めてとなります。


Self-Organized Growth of PbI-Based Layered Perovskite Quantum Well by
Dual-Source Vapor Deposition
 Masanao Era , Toshihiko Hattori , Takahiro Taira , and Tetsuo Tsutsui
 Chem. Mater., 1997, 9 (1), pp 8-10
 DOI: 10.1021/cm960434m


 若宮先生からは PSC 作製に向けた素材の精製についてお話を頂いたのですが、
その成果の延長として近々「東京化成工業(株)」からペロブスカイト専用?のPbI2
が販売されるとのこと。販売開始になりましたら、改めてここでも御紹介したいと思
います。


 Good job!

【2014.9.26 Taiwan DSC PV Ltd.】

 新会社? 台湾からアナウンスがあったので御紹介致します。色素増感太陽電池
の素材を販売されている模様。


Taiwan DSC PV Ltd. (TDP)

【2014.9.26 from Ireland】

 今年4月に破産した色素増感太陽電池の SolarPrint 社ですが、設備関係一式は
創業者の Dr. Mazhar Bari さんの意向で地元の Dublin City University (DCU) へ引
き取られたとのこと。経営上の都合で一度は会社を追われたものの、再び取り戻し
た形になります。やったね!!!


 Good news!

【2014.9.26 歓送迎会】

 宮坂研と合同です。去る人あり、新たに加わる人あり。それぞれ新しい環境での御
活躍を期待致します。そして、、、お疲れ様でした。

【2014.9.25 講演会のお知らせ】

 2件御紹介。

第9回 ナノ材料科学環境拠点シンポジウム 

  主 催: 物質・材料研究機構 ナノ材料科学環境拠点
  日時:2015年1月7日(水)13:00〜17:40
  場所:一橋講堂(学術総合センター2階) アクセス情報
  参加:無料
  内容:(前略)本シンポジウムでは、はじめに東京工業大学 小長井誠 
先生より、無機半導体太陽電池の長いご経験に基づくペロブスカイト型
太陽電池に対するご意見を伺い、続いてペロブスカイト型太陽電池の分
野で最先端の研究開発に携わっている先生方をお招きし最新の研究動
向および技術課題について議論する機会とします。(後略)。

 *注:申込締切 2014年12月22日(月)です。
スリーボンド「Bonding Innovation 

  日時:2014年9月28日(日)11:00〜19:00
          9月29日(月)10:00〜19:00
  場所:BA-TSU ART GALLERY(バツ アート ギャラリー)
     東京都渋谷区神宮前5-11-5 Hynes Convention Center
  参加:無料
  内容:弊社概要紹介、映像作品「時ノカケラ」特別上映会、参加型  
      接着剤イベント、スポーツ・文化支援活動パネル展示 等
 振るって御参加下さい。

【2014.8.9.24 SSSC14 Extra3】

 先日オックスフォードの会議で披露したのですが、全自動の色素増感太陽電池貼
り合わせ装置 (ODF) を用いて作製したペロブスカイト太陽電池モジュール、正確に
は貼り合わせる前のセルの動作確認をした時の映像です。10cm×10cm のサイズ
もさることながら、スポット状の塗布ムラがあったり、恐らく短絡に近いカ所もあって
効率はとんでもなく poor です。しかしながら、初めて大型セルを作製して発電をプ
ロペラ回しで確認した時の感動は何とも言えず。

 くどいようですが 15 年前、自分が初めて太陽電池を作製した時の記憶を思い起
こさせる感動の瞬間でした。それにしても、、、YouTube にアップロードしてから今日
まで一切アナウンスはしなかったのですが、アクセス数があっと言う間に 50 を越え、
しかもそのアクセス先が 20カ国にも渡るというのは Cojocaru POWER の成せる技
か?
(苦笑)
      アナリティックス 
 N山さん、ありがとうございました。

【2014.8.9.18 平成26年度NEDO新エネルギー成果報告会】

 とりあえず写真だけアップ致します。
 作家・評論家・元通産官僚・ 経済企画庁長官・元内閣特別顧問、堺屋太一さんの
講演は非常に面白かったです。土地とお金が余っているにもかかわらず、税制(とり
わけ農地転用に関して)の問題から太陽光や風力発電が普及しない・できない現状
を明快に説明して頂きました。
 ご発表の皆さん、大変お疲れ様でした。

【2014.8.9.17 記事の御紹介】

 GOOD things come to those who wait, and Tsutomu Miyasaka had waited
a long time. Knowing that a solar cell can be made using just about any pigment
- coffee, chlorophyll, red wine


■Solar flair: The wonder material shaking up sun power 
  http://www.newscientist.com/article/ 
     (2014年7月7日付 NewScientist)

 関連の文献はこちら↓
■The power of perovskites
  http://www.rsc.org/chemistryworld/2014/08/perovskite-solar-cell 
     (2014年8月22日付 chemistryworld@RSC)


【2014.9.18 講演会のお知らせ】

 すっかり忘れておりましたが明日ですね(すいません)。

平成26年度NEDO新エネルギー成果報告会 

  日時:2014年9月18日(木) 9:25-18:00
  場所:パシフィコ横浜 会議センター5F
 更にもう一件。

第13回英弘シンポジウム〜“太陽光発電の今後” 

  日時:2014年11月19日(水) 10:00-17:00
  場所:如水会館 (千代田区一ッ橋)
  参加費:一般 2,000円/学生 1,000円(テキスト代含む) 

【2014.9.14 メモ】

Wood Job! 神去なあなあ日常 (2014) ◎
・Brick Mansions フルスロットル (2014) ○
・Blended (2014) ○
・The Fault in Our Stars (2014) ○  虹が見たければ雨は我慢すべし
・半分の月がのぼる空 (2014) ○
・Thermae Romae II テルマエロマエ (2014) ×
・Dedh Ishqiya (2014) ×
・晴天の霹靂 (2014) ××
・SP 野望篇 (2013) ○
・僕たちの家族 (2013) ×→○
・White Shoe / Salvatore Ferragamo フェラガモ ホワイト シュー (2013) △
・Despicable Me 怪盗グルーの月泥棒 (2010) ○


 ジャッジ!(2013) ◎ と良い勝負。

【2014.9.13 SSSC14 Extra2】

 後になって知ったのですが、映画ハリー・ポッターに登場する魔法学校は本当にオ
ックスフォードの大聖堂がロケ地だったんですね。以下、順に Christ Church Cathedral
(Dining Hall)→Buckingham Palace→Big Ben (River Thames)→British Museum
(Rosetta Stone)。とりあえずイングランドとスコットランドが異なることは理解しました。

 足かけ十二年、メトロポリタン美術館(アメリカ)・ルーブル美術館(フランス)・エジプ
ト考古学博物館(エジブト)・故宮博物館(台湾)、最後に大英博物館(イギリス)、遂
に制覇です!
 これから日本へ戻ります。

【2014.9.13 SSSC14 Extra1】

 土曜日、朝8:30。予定していたしたわけではないのですが、つい最近、宮坂研から
Snaith 研に移籍された酒井さん(Dr. Sakai)にラボを案内して頂きました。朝早くから
ごめんなさい、と言うよりありがとうございました(ほんと、感謝です!)。
 お体に気をつけて。

【2014.9.12 SSSC14 Day2】

 ペロブスカイト祭り二日目。以下、会場からのリアルタイム・メモです。

■Miyasaka, Tsutomu: 16.7% with scaffold layer. The dopant for HTM (Spiro) is new, stickey but the detail was not disclosed. Question from Bisquert, "Photo current density could not be exceeded over 70 mAcm-2. Where is the energy comes from?".

■Park, Nam-Gyu: 16.01% for best (as alredy been published).

■Ito, Seigo: The CuSCN coating resulted 11.35% in avelage and 12.98% for best. Question from Nam-Gyu, "How Sb2S3 works to improve the stability?".

■Tena-Zaera, Ramon: A Light bias affects on IPCE spectra.

■Hodes, Gary: EBIC anaysis (image) was shown for PSC. Kelvin prove as well. He also mentioned about the Cl / I mixture ratio. The mixed Br / Cl system reaches over 1.5V!

■Petrozza, Annamaria: Canceled

■Jackey Even: Layered Hybrid Perovskite was proposed to utilize the Giant spin-orbit coupling. All data are based on simulation.

■Quarti, Claudio: Basic science. Rashba splitting? Feroelectrick structure was discussed. Orientation of MA cations in 12 ps time scale was observed.

■Palomares, Emilio @ICIQ: Transient photovoltaic decay was discussed. So many argument was there for data CE Decay at 1 sun.

■Sadhanala, Aditya @Cambridge: Mixed halide system with I / Br. Photothermal Defection Spectroscopy (PDS) technique was newly shown.

■Ponseca, Carlito Jr @Lund Univ.: Time resolved spectroscopy (Microwave conductor) was discussed. Ultrafast charge generation.

■Mastroianni, Simone @Fraunhofer: PL (photo luminescence) image of DSC & PSC panels was shown.

■Giustino, Feliciano@Oxford: Band sturucture was shown. The CB of PSC was occupied by Pb-p orbital and VB also by Pb-s orbital. The band gap locates ganma-ganma transition position not R-R transition (I fully agree with him). Optimum band gap and stability also was simulated. Very interesting!

■Giulia Grancini (not Even, Jacky)@iit: Computational discussion. Distorted tetoragonal structure was proposed.

■Quarti, Claudio: Estimation & computational simulation. Question from the audience, "Hysterisis can be interpreted?". Answer, "Polarization may affect".

■Frost, Jarvist: Canceled

■Snaith, Henry@Oxford: He strongly insisted the existience of Cl in PSC but not mentioned about the concentlation (I know, 98.0% for I- and 2.0% for Cl- ie. CH3NH3PbI2.94Cl0.06).

Conings, Bert@Universiteit Hasselt: Synthesis of a convenient TiO2 dispersion (6nm) was shown, already published in APL Matter 2014. Thickness c-TiO2 is 45nm. Good!

■Carnie, Matthew@specific: Passivation of pinhole by f-SiO2 was proposed.

■Qiu, Weiming: The ZnO and PC60BM were loaded for surface modifier to improve high yeild and small deviation

■Barrows, Alex@Shefield Univ.: Ultlasonic Spray Coating, I / Cl system. Perovskite/PC60BM/Ca/Al structure. Substrate temperature 75 degree C. Annealing protocol 130 degree C for 60 min. Solvent choice DMSO (not DMF). Thickness 400nm for perovskite. Finally PCE reaches 11.1% . Light soaking 10 min gives notable improvement. Hysterisis 0.5V/s.

■Kawata, Kentaro@MERCK: No comment

  Congratulations to Dr. Kuan-Lin for winning a poster award! そして、お疲れ様>私。:-)

【2014.9.11 SSSC14 Day1】

 参加登録者が予定の 200 名を越えて 250 名となったため、急遽会場を変えて離れ
の教室になりました。つい数年前、第一回の SSSC11 はイスラエルの開催で「最初は
80 人だったのに (by A.Zaban)」。

 今日明日と二日間、朝から夕方 6 時過ぎまでびっしりとペロブスカイト太陽電池の
講演が続きます。体力的にかなりきつい会議ですが、これを逃すと MRS を除いて来
年 5 月の HOPV まで間が空いてしまうため、集中して情報収集します。

■Yang Yang : Tere was no something new. He said, he faild to get the certificate of champion data due to the encapsulation issue.

■Hoak Eric : He mentiond about the light soaking effect for recovery of cell performance. He also showed the results of Br / I mixed halide system. The mixed halide with I / Cl systeml looks like already outdated

■Arie Zaban: Photo-induce Structural Changes was proposed by simulation and Raman spectroscopy analysis. Structure of the perovskite changes by light soaking. Strong argument was there at Q&A.

■Etgar, Lioz: Two different Depletion region between perobskite and TiO2 was discussed. FA(formammidinium) gives better heat resistivity. Two dimengional KPFM (Kelvin prove) data (image) was newly shown. Very impressive!

■Uchida, Satoshi: η=17.3% for planner structure. I finished my talk in great success! :-)

■Kanatzidis, Mercouri: CsSnI3 thin film was demonstrated.

■Shen, Qing: Photoexcited carrier dynamics for Sn/Pb cocktail PSC was newly examined by PAS system.

 キャンパス全体が、まんまハリーポッターの世界。朝食の食堂はホグワーツ魔法魔術学校そっくりでした。

【2014.9.10 移動日】

 Invited。しばらくの沈黙を破って私、ペロブスカイト太陽電池をしゃべります。 ち。

International Conference Solution processed Semiconductor Solar Cells (SSSC14)
 こう御期待。

【2014.8.9.10 記事の御紹介】

■野田聖子 - 2008年に内閣府特命担当大臣を拝命した際に、 *DSC 
  最先端研究開発支援プログラム(FIRST)を創設致しました。
  https://www.facebook.com/noda.seiko/posts/827046640646450 
     (2014年7月29日付 野田聖子 | Facebook)

■Japan: Design-Solarblumen zur Stromgewinnung *DSC 
  http://www.newsplay.de/video/Newsplay/International/ 
     (2014年8月14日付 Newsplay.de)

■Green power blooms as Japan unveils 'hydrangea solar cell' *DSC 
  http://archive.cincinnati.com/VideoNetwork/ 
     (2014年8月19日付 CiNCiNATi.com)

【2014.9.10 講演会のお知らせ】

 会議の位置付けを今ひとつ理解していないのですが、有機系では DSC, OPV が
対象となっております。アドバイザリーに Nam-Gyu Park 氏、Plenary Speakers に
早瀬先生他。

Global Photovoltaic Conference 2014(GPVC 2014) &
  International Symposium on Photovoltaics (ISP 2014) 

  日時:2014年11月10日(火)〜11日(水)
  場所:Busan Bexco, Korea

【2014.9.9 DSC-R】

 既に展示会等で何度か公開されてきた太陽誘電の CD-R 型色素増感太陽電池。
First プロジェクトが終了してから約半年経ちますが、ようやく納得の封止技術が得
られた模様。ボカシ入りの写真で恐縮ですが、今月18日以降に正式公開致します。
 こう御期待。

【2014.9.8 Welcome to Tokyo】

 瀬川研にまた新たなお客様が。インピーダンス解析でお馴染みのビスカート研
(スペイン)から来たヴィクトリアさん。3ヶ月の滞在予定です。
 Bienvenido a Tokio!

【2014.9.4 記事の御紹介】

■【応用物理学会秋季講演会】 積水化学工業の藤沼氏、 *DSC 
  9月17日に「エアロゾルデポジション法を用いたフィルム
  型色素増感太陽電池の高効率化」を発表
  http://www.ctiweb.co.jp/jp/news/730-2014-09-03sekisui.html 
     (2014年9月3日付 加工技術研究会)

 η=9.1% です。

【2014.9.3 記事の御紹介】

■日本ケミコン、色素増感太陽電池向け透明電極膜を量産 *DSC 
  http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0320140903bjae.html 
     (2014年9月3日付 日刊工業新聞)

【2014.9.2 メモ】

・Grace of Monaco グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札 (2014) ◎ The real love is obligation.
・Laber Day とらわれて夏 (2013) ○○
・Yes Saint Laurent イヴ・サンローラン (2014) ○
・Samurai Husle 超高速!参勤交代 (2014) ○
・MALEFICENT マレフィセント (2014) ○
・The face of love (2013) ○
・Draft Day (2013) ○
・X-Men: Days of future past フューチャー&パスト (2014) △
・Anchorman 2: The Legend Continues (2014) ×
・The Angriest Man in Brooklyn (2014) ×
・Veronica Mars ヴェロニカ・マーズ (2014) ×
・相棒 劇場版III (2014) ×
・At Middleton (2013) ×
・Under The Skin アンダー・ザ・スキン 種の捕食 (2013) ××

 お陰様で映画通に。

【2014.9.2 ISE2014 Day2 Extra】

 安定の DSC だけあって、大きな進捗はありませんが新色素・電解液・表面処理に
電子寿命解析と今なお基礎研究が続いていることを確認。

 夜、Anders を半ば強制的に付き合わせて就任祝いです。ローザンヌで最も人気
のあるチーズフォンデュのお店を村上先生に教えて頂きました。
    
 Thank you!

【2014.9.1 ISE2014 Day1】

 日曜日から移動を始めて今日から ISE2014 参加のためスイスの EPFL に来てお
ります。つい数ヶ月前に見た景色。でもって私、明日の夜には再び移動して日本へ
戻ります。

65th Annual Meeting of the International Society of Electrochemistry (ISE2014)

 さすが65回目というだけあって、5月の HOPV より更に多い参加人数でした。色素
増感のセッションはざっくりと80名くらい? グレッツェル先生より 「Ohayou gozaimasu」
「So many Japanese is here(苦笑)」というコメントで始まりました。言わずもがな。

 お昼休み、柳田先生と一緒にアポ無しでハグフェルト先生のオフィスを急襲。今日
から EPFL 赴任で「自分もまだ 2 分前に来たばかりだよ。」おっしゃってました。
新生ハグフェルト研、我々が一番乗りです。(^^;)
 村上先生、Permanent Position (@AIST) おめでとうございます!!

【2014.8.29 東京にて】

 某貴金属株式会社さんの研究発表会です。
 お招き頂き、ありがとうございました。安部さん、元気過ぎ...

【2014.8.28 来客応対中】

 経産省関係者のご訪問(現場視察)です。
 いろんな意味で、東京ならではの風景です。

【2014.8.26 KAST研究発表会】

 これも事後報告で恐縮ですが、有機系太陽電池評価プロジェクトに関連して3件、
報告がありました。KAST の高度計測センターではここ数年の有機系太陽電池評価
の経験を生かして、他の評価機関では受け付けてもらえないようなイロイロなセル
に対しても窓を開けてお待ち致しております。

 KAST 独自の証書(Certificate)も発行してくれますので、ぜひ気兼ねなく御相談下
さい。


財団法人 神奈川科学技術アカデミー 平成26年度 KAST研究報告会
 少しずつですが I-V 測定依頼も増えている模様。

【2014.8.25 Farewell Party】

 御紹介が前後してしまいましたが野々村一輝さん、今週いっぱいで瀬川研を去り、
来月からスタートするハグフェルト研@EPFL へ異動します。ひとまずお疲れ様でした。

 頑張ってね。

【2014.8.28 記事の御紹介】

■布状の色素増感型太陽電池を開発 韓国電気研究院 *DSC 
  http://eetimes.jp/ee/articles/1408/27/news028.html 
     (2014年8月27日付 EETimes Japan)

東京大学が初音ミクをかたどった太陽電池の試作をしているらしい件 *DSC 
  http://39mikustream.blogspot.jp/2014/08/blog-post_26.html 
     (2014年8月26日付 ミクストリーム)

色が変わる太陽電池、自然エネルギーにも彩り 東大で開発 *DSC 
  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140825-00000036-jij_afp-env 
  http://www.jiji.com/jc/a?g=afp_all&k=20140825031687a 
  http://www.afpbb.com/articles/-/3023617?ctm_campaign=txt_topics 
     (2014年8月25日付 AFP=時事)
■Florales ou predidentielles, des cellules solaires atypiques pour doper l'energie verte *DSC 
  http://www.leparisien.fr/flash-actualite-high-tech/
     (2014年8月21日付 YAHOO! NEWS)

■Green power blooms as Japan unveils 'hydrangea solar cell' *DSC 
  http://news.yahoo.com/green-power-blooms-japan-unveils-hydrangea-solar-cell-140614711.html 
     (2014年8月19日付 Le Parisien)

  YouTube 動画、遂に見つけました。
■Green power blooms as Japan unveils 'hydrangea solar cell' *DSC 
     (2014年8月19日付 AFP news agency)
 

【2014.8.27 講演会のお知らせ】

 先日御案内した MRS の会議ですが、ペロブスカイト太陽電池に関するセッション
の案内が回って参りました。これ、緊急に企画されたイベントなので、追加の発表募
集案内ですね。発表時間は 5-10 分で未発表の内容に限り、アブストラクトも簡単な
1〜2行だけでOKです。最終〆切は 11/14日です。
  
2014 MRS Fall Meeting & Exhibit 
  Symposium W―Perovskite-Based and Related Novel Material Solar Cells

  日時:2014年12月1日(月)〜4日(木)
  場所:Boston, Massachusetts, Hynes Convention Center 
 MRS は今回も発表者 6000 名を超える、お化け会議ですね。

【2014.8.25 記事の御紹介】

■【どこまで進む? 再生可能エネルギー】 *DSC
  世界リード 日本の有機系太陽電池技術
 
  http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/140825/cpd1408250500002-n1.htm 
     (2014年8月25日付 SankeiBiz)

【2014.8.23 メモ】

・Kungfu Fighter (2013) ○
・47 Ronin (2013) ○
・Sweetheart Chocolate 甜心巧克力 (2013) ×(リン・チーリンは◎)
・I am Director 病狂的号演 ×
・NOAH ノア 約束の舟 (2014) ××
・Firestorm 風暴 (2013) ×
・Huntress ×
・Monga (2010) ×


 映画自身の評価云々というよりも、そもそも選択の余地が無い。

【2014.8.22 PSC again】

 グレッツェル先生、直近の Nature Materials よりペロブスカイト太陽電池に関して
コメントを発表されています。


■The light and shade of perovskite solar cells(ペロブスカイト太陽電池の光と影)
  http://dx.doi.org/10.1038/nmat4065

"the use of formulas such as CH3NH3PbI(3-x)Clx to indicate
a chloride-doped state of the lead iodide perovskite is no longer
justifiable and should be avoided".

(about hysteresis) "Failure to do so leads to large overestimations
of the device PCE", checking forward and reverse scanning.

"the line between planar and mesoscopic cell configurations is often
difficult to draw".

These might make the consideration process to be strict.

 中崎先生、ありがとうございました。

【2014.8.22 移動日】

 僅か三日間の滞在にも関わらずひたすら雨で(実際、ホテル→会場の移動でずぶ
濡れに)「しょうがないな(イギリスだし)」思っていたのですが、最後に振り返ると綺麗
な虹を見せてくれました。
 これから移動します。今回は乗り継ぎが悪く、(格安航空券なので)行きと同じフラン
クフルト→北京経由で 48 時間掛けて戻ります。萎え。


 FRA→PEK 間でビジネスへ昇格。ラッキー!

【2014.8.21 EMC2 Day3】

 雨。朝一で自分の発表日。セッションのお題目は「FLEXIBLE SOLAR CELLS」。
先日N山研究員に作って頂いた全自動貼り合わせ機によるフィルム状 DSC を発表。


 本会議はまだ開催二回目ということもあって、焦点が定まらない謎のミーティング
でした。日本からの出席者で太陽電池関連で言うと福住先生とか(少し違うけど)。
他、分野違いでよく分かりません。基本的に誰かの紹介でのみ発表資格が与えられ
る、ある種のコミュニティー形成のための会議のような印象。イギリス版ゴードンコン
ファレンス?

 スコットランドはイギリスの中でも特に自然エネルギーに力を入れているようで、恐
らく次回もここになると予想します。


 終了。

【2014.8.20 EMC2 Day2】

2nd International Symposium on Energy Challenges and Mechanics (ECM2)

 スコットランドのアバディーンにて。気温 8℃、皮のコートが必要なレベル。夜中、空
港着くなり雨の洗礼を受ける。









 会議途中からの参加となるため、初日午後から Excurtionと Banquet に突入。スコ
ティッシュとイングリッシュって何が違うのだ?



 超!寒い。

【2014.8.19 講演会のお知らせ】

 そんなペロブスカイト太陽電池について、どちらかと言うと一般向けのチュートリア
ルを伊藤省先生吾とフラウンホーファーの Dr. Andreas Hinsch から何と約2時間ず
つ御講演を頂きます。

 参加登録は有料ですが Tutorial (Nov. 23) は¥5,000 と格安になっておりますので、
興味のある方はぜひ早めにお申し込み下さい。先着50名様限定です。

WCPEC-6 Tutorials 

主催:WCPEC Organizing Committee
    (PVSEC-24, 30th EU-PVSEC と共催)
 
日時:11月23日(日) 13:00〜16:50
場所:国立京都国際会館
参加登録:Registration

【2014.8.19 記事の御紹介】

 日刊工業新聞、カラーで 1 面に掲載です。遂に宇宙行きですか...。 宮坂先生、今
中国台湾では「ペロブスカイト・マン」と呼ばれているそうです。
 ホントか?

宇宙用太陽電池を評価 ペロブスカイト構造 *PSC 
  JAXA と桐蔭横浜大 環境環境再現、耐性確認
     (2014年8月19日付 日刊工業新聞1面)
 M國さん、感謝です!

【2014.8.19 ICC5 Day2】

 朝一で Keynote Lecture、終わりました。今からイギリスへ向かいます。


 乗り換えのフランクフルト空港で小休止。これでようやく Google Map が使える。ホ

【2014.8.18 ICC5 Day1】

International Congress on Ceramics (ICC5)

 実参加者で 700 名は越えていると思われ。一見すると太陽電池とは無関係な会
議ですが、発電に使える材料はなぜか誘電体セラミックスや熱電変換素子でも使わ
れていたりして(むしろこっちの方が有名)意外な共通性があります。




 700 名訂正、1000 名は来てますね。てゆうか皆さん、何でここで会うの!?




 
 
ヌードルパフォーマンス
鳥の巣
 Hong Lin 先生、お招き頂きありがとうございました。次回は2年後、ドイツ開催です。

【2014.8.17 移動日】

 中国ナウ(の予定)。恐らくネットに苦労すると思われるので、更新が滞った場合は
ごめんなさい。





 夜 10:30、少し遅れて到着。いつもの中国、のはずがタクシー待ちで大行列。しかも
二カ所で。こんなの初めてだぞ? 空港のオフィシャル電光掲示板には「プライベート
なシャトル・バスもございます、値段はご相談下さい(negotiable!)」て、究極の資本
主義ですね。

 ありったけのスピードで4車線の高速道路をジグザグに進むタクシーは今まで通り。
早くホテルでシャワー浴びたい...


【2014.8.15 講演会のお知らせ】

 いつもの MRS ですが、今回は特別にセッションWにて「Perovskite-Based and
Related Novel Material Solar Cells」と題してペロブスカイト太陽電池の講演が議論
される模様。

 IPS-20 で噂を耳にしたのですが、グレッツェル先生も参加されるとかしないとか。
どちらかと言うとアンチ DSC で OPV/薄膜太陽電池偏重なアメリカで TiO2 Scaffold
層の有無がどういう扱いをされるのか、個人的には大いに興味があります。


2014 MRS Fall Meeting & Exhibit 
  November 30 - December 5, 2014
  Boston, Massachusetts

【2014.8.14 IPS-19 Extra2】

 ぼちぼちと kuroppe サーバを手直し中。とりあえず掲示板を復旧しました。IPS-20
の報告が書き掛けで終わってしまったので、お詫びに動画を1つアップ致します(最
終日の懇親会です)。
リバークルーズ
 ベルリンは戦争でかなりの部分が焼け野原となったため、町全体が新しく清潔な
印象。懇親会は会場そばの川でクルーズです。最初は「(この学会)終わりまでいる
必要無いかも」思っていたのが、膝を付き合わせていろいろ話すうちに講演会以上
の情報が得られて、次に何をやるべきかが浮かんで参りました。時間を共有するっ
て大事ですよね。
























 【2014.8.1 IPS-20 Extra】を書き足しました。

【2014.8.12 人材募集のお知らせ】

 産総研の福島再エネ研(FREA)でポスドクなどの契約職員を募集しています。ちな
みに雇用期間が今年度中となっているのは、今年度が産総研の中期計画の最終年
度のため、形式的にすべてを一旦期末で終了させなければならないという内部事情
のためとのこと。御興味ある方はぜひお問い合わせ下さい。
第1号契約職員(産総研特別研究員)募集要項  

  応募資格:博士号取得者、又は雇用開始日までに取得見
         込みの者。他

  募集人員:20名(最大)
  給与:時給制 2,200円〜
  雇用期間:採用決定後すみやかに〜平成27年3月31日 
  勤務地:福島再生可能エネルギー研究所
         (福島県郡山市待池台二丁目2番9) 

  勤時間:週5日、1日7時間45分(休憩時間1時間)
  応募締切:随時募集
 by T島先生

【2014.8.8 from kuroppe to kuroppe】

 しばらく前から「どうも調子が悪い」思っていたサーバ、困ったことに海外出張中に
ダウンしてしまいました。しかもマシン本体は仙台の多元物質科学研究所に設置さ
れているため、週末の帰省に合わせて取り替えなければなりません。

 新しいサーバの用意は無論のこと、各種設定のやり直し等いろいろと進めていた
わけですが、ようやく(ほんと、ようやく)今日復旧することができました。こんなに長く
止めていたのは震災以来ですね。

 今度のサーバは3代目、Mac mini です。振り返れば、初代設置から 19 年!が経
過していました。
1st kuroppe 1995.8.14
〜2003.3
Sun SPARCstation IPC
(SUN4/40)
$8,000〜$20,000
(国内約 \4,000,000)
Sparc4 RISC processor (L64801) 25MHz
Memory 48MB
HDD500+350MB
Y1990-1991
2nd kuroppe 2003.3
〜2014.7.28
Sun Cobalt Qube3 Plus
(Q3BUSMM)ビジネス版
\235,000
AMD K6-II+ 450MHz
Memory 256MB
HDD40GB
Y2003
3rd kuroppe 2014.8.8
Apple Mac mini
(A1347) BTO
\75,800
Intel Core i7 Quad Core 2,300MHz
Memory 4GB
SSD256GB
Y2012
 掲示板とメール関係がまだ起動できないのですが、しばらく御容赦願います。

【2014.8.6 講演会のお知らせ】

>お世話になっております。さて、以下のように沖縄科学技術大学院大学のYabin Qi
>先生が本学を訪問される機会に以下のようなセミナーを企画いたしました。ぜひ研
>究室の皆様にご案内いただけますと幸甚です。今後とも何卒よろしくお願 い申し上
>げます。
Uniform Perovskite Films by the Hybrid Deposition Method
  and their Solar Cells Applications 
  主催:東京大学
  日時:2014年8月6日(水)13:00〜14:00
  場所:東京大学 本郷キャンパス 電気系会議室2,
  工学部新2号館3階 (文京区本郷7-3-1) 地図

  参加費:無料
 by 染谷隆夫先生

【2014.8.5 記事の御紹介】

■弱い光に「強い」、二酸化炭素で作る太陽電池 *DSC
  http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1408/04/news129.html
     (2014年8月4日付 ITmedia)

【2014.8.2 メモ】

・Captain America (キャプテン・アメリカ) △
・Grand Piano (狙われた黒鍵) ×
・Dallas Buyers Club ◎ 感動した
・The Princess Diaries プリティプリンセス ○
・One Love ワンラブ ×
・Great Beauty of Rome (グレート・ビューティー 追憶のローマ) ○
・Transcendence トランセンデンス ○
・The other women ○ "Selfish people live longer"
・Amaizing Spider Man 2 (アメイジング・スパイダーマン2) △
・Fading Gigolo (ジゴロ・イン・ニューヨーク) ○
・Need For Speed ××
・Draft Day ○

【2014.8.1 IPS-20 Extra】



 お陰様で最近ステイタスが上がったせいか?国内便では空きがあると自動的にプ
レミアムへ上げてくれたり等、嬉しいサプライズが時々あるのですが、今回は(恐らく
オーバーブッキングと思われますが)遂にビジネスへ昇格です。超!ラッキー。




 気付いたらこの1週間で体重が 3 kg 以上増えて、、、天国から地獄へ。トホホ。

【2014.7.30 IPS-20 Day4】

 あっという間の4日間でした。次回、IPS-21 はロシア(サンクトペテルスブルグ)です。




 更に次の IPS-22 は暫定中国です。

【2014.7.29 IPS-20 Day3】

 今日の基調講演は Anders。

【2014.7.29 IPS-20 Day2】

 グレッツェル先生は昨日の午後、発表終わって直ぐに日本へ向かった模様。入れ替
わりのように EPFL から二人目、ナジルさん(Dr. Nazeeruddin)登場。現在はほとんど
PSC に注力している模様。

 今回はヨーロッパの会議なので気軽に移動し易いせいか、参加日数は最小限で切
り上げている印象。“いつものメンバー”が見当たらない。やや盛り下がった印象は拭
えないのですが、これ、恐らく元凶は前回のアメリカの会議 (IPS-19) のせいですね。
会議の進行からプログラム編成に至るまで、もたもた感が酷かったですもの。

 話を戻しますが、ペロブスカイト。案の定(?)「ヒステリシス」が話題に。5件以上の
発表でこのトピックが取り上げられておりました。しばらく前からビスカートらが「Giant
Dielectric Constant」の観測を報告しておりましたが、「Giant Current density」も出て
きてますます混迷を極めております。もう、さっぱりワカラン。


【2014.7.28 IPS-20 Day1】

 2年に一度の光化学・太陽電池に関する祭典、国際会議 20th International
Conference on Photochemical Conversion and Storage of Solar Energy (IPS-20) に
来ております。今年はベルリン/ドイツで開催です。基調講演はグレッツェル先生。

 つい先日、韓国の会議でお会いしたばかりなので新しいネタは無し。効率の記録関
係も今のところ更新は無し。私の発表? 良くも悪くもいつも通りです。




 M井さん、写真有り難うございました。

【2014.7.28 記事の御紹介】

■色変わる「発電ステンドグラス」 東大とソニーが試作 *DSC
  http://www.nikkei.com/article/DGXMZO75034360R30C14A7000000/
     (2014年8月1日付 日本経済新聞 Web刊)

■東京大学とソニー、蓄電機能付き色素増感太陽電池で
  色が変わる発電“ステンドグラス”を試作
 *DSC
  http://techon.nikkeibp.co.jp/article/EVENT/20140731/368248/?rt=nocnt 
     (2014年7月31日付 日経テクノロジー online)

電気変換効率最高に 太陽電池5センチ角の有機薄膜型 東芝 *OPV
     (2014年7月29日付 日本経済新聞)

■東芝、太陽電池の電気変換効率9.9% 5センチ角有機薄膜型 *OPV
  http://www.nikkei.com/article/DGXLASGG24H0U_Y4A720C1TJM000/
     (2014年7月28日付 日本経済新聞 Web刊)

【2014.7.28 電気化学会】

 「2014年電気化学秋季大会(北大/札幌)」のプログラムが公開されました。

 そうそう、毎年のことですが、初めて学会発表する学生の方も多いと思いますの
で老婆心ながら“より良い発表のために”スライド作製上の心掛け(Tips)を1つ
2つ。


■詰め込まない(Less information)
 お役所向けの説明資料ならいざしらず、1枚のスライドに沢山のトピックを詰め込
むのは避けましょう。→2枚に分ければ良いだけのことです。できるだけ多くを丁寧
に説明したい気持ちは理解できますが、自分の研究発表なのですから、わざわざ
文章を長々とスペースを取って書き込んだりせず自分の言葉で説明しましょう。
その分、図を大きくできるはずです。

 不思議なことに(?)、いろいろ書き込んで図や文章を沢山盛り込むほど何が言
いたいのか分かりにくいスライドになります。意地の悪い例えかもしれませんが、
デキの悪い・中身の無い発表ほど説明が長くなるというのが世の常です。


■シンプルに(Less color, Less font variation)
 現象を綺麗に色分けして、文字も大小使い分けてできるだけ分かりやすく、、、実
際は逆効果です。毎年何件かはリオのカーニバル並にカラフルな、文字サイズと
装飾もバリエーションに富んだスライドを目にしますが、本人の意図とは裏腹にどこ
が要点なのか分からない
スライドになっています。

 騙されたと思って一度色を全て取り去って、文字も1種類(2〜3サイズ)に絞って
みましょう。その上で、一番強調したい部分だけを赤 or 青で示してみて下さい。今ま
でより遙かに分かりやすい、印象的なスライドになるはずです。


■無駄なアニメーションは止めよう(No animation, please)
 企業の社内発表会では重用されますが、アカデミックな発表では多くの場合、不
要です。最悪なのは図や説明書きのコメントが1枚ずつ、口で説明しながら小出し
にされるタイプの発表。

 訓練された研究者であれば、1つのデータを見ながらいろんな仮説を思い巡らせ
ながら話を聞いています。しかしながらパラパラアニメのようにデータを小出しにさ
れますと、状況を十分理解できないまま一方的に発表者の主張だけを押しつけら
れてしまうため、聞いていて非常にフラストレーションが溜まります。恐らく、最後の
1行は重要なまとめの結果を示しているはずなのに、0.1 秒足らずで次のスライド
にシフトすることになります。

 くどいようですがそのスライド、アニメーション無い方が遙かに分かりやすいです
から!


■時間厳守で(Keep your time)
 発表時間は必ず守りましょう。それまでどんなに立派なご自慢の成果を披露して
いたとしても、決められた時間を越えたとたんに印象は最悪となります。聴衆は
「さっさと終われよ!」思いながら聞いていることでしょう(顰蹙を買います)。

 僅か1〜2分かもしれませんが、聞いている人達の人数を掛け算した膨大な時間
をあなた一人の我が儘(自己陶酔)のために浪費していることに気付きましょう。

【2014.7.25 論文の御紹介】

 昨日一昨日と立て続けに公開された論文2件御紹介。1つめは自動車用鉛
バッテリーをリサイクルしてペロブスカイト太陽電池にすると 709m^2 のパネル
が得られ、ラスベガスの約30世帯の電気を賄うことができるという主張の、限り
なくサイエンスから遠いお話。私がレフェリーなら「(できるもんなら)逆をやって
みな」コメントしますが。


■Environmentally-responsible fabrication of efficient
  perovskite solar cells from recycled car batteries

  http://pubs.rsc.org/en/content/articlelanding/2014/ee/c4ee00965g 
  Energy Environ. Sci., 2014

 もう一件は先日御紹介した Yi-Bing Chen 先生の論文、遂に公開されました。
結晶化の鍵となる添加溶媒はクロロベンゼン (CBZ) です。


■A Fast Deposition-Crystallization Procedure for Highly Efficient Lead Iodide
  Perovskite Thin-Film Solar Cells

  http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/ange.201405334/abstract 
  Angew. Chem. 2014, 126, 1-7

 さあ、ペロブスカイト信者は頑張って追試するのだ!(苦笑) *イラストにある通り、色味が真っ黒な電極ができます

【2014.7.24 来客中にて】

 今日はA○P通信さんの取材です。瀬川先生、いよいよ YouTube デビューか?



【2014.7.23 記事の御紹介】

■アジサイ革命 *DSC
  http://www.hokkaido-np.co.jp/news/fourseasons/552288.html
     (2014年7月20日付 北海道新聞)

【2014.7.22 論文の御紹介】

 今日公開された論文。やや久しぶりの Science。

 ホールコンダクタ(Spiro)無し! Au も無し! 対極はカーボンペーストでペロブス
カイト層はその上から含浸させ、オール・スクリーン印刷で成膜。ペロブスカイトの
カチオンには新たに ammoniumvaleric acid (5-AVA) を導入。認証データで η=
12.8 % を報告。凄いね。


■A hole-conductor free, fully printable mesoscopic  
  perovskite solar cell with high stability

  http://www.sciencemag.org/content/345/6194/295.short
  Science, 2014, 345, pp 295-298

 この分野、進捗が激しくて、ついていくのがしんどいです。

【2014.7.18 JPC Letter】

 JPC の Editor でもある Dr. Kamat から案内があったので御紹介致します。僅か1
ページの論文、題して「なぜその論文を受理してしまったのか?」。

■Why Did You Accept my Paper?
  http://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/jz501139d
  J. Phys. Chem. Lett., 2014, 5 (14), pp 2443-2443

・題目もしくはアブストラクトが明快で魅力的に書かれていること。十分な興味を惹い
 て、読み手を引き込むこと。緒言に研究面での新しい進歩や重要性が明記されて
 いること。(以下、略)


 先日の SISF2014 でも RSC 出版社の方が同じようなアドバイスをされていました。ここにもありますね。

【2014.7.17 Perovskite Solar Cell (PSC)】

 複数からご質問を頂く機会があったので、1つだけここで御紹介させて頂きます。

---
「Q2 脱鉛PVS太陽電池について」お答え致します。

 前置きとして、Pb と化学的性質が似ている Sn を入れ替えるアイディアは“化学”の
知識と経験がある研究者であれば誰しもが最初に思いつく話であり、実際にいくつか
の報告例があります。代表的な研究者の論文を以下にピックアップ致します。


■CH3NH3SnxPb(1-x)I3 Perovskite Solar Cells Covering up to 1060 nm
  http://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/jz5002117
  早瀬修二 教授 (九州工業大学)

■Lead-free solid-state organic inorganic halide perovskite solar cells
  http://www.nature.com/nphoton/journal/v8/n6/full/nphoton.2014.82.html
  Mercouri G. Kanatzidis 教授 (Northwestern University, USA)

■Lead-Free Organic-Inorganic Tin Halide Perovskites for Photovoltaic Applications
  http://pubs.rsc.org/en/content/articlelanding/2014/ee/c4ee01076k#!divAbstract
  Henry Snaith 教授 (Oxford University, UK)

 補足ですが、仮に Sn への置き換えで効率がうまく出たとしても「環境毒性の観点で
は(溶けて有機化合物を作りやすい)Snの方が Toxic ではないか?」という指摘があ
ります。

 今後の関連の国際会議は下記になります。

2014/09/10-12 SSSC14 (Oxford, UK)
2014/11/23-27 WCPEC-6 (Kyoto, Japan)
2014/12/08-10 DSC-OPV9 (Sydney, Australia)

【2014.7.16 講演会のお知らせ】

第49回講演会 次世代2次電池・太陽電池の材料開発と最新技術

  主催:光機能材料研究会/技術教育出版
  日時:2014年9月19日(金)10:20〜17:00
  場所:東京大学先端科学技術研究センター 4号館2階講堂 地図
  参加費:光機能材料研究会会員無料(3名まで)、非会員10,000円(当日現金払い)
       学生無料

  プログラム:構成と内容
10:20−10:25  開会にあたって
10:25−11:10「次世代2次電池の材料開発と最新技術」
  首都大学東京・金村聖志
11:10−11:55「金属・空気2次電池の現状と課題」
  NIMS・久保佳実
12:50−13:35「表面フッ素修飾によるリチウムイオン電池活物質の高性能化」
  福井大学・米沢 晋
13:35−14:20「薄膜型固体電池の研究開発:5V級正極材料への適用」
  東北大学・桑田直明
14:30−15:15「ナトリウムイオン蓄電池の最新技術」
  東京理科大学・駒場慎一, 久保田圭, Mouad Dahb
15:20−16:05「ペロブスカイト型太陽電池:材料のX線構造解析と光電変換の高効率化」
  京都大学・若宮淳志
16:05−16:50「有機無機ペロブスカイトの作製法と光物性」
  佐賀大学・江良正直
16:50 閉会にあたって
 学生無料!

【2014.7.15 長野県松本工業高校より】

 顔出しOK?ということで写真使わせて頂きましたが、今日は長野県松本工業高
校電子工業科の生徒さんの訪問を頂きました。サイエンス・パートナーシップ・プロ
グラム(SPP)
の一環で、簡単な講義→研究室見学→持ち込みセルの I-V 測定→
SEM観察という流れで、各 30 分の対応をさせて頂きました。




 私も東京にいられる日がいつまで続くか分かりませんので、希望がありましたらぜ
ひ、今のうちに遠慮無くお声掛け下さい。教育関係の話でしたら(そうでなくとも)で
きるだけ積極的に御相談に応じたいと思います。出前授業も、呼ばれれば全国どこ
へでもお邪魔致します。

 ちなみに先日あれほど「(割れやすいので)気を付けなければ」言っていたピカピカ
のシリコンウエハーですが、結局最後に自分が不注意で落として割ってしまいまし
た。トホホ。

 皆さん、お疲れ様でした。

【2014.7.15 続・ペロブスカイトねた】

 先日韓国の会議で披露された Yi-Bing Cheng(Monash University, AU)先生の技
術、「FCD process」と名付けられたようです。まだ公開前なのでHPに出すことはで
きませんが、近々論文として世に出る予定です(accept 済み)。

 既に我々も追試をしましたが、単結晶!の粒子から構成される綺麗な平滑膜が出
来ることを確認致しました。これで効率も安定するようなら、ここ1年ほど席巻してき
たマルチステップの sequential deposition method は過去の話になるかもです。

 最適化、また一からやり直しだ。orz

【2014.7.14 記事の御紹介】

ニッチ企業 海外の扉開く独自技術、成長市場で応用
  太陽光の測定機器
     (2014年7月14日付 日本経済新聞13面)
  
 英弘精機さんです。

【2014.7.14 講演会のお知らせ】

 再掲です。ビスカート研のサンチアゴ教授とイケメンのイワンがインピーダンス測
定を指南してくれる貴重な講習会です。イギリスをはじめ海外からもエントリーがあ
るそうですが、まだ若干名の空きがあるとのこと!
■Impedance Spectroscopy of Energy Materials and Devices 2014 
  http://www.nanoge.org/ISSchool-J14/ プログラム

  主催:NanoGe 事務局 共催:電気通信大学他 
  日時:2014年7月29日(火)、30日(水)9:00〜18:00
  場所:東陽テクニカ Technology Interface Center (東京)
  定員:若干名(定員になり次第締切)
  参加登録費:350 Euro(学生)
 ぜひ振るって御参加下さい。

【2014.7.10 記事の御紹介】

■色素増感太陽電池に高効率化や低コスト化の技術が続々 *DSC
  http://techon.nikkeibp.co.jp/article/EVENT/20140710/364500/?rt=nocnt
     (2014年7月10日付 日経テクノロジー online)
  

【2014.7.8 UTokyo Research 研究室見学】

 ハイビスカスティーよりアメリカンチェリー絞り汁の方が効率高いかも。微小な10mm
角セルにも関わらず、キセノン光源を用いて強引にプロペラ回しを実演。Liuda、GJ!

 最後まで相手が誰なのか分からないまま説明することに。(苦笑) 風通し悪いス。

【2014.7.7 シリコン太陽電池】

 とある筋から教育用にシリコン太陽電池ウエハーを頂きました。サイズは 6 inch
(約150 mm)で単結晶と多結晶の2種類です。今更ではありますが授業で使うには
もったいないですね。回覧しているうちに、どうせ壊してしまうでしょうから...。  
 貴重なサンプル、大変有り難うございました!

【2014.7.5 メモ】

・ダイバージェント △

【2014.7.4 SISF2014 Day3】

・Dr. Kai (NREL, USA)、「PSC において Cl は Annealing time を減少させる」「Cl と
MACl は犠牲試薬、もしくは界面活性剤」「セルが平面構造の場合、(TiO2 多孔層
ありに比べて)再結合抵抗 Rct は 約1桁高い」。

・Y.B. Chen 先生 (Monash, Australia)、PbI2 飽和溶液に別な溶媒を添加して均一な
核発生を促し、そのまま結晶成長させることで(Single process!)PSC を成膜。逐
次浸漬法よりも高い効率と高い再現性を報告。更に (1) ペロブスカイト層がオストワ
ルト則(Ostward ripening)に従って結晶成長していること、及び (2) 各粒子は単結
晶から成ることを超高解像度の SEM & TEM で証明。平坦構造で Voc=1.04V,
Jsc=21.1, FF=0.74, η=16.2%。ペロブスカイト太陽電池作製方法のトレンドがまた変
わるかもしれません。示唆に富んだ内容で、個人的に本会議でベストの発表でした。

・Dr. Ko (KIST, Korea) よりフィルム状 DSCに関して、酸化チタン塗布後の膜に後処
理としてパルス状の可視光(光源はソーラーシミュレータ)照射で劇的に高率が向
上するという報告あり。既に CIGS のプロセスでも時実績があるとのこと。

Dr. Eric(台湾)が PSC で酸化チタン有り・無しで電子寿命の測定結果を公開。再
結合速度は Planar が最も遅いという説明で質問攻めに。(苦笑) グレッツェル先
生からは「(電荷分離する前の)励起子の寿命が長いという意味か?」と突っ込みが
ありました。でも、結果は結果ですからね。

【2014.7.4 SISF2014 Day2】

 今日も大きなサプライズは無し。午後少し過ぎてから Excursion へ。

【2014.7.3 SISF2014 Day1】

成均館国際ソーラーフォーラム (Sungkyun International Solar Forum) SISF2014

 今日はソウルに来ています。昨年泣く泣く参加を見送った DSC-OPV8(私、第1回
から7回まで皆勤賞でした)と同じ会場。珍しく初日の早い時点で自分の発表が終わ
ったため、非常に気楽な会議となりました。自己満足ですが、まずまずの出来。
 今のところ大きなサプライズは無しです。

【2014.7.2 折角なので】

 卒業研究の試作品だそうです。

>「赤オバマ」「青オバマ」と呼んでいました。早口言葉みたいです。まだまだスクリー
>ン印刷の練習が必要です。
 頑張ってね。

【2014.6.30 設計・製造ソリューション展】

 御報告が遅くなり申し訳ございません。「設計・製造ソリューション展」でリコーさん
を見て参りました。一言で表すと「さすが!」。改めて、有機系太陽電池の本命は色
素増感だな、と(勝手に)確信した次第。

 ニュース記事では全固体がウリになっていますが、当然ながらヨウ素フリーなので
電解液の黄色い着色も見られません。写真をよく見て頂ければ分かりますが、色素
の無い部分が綺麗に透明に透けております。

 このデバイスの応用ですが、電子式の“棚札”を考えております。アイディアは 10
年以上前からある
わけですが、低照度で威力を発揮する色素増感ならではの特性
を活かした形です。一例としてスーパーの値札を御想像下さい。一店舗当たり数千
〜数万個もある液晶式の値札、いずれボタン電池の寿命が来て取り替えなければ
いけなくなるのですが、その交換の手間を大幅に削減してくれます。

 話を戻しますが低照度で高い効率を維持するためのデバイス設計は通常の 1 sun
評価用の DSC とは異なる部分がいろいろあります。この辺、次回秋の電気化学会
(北大)で公開頂けるようなので、今から非常に楽しみです。
 >「言い忘れましたが、Firstの成果であると強調して下さい。」←了解致しました。(^^;)/

【2014.6.27 Iris-1】

LED可視光シミュレータ Iris-1

 ここ最近の LED ソーラーシミュレータの進化が著しくて、いろいろ驚かされます。今
日は瀬川研の装置がバージョンアップして更に使いやすくなりました。(1) 新たに前面
にタッチパネル式の操作盤が設置されて、光量を 1% 刻みで可変できるようになりま
した。(2) かつスペクトル合致度も我々のリクエストで400〜900nmの範囲で誤差4.4%
以下!
と、通常のキセノン式ソーラーシミュレータでは二光源式でないと得られない
超高精度を実現しています。

 あとは値段との相談ですが、結晶系太陽電池のソーラーシミュレータ規格 JIS C
8912(400〜1100nm)、アモルファス系(or 色素増感?)太陽電池のソーラーシミュレ
ータ規格 JIS C 8933(350〜750nm)の波長範囲をカバーすることも可能で、 最長
1300 nm まで対応できます。照射面積も LED 数を増やすだけなので制約はなく、
実際にいくつかの企業で(パルス光ではなく)定常光が必要な OPV の評価用に使
われ始めています。
 Iris-1 が優れているのは (1) 拡散板に頼らずきちんと独自設計のレンズで集光し
ているため光量がきちんと 1 sun 取れる(試料評価スペースが十分確保できる)こ
とと (2) LED 素子そのものがソーラーシミュレータ専用に設計されている点で他の
類似の LED 光源とは一線を画しております。もちろん特許は申請済み。要はリバ
ースエンジニアリングでコピー商品が作れない仕様になっています。LED ならでは
の利点を整理しますと

・時間に対して光量が極度に安定
・大面積の定常光評価が可能(スケーラブル)
・1/100 以下の極低照度評価も可能 *光量を評価する装置が別途必要になります
・光量だけでなく波長を可変できる


 ある意味、革命かも。

【2014.6.27 新刊本のご案内】

 御出版おめでとうございます!

 私、済みません、献本という形で頂戴してしまいましたが、早速(私ではなく)学生
さんが手元に置いて活用させて頂い ております。

 ミリオンセラーを祈念して、まずは御礼申し上げます。どうも有り難うございました。

層状化合物

・出版社 共立出版
・発行日 2014年6月25日
・定価  (本体1,500円+税)
・体裁 A5判 100ページ
・ISBNコード 978-4-320-04416-6

【2014.6.26 記事の御紹介】

 (前略)2013年度の再生可能エネルギーの比率は 国内の総発電量に対して10.7
%になった


■再エネ比率が2013年度に10.7%へ上昇、欧米の先進国に一歩近づく
  http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1406/23/news018.html
     (2014年6月23日付 ITmedia)

■原発コストは火力より割高に 専門家が試算、発表へ
  http://www.asahi.com/articles/ASG6M4WMJG6MULZU00H.html?iref=com_alist_6_01
     (2014年6月27日付 朝日新聞 DIGITAL)

 もともと事故は起きない前提で無保険で操業していたわけですから、当然ですね。

【2014.6.25 AIST太陽光発電研究成果報告会 Day2】

 今日は出だしから3件、「
福島再生可能エネルギー研究所」に関する発表が続きま
した。風力・地熱も含めた広い意味での再生可能エネルギーを扱う研究所なわけで、
無論、太陽光発電は主力テーマの一つであります。

 これ、過渡期なのでやむを得ないのですが、位置付けが微妙ですね。いずれ産総
研@つくばとの棲み分けが、そもそも棲み分けるのかどうかも含めて将来的にいろい
ろ動きがありそうに思います。更に言えば人事や予算、組織の構成も産総研@東北
センター(仙台)との兼ね合いがありますので、状況はもっと複雑なようです。

 正直、太陽光発電チームを全てここに集約するには場所も予算も全く足りないと思
います。

 肝心の有機系太陽電池研究ですが、、、DSC, OPV, PSC いずれも微妙。研究員
個々の努力云々ではなくて、組織の厚みが無い(いろんな意味で余裕が無い)のが
明らかです。ちと寂しい。


 御発表の皆様、大変お疲れ様でした。

【2014.6.24 AIST太陽光発電研究成果報告会 Day1】

AIST 太陽光発電研究 成果報告会 2014

 今日はつくばに来ています。参加登録者は今日時点で 760 名(過去最大)。
ペロブスカイトも報告があるそうです(2 名担当)。
[METI 村上課長]
・太陽光発電は 1 兆円産業となった。
・モジュールはその半分(8 割が国内産)。
・課題は投資家が入ってこない←非高率な市場。
・太陽光発電の設備認定は現時点で 68GW。
・認定ベースでの再エネの電源構成比は 20 % にもなる←実際はありえない。
・いくつかは取り消しとなっている。土地と設備の契約があれば OK。
・固定価格買取制度で 50kW 以下は別価格。
・太陽熱利用システムが途絶えたのは悪質業者対策を怠ったから。
・彼ら(悪質な流通業者)は今、住宅用充電池に活動を移している(?)
・Bankability、太陽光発電は税制のアシストで乗り越えた。バイオマスはだめ。
・銀行融資の観点から(統計的に)、太陽光発電所の 3% は失敗する。
・バイオマスは方式が多様過ぎて判断がつかない(標準化が大事?)。
・投資効率が上がらない事業にお金は付かない。
・太陽光発電でも多様化は大事(色素増感が好評だった?)。
・多用途化への市場価値、時代の認識を見直す必要あり。
・欧州では太陽光発電と送電網の組み合わせが議論となる。
・ドイツでかなり PV が入った。インセンティブが発電業者に偏りすぎた。
・配電網の維持コストが大変。


 関係ないけどH先生、御結婚おめでとうございます!!

【2014.6.22 ミーシャ(Миша)】

 ネコ、温かい。

【2014.6.20 記事の御紹介】

 意図したわけではないのでしょうが、リコーさんのネタが続きます。効率面は無論
のこと、事業性についてもかなり配慮された技術だと思います。


■リコー、室内光に最適化した完全固体の色素増感型太陽電池を開発 *DSC
  http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20140620/360041/?rt=nocnt
     (2014年6月20日付 Tech-On!)

【2014.6.17 Perovskite Solar Cell (PSC)】

 ご質問がいろいろあったので1つだけここで御紹介させて頂きます。

Q1.Day3のKRICTの発表で、20.4%の数字が報告されています。(No.2736)
これは、PSCでのデータでしょうか?
Bilayer Structureとはどういう構造なのでしょうか?


 PSC で TiO2 の多孔質層<無し>のデータです。彼らの解釈として「これは間違っ
たデータだ」という説明でした。I-V 曲線にヒステリシスがあるのは承知しております
が、「ヒステリシスが生じる(→リバーススキャンでしか I-V 曲線が描けない)ことと実
際の発電量に関連は無い(→性能に差は無い)のではないか?」「そもそもなぜ、
純粋にサイエンスとして、ヒステリシスが生じるのか?」等を Dr. Seok 氏に直接お
聞きしましたが、明確な答えは得られませんでした。*無論、私が聞かれても答えら
れません

 グレッツェル先生を中心(オピニオンリーダー)として本分野では「ヒステリシスが生
じるデバイスの I-V 測定は信頼できない」→「PSC にもナノ構造体が必要である」
→「酸化チタンは電子の速やかな移動を促している」という論理展開がなされており
ます。

 これ、同じ評価条件で効率を競う「認証」と言う意味では私も賛成ですが、もしこの
仮説が正しいとすれば、酸化チタン多孔層の無い PSC は電子の取りだしがスムー
ズに行かないので効率が下がるはずです。しかしながら、実際には 20.4% の話で見
るように効率はむしろ上がります(実験事実と矛盾します)。

 我々の経験でも酸化チタン多孔層が無い方が常に効率は高く、かつこの時得られ
る暗電流曲線も非常にスムーズですので(←セルの出来・不出来の目安になります)、
ヒステリシスが生じるデバイスの I-V 測定が「間違いである」とは言い切れないと考
えております。

 そもそも蒸着による(酸化チタン多孔層が無い)Snaith 方式のシンプルなセルが
15% 出ているわけですから、この系の I-V データが全ておかしいと主張する方が無
理があると思います。

 PSC の開発経緯に鑑みて、確かに DSC が果たした寄与は大きく、PSC は DSC
の延長線上のデバイスである(=ナノ構造型太陽電池の一種である)という主張は
ある面正しいのですが、酸化チタン多孔層の有無は本質ではなく、純粋に発電原理
と素子の構造から見れば PSC は DSC とは「全く別物」というのが今のところの私の
解釈です。


 Bilayer Structure?

【2014.6.16 記事の御紹介】

■弱い光に「強い」、二酸化炭素で作る太陽電池 *DSC
  リコーが完全固体型色素増感太陽電池を開発

  http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1406/17/news034.html
     (2014年6月17日付 ITmedia)

■発電効率はアモルファスシリコンの2倍以上、 *DSC
  リコーが完全固体型色素増感太陽電池を開発

  http://eetimes.jp/ee/articles/1406/16/news081.html
     (2014年6月16日付 EETimes Japan)
  

【2014.6.15 メモ】

・ロボコップ ×
・美しい絵の崩壊 ○
・ラストミッション 3 days to kill ○
・エージェント:ライアン ×
・Polyce story 2013 △
・Once Upon A Time in Shanghai ×
・Judge ジャッジ! ◎ (Change direction and turn a headwind into a tailwind !)

【2014.6.12 Singapore Day2】

 昨夜のバンケット風景(動画3件)をご紹介。グレッツェルのグレッツェルセル、なんちゃって。(^^;)
お陰様で大変喜んで頂けました。


【2014.6.11 記事の御紹介】

■リコー 固体型DSCを開発 環境発電用途に応用  *DSC
  http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2014/06/12-16139.html
     (2014年6月12日付 化学工業日報)

■リコー、色素増感太陽電池の固体化に成功 弱い光でも高出力発電  *DSC
  http://www.kankyo-business.jp/news/007979.php
     (2014年6月11日付 環境ビジネスオンライン)

■リコー、暗い照明でも発電する太陽電池 有機材料の半導体使用  *DSC
  http://www.nikkei.com/article/DGXNASGG10002_Q4A610C1MM0000/
     (2014年6月10日付 日本経済新聞)

■室内光に適した高性能の完全固体型色素増感太陽電池の開発に成功  *DSC
  http://www.ricoh.com/ja/release/2014/0611_1.html#.U5iDrijV2xI
     (2014年6月10日付 RICOH ニュースリリース)

【2014.6.11 Singapore Day1】

 HPはあるのですがアナウンス等は無く、招待者はグレッツェル先生始めとして
Prof A. Hagfeldt、Prof Nam-Gyu Park、Prof J. Durrant 等、いつもの DSCメンバー。
副題に「In Honor of the 70th Birthday of Prof. Michael Graetzel」と付けられたアット
ホームな会議です。

 ノーベル賞受賞者、「マーカス理論」でお馴染みのマーカス教授も来ていたのです
が、御年 91歳の大先生からすればグレッツェル先生といえども「若手」の扱いで、会
場の笑いをとっていました。


■3rd International Workshop on Natural and Artificial Photosynthesis
  http://www.ntu.edu.sg/ias/upcomingevents/3rdPhotosynthesis/Pages/default.aspx
 以下は会場からの質問とグレッツェル先生の答えです。

Q:「ペロブスカイト太陽電池に酸化チタン(多孔体)は必要なのか?」
A:「Planar Structure なセルでは認証データがまだ無い(得られない?)」
  「(I-V測定時に)ヒステリシス問題が生じる」

 今回の会議の主催者でシンガポールのグレッツェルラボ所長のスボー先生(Prof.
Subodh Mhaisalkar )からは最近のペロブスカイト太陽電池の進捗を紹介頂きました。
「(低温側ではなく)高温での Cubic 相(疑似 Cubic?)は実験的に確認することがで
きず、斜方晶の間違いではないか?」という報告がありました。

【2014.6.9 Kaust】

 正式名「アブダビ首長国王立科学技術系高等学校」、名前長いよ、訂正、「アブデュ
ラ王立工科大学(サウジアラビア)」。先日とあるメーカーさんが訪問する機会があり
まして、いろいろと土産話を聞かせて頂きました。有機薄膜太陽電池でおなじみの
Karl Leo 教授もここのヘッドとして常駐しているんですね。御多分に漏れずペロブス
カイト型太陽電池も取り組んでいるとか。

 施設は噂通り充実していて病院・ジム・アスレチックフィールド・乗馬・ヨットハーバー
・映画館・スーパーと何でもありで、雰囲気はまんまアメリカだとか。助教授クラスでも
カーポート2台の一軒家が割り当てられていて、、、日本のバブルとはスケールが違
いますね。
(^^;)

 ドバイには屋内スキー場があるそうなので、そのうちやってくれると思います。お土産有り難うございました。

【2014.6.6 キャンパス公開のお知らせ】

 いきなり今日 6/6(金)明日 6/7(土)の話で恐縮ですが、年に1度のキャンパス公開
を行っております。瀬川研も私のいる建屋(3号館南棟 6F)で色素増感太陽電池の説
明をしていますので、、、近くにお住まいで興味がある方はぜひお立ち寄り下さい。
 と言いつつ私、明日は不在にします。申し訳ございません。宣伝する必要もなく、朝から来客の嵐でした。
【2014.6.4 メモ】
 茨城県の一般家庭の掃除機ゴミパック内から発見された
ホットパーティクルとその広がり予測 (5/14/2011)。原文はこちら↓
 
■福島核事故の初期段階に得られた球状含セシウム粒子
  http://www.nature.com/srep/2013/130830/srep02554/full/srep02554.html
     (2013年8月30日付 nature.com) doi:10.1038/srep02554 SCIENTIFIC REPORTS

 私が福島のとある地域を訪問した時に、目的の駅で電車を降りた直後、風の強弱に
合わせて空間線量率が激しく上昇・下降(0.1→0.5μSv/h over→0.1)している様子を
撮影した動画があるのですが、公開すべきかどうか思案中。

 地面の汚染はある程度予測していたのですが(外部被爆はそれほど懸念していな
い)、空気が汚染されている(→吸い込めば内部被爆する!)ことは当時の私にとって
知見がありませんでした。
 

【2014.6.3 講演会のお知らせ】

 もう一件。
■第11回日本写真学会光機能性材料セミナー
  http://www.spstj.org/event/nissya_e_syosai_115.html/

  主催:日本写真学会 
  日時:2014年6月27日(金) 9:30〜16:30
  場所:東京工芸大学 中野キャンパス「芸術情報館」3階
  定員:若干名(定員になり次第締切)
  参加登録費:日本写真学会および協賛学協会会員 5,000円
      非会員 10,000円 学生会員 1,000円 学生非会員 2,000円 

【2014.6.2 講演会のお知らせ】

 ビスカート研のサンチアゴ教授が自らインピーダンス測定を指南してくれる貴重な
チャンスです。人数が限られているため、少しでも迷うくらいでしたらぜひ参加をお勧
め致します。

 インピーダンス測定は(バッテリー等)太陽電池分野以外の方にも関心が高いため、
毎年あっと言う間に定員が埋まってしまいます(近隣の海外からも申し込みが来ます)。
■Impedance Spectroscopy of Energy Materials and Devices 2014 
  http://www.nanoge.org/ISSchool-J14/ プログラム

  主催:NanoGe 事務局 共催:電気通信大学他 
  日時:2014年7月29日(火)、30日(水)9:00〜18:00
  場所:東陽テクニカ Technology Interface Center (東京)
  定員:若干名(定員になり次第締切)
  参加登録費:350 Euro(学生)

【2014.6.2 記事の御紹介】

 太陽電池の用途開拓記事です。

■太陽光で発電しネットとも連携して各種情報を表示できるスマート道路
 「Solar Roadways」とは何か?

  http://gigazine.net/news/20140530-solar-roadways/
     (2014年5月30日付 GIGAZINE)

■Solar Roadways
  https://www.indiegogo.com/projects/solar-roadways
     (2014年5 INDIEDO)
 アイ・トリプルイー (IEEE) の Ace Awards in 2009 and 2010 を受賞したアイディアだそうです。

【2014.5.31 ペロブスカイト太陽電池事情(中国)】

 とある方から頂いたメールの一部を転記致します、ご参考。

「 I went to Peking, China last weekend for attending the First pervoskite conference,
you won't believe it because there are more than 500 attendents. And i heard officers
from China government decide to fund 50,000,000 RMB/year in pervoskite research.」


 日本円で約8.2億円/年の予算ですね。

【2014.5.29 記事の御紹介】

 昨日とある用事でお邪魔した時に見つけた KAST のセンターニュース。いわゆる
AIST や NREL で行っている(guarantee された)認証とは異なりますが、第三者機関
としての性能評価→値付けは既に始まっているのですね。
*有償です

■「太陽電池の性能評価業務を開始します」
  http://www.newkast.or.jp/koudo/
     (2014年4月1日付 神奈川科学技術アカデミー 高度計測センター NEWS)
 

■「有機系太陽電池の性能評価に関して/太陽電池性能評価例/その他の評価」
  http://www.newkast.or.jp/koudo/
     (2013年10月1日付 神奈川科学技術アカデミー 高度計測センター NEWS)
 

  ちなみに、これまで有機系太陽電池の性能評価に関連して積み上げてきた実績は→こんな感じ

 写真はペクセル・テクノロジーズ社の色素増感太陽電池 実験キット (PEC-TOM02) です。

【2014.5.22 記事の御紹介】

■Appleがソーラーパネルとタッチディスプレイの一体化で特許を取得
  http://jp.techcrunch.com/2014/05/21/20140520apple-patents-solar-panels-integrated-into-flexible-touch-displays/
     (2014年5月21日付 TechCrunch)
■Apple updates solar patent to include multitouch, flexible displays
  http://appleinsider.com/articles/14/05/20/apple-updates-solar-patent-to-include-multitouch-flexible-displays
     (2014年5月20日付 apple insider)
  
 結構本気だったのね。

【2014.5.21 記事の御紹介】

■核のゴミ1本1.3億円 海外委託の処理費、3倍に高騰
  http://www.asahi.com/articles/ASG5R540XG5RUTIL01M.html
     (2014年5月26日付 朝日新聞 DIGITAL)

 低コスト?(苦笑) 今すぐ止めても 4 万本...。

【2014.5.21 Solaronix】

 メモ
3kw→2000kw
連結した4モジュール枚毎にDC-DCコンバータ
6mmの厚さ
4000
wモジュール 12V×4 48V

■A Dye-sensitized Solar Cell Module Having a Serial Structure and A Method for Manufacturing The Solar Cell
  WO/2013/149787

【2014.5.21 記事の御紹介】

■「どこでも発電」を可能にする、円筒型の *DSC
  色素増感太陽電池(前編)
  http://techon.nikkeibp.co.jp/article/INTERVIEW/20140509/350801/
     (2014年5月19日付 日経テクノロジー online)
  

■フレキシブルCIGS太陽電池で16.2%、スウェーデンの製造装置メーカーが実現
  http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20140519/352502/
     (2014年5月19日付 日経テクノロジー online)

■シャープが5年ぶりに太陽電池出荷量で世界首位に、ファブライト戦略が奏功
  http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20140515/351982/
     (2014年5月15日付 日経テクノロジー online)


【2014.5.20 記事の御紹介】

■低コストで将来性は抜群 意外な「新素材」を利用した未来の太陽電池 *PSC
  http://sankei.jp.msn.com/wired/news/140519/wir14051913420001-n1.htm
     (2014年5月19日付 msn 産経ニュース)

 今話題のペロブスカイトですが、HOPV14 では質疑で「鉛を懸念してスズへの置き
換えが検討されているが、環境毒性はスズの方が高いのでは?」という指摘がなさ
れておりました。

 会議では宮坂先生から 1m2 当たりの鉛の使用量は 0.21g という報告がありました。
既存の Si 太陽電池パネルに使われているハンダにも鉛が含まれているのは承知し
ていますが、法規制の観点からは重さ(g)ではなく濃度(ppm)の方が問題となります
ので、何をもってデバイスとみなすのか(フレームやガラス基板も含めて重さとする
のか)で見方が変わると思います。

 ただし「市場では鉛バッテリーが許容されているじゃないか」という話ほど単純では
なく、使用形態が金属ではなく有機金属化合物となっていますので、回収も含めてそ
のままでは受け入れられないと思います。


  まぁ、、、当然すよね。

【2014.5.19 記事の御紹介】

■米の国際学生科学技術フェア、日本の高校生2人が入賞 *DSC
  http://www.asahi.com/articles/ASG5K1T2RG5KULBJ001.html
     (2014年5月17日付 朝日新聞 DIGITAL)

■Google サイエンスフェア in 東北、研究発表会 開催 *DSC
  http://googlejapan.blogspot.jp/2013/08/google-in.html
     (2013年8月19日付 Google サイエンスフェア in 東北 チーム)
 仙台二高ですね。おめでとうございます!

【2014.5.17 メモ】

ニューリリース
・About Time ○
・American Hustle ×
・Captain Phillips △
・Gravity ○
・Hunger Games : Catching Fire ×

旧作
・Phone Booth ×
・The Town ×
・Jack Ryan ○
・Secret Life of Walter Mitty ○
・Grudge Match ○
・Trick The Movie - Last Stage(TRICK -劇場版- ラストステージ) ○
・I just Wanna Hug you(抱きしめたい -真実の物語-) ×

 機内にて、行きと帰りで見た映画12本。
【2014.5.16 The vist of EXEGER in Stockholm】
 スウェーデンのストックホルムに移動して EXEGER 社を訪問。敷地 700m2、従業員
28 名、社長はハーフ・イタリアン、ハーフ・スウィーディッシュの Giovanni。今年 2 月
に装置を導入して色素増感太陽電池の製造工場を立ち上げ、その記念にスウェー
デン国王の訪問を得ました。下はその時のロイヤルファミリーニュースです。


■The King visits the solar cell company Exeger
  http://www.kungahuset.se/royalcourt/royalfamily/latestnews/
     (2014年3月24日付 Royalfamily latestnews)
 

【2014.5.16 DSC Workshop】

 HOPV 終了後、引き続き EPFL にてグレッツェル研主催のワークショップとラボツ
アーがありました。が、私は途中で抜けて色素増感太陽電池パネル製造メーカーの
g2e 社へ。下の動画はローザンヌ市内から会社までの移動風景、ドライバーは Asef
社長です。
 アフガニスタンから移住して約 2 年前に色素増感太陽電池の会社を設立、先日東
京で開催された PV EXPO でもサンプルを披露頂きましたが、既に BIPV を意識した
600×1000 mm を基本とした W 型モジュールを日常的に生産しています(実際に現
場も見て参りました!)。EPFL がマネジメントする DSC のライセンシーミーティング
メンバーにも加盟しています。

 人なつっこい表情からも見て取れますが、社長、苦労人ですね。会社を経営する傍
ら、EPFL にも足を運んで現在グレッツェル先生の下で学部卒の資格を得るべく勉強
中だそうです。

【2014.5.15 記事の御紹介】

■産業技術総合研究所、有機薄膜太陽電池の変換効率を2.2倍に向上 *OPV
  http://response.jp/article/2014/05/15/223220.html
     (2014年5月5日付 Response)

【2014.5.14 HOPV2014 Day3】

 あっと言う間の最終日。状況が刻々と変わるのでフォローが追いつきませんが、昨
日 Hinsch の報告は韓国(恐らく KRICT)のデータを紹介しただけだそうです。本人に
確認済み。

 当該の Dr. Seok@KRICT は Br 混合系でη=18.0% を報告。Newport@USA で認証さ
れた値。NREL の記録チャートにある 17.8% セルとの違いは「組成比を変えた」との
説明。Planar stracture でリバーススキャン時に 20.4% が出たが、これは間違った値
だという認識。セル評価時のヒステリシスを解消するため、酸化チタンのナノ多孔体
層を導入。そこから更に約半年ほど掛けて条件を最適化したとのこと。

 Nam-Gyu Park 氏は η=17.01% を報告。原料濃度からデバイスのアニール温度に
至るまで、思いつく限り全ての要素を系統的に検討し、今回のペロブスカイト系のプレ
ゼンとしてはベストの発表でした。

 Subodh@NTU 先生は η=16.26% を報告。

 HOPV 会議全体を通しての感想ですが、ペロブスカイトは確かに活況だったのです
が、むしろ色素増感の方が実用化技術の発表が多く、イタリア・中国(上海)・オースト
ラリア(モナッシュ)・ドイツ(フラウンホーファー)・韓国(ドンジン)など、競うようにサブ
モジュールの組み立て装置を動画で一斉に披露していたのが印象的でした。

 気力・体力的に話をまとめきれませんが、自分が聴講したセッションのスライドは全
てありますので、気になる方は後でお問い合わせ下さい。ちなみに来年の HOPV15
は 5 月にイタリアのペルージャで行います。ホスト役は Dr Fillipo です。

【2014.5.13 HOPV2014 Day2】

 案の定、フラウンホーファーの Hinsch がη=17.8% を報告(既にどこかで発表済みの
データ?)、その直ぐ 30 分後に UCLA の Yan Yang から「η=19.3% が出た」というアナ
ウンスがありました。ただし、ヒストグラムはおろか I-V 曲線すらも公開されず(STAP
細胞状態? ^^;)。 改めてこの分野の研究開発が熾烈だというのを実感させられる発
表でした。

気になるポイントは:
・CIGS で実績のある技術を流用した
封止すると性能が出ない
・セル評価を担当したのは Keith Emery@NREL
・セル構造は Planar stracture で、作製プロセスは Liquid process!

【2014.5.12 HOPV2014 Day1】


Hybrid and Organic Photovoltaics (HOPV2014)

 冒頭、開会の挨拶で EPFL の副総長から「スイスは明白に、脱原発を選んだ
(Switzerland clearly step out from nuclear power)」と挨拶を頂きました。“clearly”に
は“明るく、清らかに”といった意味が込められています。

--------
 自己申告になりますが(しかも一発データです)、瀬川研からペロブスカイトで効率
η=17.3% を報告。私の知る範囲、少なくとも wet プロセスで作製した Planar セルと
しては世記録だと思います。もっとも、明日以降の発表で覆される可能性は非常に
高いです...。(汗)

 下は公式晩餐会のディナークルーズにて。ドラムはハグフェルト、踊るグレッツェル
先生御夫妻。画面に映っているだけでもビグノッツィー(伊)、ハンス@ダイソル(豪)、
マイサルカー(シンガポール)、ボシュロ(スウェーデン)、カルロ(伊)と、濃いメンバー
が見えます。ノリノリで熱狂に包まれた夜となりました。
 ナイショでアップロード、申し訳ございません。ばれたらどうしよぅ。。。(滝汗)

【2014.5.11 移動日】

 実質グレッツェル先生の御退任記念イベントとなる今回の HOPV。事前参加者登録
だけで 660 名!と驚異的な盛り上がりを見せております。隔年で開催される光化学
で最も権威ある国際会議「IPS」を越えたのではないでしょうか? と言うより、ローザン
ヌにこれだけ人が泊まれるホテル、あったんでしょうか?

 プログラムは例年ですとキーノート講演が最初にあって、その後 DSC と OPV に分
かれて同時進行するのですが、今回は更にペロブスカイトが加わって 3 部屋で別々
に発表が続きます。即ち、DSC を聞きたい人はペロブスカイトの発表を聞けません(泣)。

 このため? 瀬川研からはいつになく、珍しく、5 人もの参加となっております。我々
この機会を狙って満を持しての発表でもあるわけですが、、、効率の記録ラッシュに
なることは見えておりますので今から非常に楽しみであります。
 でも、本当に興味深いのは敢えて発表を見送った人たちなんですよね...

【2014.5.10 記事の御紹介】

■オバマ氏「太陽光で世界のリーダーに」 5万人雇用創出
  http://www.asahi.com/articles/ASG5B2FPZG5BUHBI007.html
     (2014年5月9日付 朝日新聞 DIGITAL)

 個人的にはそれほど関心ありませんが、社内で有機太陽電池の将来事業性を説
明する時には「使える」資料だと思います。下のリンク先、もしかしたら大学以外の場
所からはアクセスが制限されているかもしれません。必要でしたら配送されたメール
含もめて転送致しますので、遠慮無くお申し付け下さい。


Organic Photovoltaics (OPV) 2013-2023: Technologies, Markets, Players *OPV&DSC
     (2014年5月9日付 IDTechEX web)

【2014.5.10 東陽テクニカさん】

>来週に行われますHOPV 2014に、先生がいっらっしゃるかと思います。
>
>もしよろしければお手すき時に、企業ブースのブースNo.14にいら
>っしゃって頂けますでしょうか。
>そこでは、Solartron社製の色素増感太陽電池の測定に特化した
>電気化学測定システムが展示されております。
 
>
>IMVSやIMPS、Charge Extractionなど光学測定と電気化学測定を
>組み合わせた測定を行うことが可能です。
>製品のカタログを添付させていただきますので、仕様等をご確認ください。

 と言うわけでメールを引用させて頂きました(済みません)。関心のある方、ぜひ
お立ち寄り下さい。


 Pre-registered 662 people!!!

【2014.5.9 HORIBA 編と島津編】

 ネタは古いですがメーカーの HP に出てくる色素増感太陽電池。

有機系 色素増感
     (2009年10月28日付 製品情報 堀場製作所)

色素増感型太陽電池に使われるナノ粒子の測定
     (2012年4月2日付 島津製作所)

【2014.5.8 インジウム】

 以前から「毒性が議論されている」ことを指摘してくださった先生はいらっしゃるの
ですが、インジウムは「平成24年10月の特定化学物質障害予防規則等の改正」と
題して昨年より厚生労働省が決めた規制対象物質になっていたのですね。

 液晶テレビ、携帯電話他あらゆる電子機器に含まれていて、、、色素電池の実験
でも使いますよね。写真は 1kg の延べ棒です。今では毒物? はは。


インジウム化合物、エチルベンゼン、コバルト及び
  その無機化合物に係る規制の導入
     (2013年10月1日付 厚生労働省)
 

【2014.5.7 記事の御紹介】

味の素 人工たん白使いナノ複合体 光電極フィラーに *DSC
     (2014年5月7日付 化学工業日報 web)  詳細情報希望!

【2014.5.2 来客にて】

 韓国 AICT(Advanced Institutes of Convergence Technology)の所長 Prof. Park,
Tai Hyun 氏が見学訪問にいらっしゃいました。カムサハムニダ。


【2014.5.2 記事の御紹介】

 「One group's cells turn just shy of 20%...」直訳すると「あるグループの(複数の)セル
が20%に少し足りない値に達した」ですが、これは先日のアメリカの MRS の会議です
かね? ちなみに記事はペロブスカイトですが、写真は Swiss Tech Convention Center
に設置された色素増感太陽電池です。


ペロブスカイト型太陽電池が押し寄せる
  Perovskite Solar Cells Keep On Surging
     (2014年5月2日付 Science)
 
 K家様、ありがとうございました。

【2014.4.28 来客にて】

 ご本人の承諾を頂きましたので(無理言って済みません)、、、今日のお客様。横顔
ですが、あの方だと直ぐにお分かりかと思います。お子様連れで久しぶりに御訪問頂
きました。遠い道のりをお越し頂きまして、大変ありがとうございました。

 子供の寝顔は、ほんと天使ですね。今後ともよろしくお願い申し上げます。

【2014.4.25 記事の御紹介】

 4/25 日付けで太陽電池の試験研究用セルの効率推移のグラフが Update されま
した。ペロブスカイトは KRICT(韓国)の η=17.9% で記録更新です。
■Best Research-Cell Efficiencies
  http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/0/01/PVeff%28rev140424%29a.jpg
     (2014年4月25日付 NREL)

【2014.4.24 記事の御紹介】

■Apple − 環境に対する責任 − 私たちの取り組み
  http://www.apple.com/jp/environment/our-progress/

■Apple − 環境に対する責任 − 気候変動
  http://www.apple.com/jp/environment/climate-change/
     (2014年4月22日付 アップル ホットニュース)
 
ノースカロライナ州メイデンにある
Appleの太陽光発電施設

 私有のものとしては米国最大(20MW×2)だとか。しばらく前に太陽電池技術者を募集していたのはこれだったんですね。

【2014.4.24 記事の御紹介】

製造コスト10分の1 *DSC
  蓄電機能で出力安定化も
     (2014年4月21日付 日刊工業新聞8面)
 
 H塚様、感謝です!

【2014.4.23 NEDOからのお知らせ】

 「3年ぶりの大幅改訂」と銘打った再エネ白書。冊子で買うと¥8,500 ですが、
下記 NEDO ホームページから無料で見ることができます。

■NEDO再生可能エネルギー技術白書
  http://www.nedo.go.jp/library/ne_hakusyo_index.html 
     (2014年2月 NEDOライブラリ)
 

【2014.4.22 フレキシブルセル作製3】

 と言うわけで途中の過程をすっ飛ばしてしまいますが、オールプラスチック型のフ
レキシブル DSC が完成しました。“全自動張り合わせ装置”を用いて作製したもの
です。

 今回は少し急いでいたこともあって、対極は
ペクセル・テクノロジーズ社の製品を
そのまま使わさせて頂きました。御対応ありがとうございました。

    
 いいんじゃね?

【2014.4.21 記事の御紹介】

■HIT が世界最高変換効率 25.6% を研究レベルで達成
  http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/2014/04/jn140410-3/jn140410-3.html
     (2014年4月10日付 Panasonic プレスリリース)

 AIST 評価です。済みません、もっと前にお知らせ頂いていたのですが豊島先生
ありがとうございました。

>これまでのHIT構造が有した、光入射側のアモルファスシリコン層による
>光吸収が(短絡)電流を低下させる要因になっている、という欠点を
>(具体的にいうと、Jscが40mAを超えられなかった)
>バックコンタクト構造を用いることにより回避し、シリコン系としての
>世界最高効率を達成した、というところがポイントでしょう。

【2014.4.12 ああごめんよ】

 ここ1〜2ヶ月の間(?)iPhone 画面の上に変なマークが出てるな、思っていたの
ですが、「お休みモード」になっていることに今頃気付きました。結果、私の携帯宛
の電話は全て「着信拒否」状態に。はは(ほんと、済みません)。

 これじゃ、ただの“使えないオヤジ”だ。トホホ。

【2014.4.12 ああペロブスカイト】

 今、何かと世間をお騒がせのセル(あっちじゃないよ)、ペロブスカイト型太陽電池。
個人的には市場競争力が全くないと確信しておりますが、更に言えばあと2〜3回
はブレークスルーがないと実用化にはほど遠いと確信しておりますが(くどい!)、そ
れはそれ。時代の波には逆らえず、とりあえず精力的に追試から始めております。

 お陰様で私の知る範囲で今のところ国内最高値を得ておりますが、更に言えば世
界記録の 16.2% も既に超えているのですが(フッ)、あくまでも自己評価の値であり
ます。

 そこで第三者機関であります KAST 様のお力を得て、可能な限り基準となります
STC 条件に近い設定で評価を試みました。がしかし、ほんと難しい。ただでさえ扱い
が難しい液体系の色素増感太陽電池を遙かに凌駕するやっかいな課題をクリヤす
る必要があります。来月の HOPV/瀬川先生の発表までになんとか間に合わせた
いのですが。(汗)

 これら評価・計測にまつわる難しさについては、いつか機会があればまとめて公表
したいと思います。
 セルを作る方も、評価する方も、シニソウ!(泣)。

【2014.4.12 ああ原発】

 ムラ社会を支える中央官庁は、あたかも事故など無かったかの如く淡々と再稼働を
進めています。お陰様で(?)東京に来て7年半、日常的にお役人さんを目にする機
会がありますが、個々には大変有能で志高い・人柄も魅力に溢れた愛すべき方々で
も、組織として見た場合は相変わらず腐ったままです。

 これ、大学教員も同じでして、特に高齢の権威の方々(自他共に認めるオピニオン
リーダー)やら国際的な某局長さんやらも、、、東大 or 東工大 OB が多いのですが、
ただの老害ですね。基本、「自分さえ良ければ(後は知らない)」であります。

 希少資源のウランのうちで発電に使える放射性ウランはたったの 0.7% しかありま
せん。石油に比べて数分の1、石炭に比べれば数十分の1しかないのに「化石資源
は無くなるからダメ」と主張する矛盾。

 もともと不必要に 54 基も作り続けた原発を「太陽光発電は置き換えられないから
意味が無い」とか、電気が足りないとか、発電コストがどうしたこうした。どんなに事
実をねじ曲げて原子力政策を推し進めても、次世代を担う若者は支持しないと思い
ます

  [中央(東京)]

vs [地方(福島)]

写真左は WSJ から、右は「25年前に自分でつくった標語を訂正する大沼
勇治(おおぬまゆうじ)さん」

■原発は国家ぐるみの粉飾決算
  http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYEA3H06620140418
     (2014年4月18日付 ロイター Web)

■原発停止が主因じゃない 貿易赤字
  http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2014041202000109.html
     (2014年4月12日付 東京新聞 Web)

■「電気が足りない」はウソでした・・・関西電力、事実上認める
  http://fkuoka.blog.fc2.com/blog-entry-1109.html
     (2014年3月29日付 原発隣接地帯から)

■臨界から20年で運転3カ月 もんじゅ延命 政権固執
  http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2014040702000139.html
     (2014年4月7日付 東京新聞 Web)

 私、政治的な意図はありません(朝日もキライです)。

【2014.4.11 フレキシブルセル作製2】

 ああ、久しぶりの実験は楽しいス。バカ面して写真も撮って頂きましたが、今回は
“ものは試し”で PEN フィルムをスクリーン印刷用のメッシュに固定して、強引に酸化
チタンのスプレー塗装を試みました。

 結果、、、大成功。この後、フィルム基板は乾燥機に入れて熱処理します。今のとこ
ろまだ試作に向けた予備検討の段階なのですが、来週辺りにはオールプラスチック
のフレキシブル DSC ができると期待致します。

 お楽しみに。

【2014.4.10 見学会】

 お陰様で見学依頼はよくある話なのですが、今回は初めて身内である東大新入
職員向けのラボツアー対応を致しました。

 この時期の話題と言えばアレしかない訳ですが、白衣を着た内田説明員が颯爽と
ピペッターを手にして電解液を注入致します。これ、朝のニュースでも再三流された
シーンですよね?ちなみに、うちのセルはちゃんと動作します。「200回以上は作製
に成功しました!」
(大受け)。

 茶化してごめんよ。

【2014.4.9 Yuuki RATO デビュー】

 ICES2014 ニセコの会議で突然デビューした新キャラ「Yuuki RATO」を御紹介致し
ます。RATO は有機系太陽電池技術研究組合(Research Association for Technology
Innovation of Organic Photovoltaics)
の頭文字から頂いたもので、本組合の非公式
マスコットになる予定です。

 ふなっしー的な扱いにならないよう(?)頑張りたいと思います(苦笑)。
 会社で YouTube へのアクセスが禁止されている方、ごめんなさいです。

【2014.4.8 フレキシブルセル作製1】

 フィルム型色素増感太陽電池と言えば宮坂研/ペクセル・テクノロジーズ社の活躍
が目覚ましいのですが、10年前は私が東北大にて関西ペイント(瓦家さんですね)と
組んで世界最大のセルを試作等行っておりました。

 それはさておき、必要に迫られて再度このテーマに向き合う機会があったのですが
、、、ODF! そう言えば瀬川研には最新の 10cm モジュール作製設備がありました。
ガラス基板専用ですけど。試しに N 山研究員にお願いしたところ、フィルム同士でも
あっさりと張り合わせができました。予想以上に良い感じ。

 後はスプレー塗装で電極を作れば一丁上がりですね。

【2014.4.7 セル作製実習】

 毎年恒例のセル作製実習。今年は新入生2名と少ないのですが、その分目を掛けら
れたので効率はη=10.3% と研究室内では歴代2位(?)でした。

 自惚れになってしまいますが、色素に N719 を用いた標準的な色素増感太陽電池と
しては世界トップレベルだと思います。

 ちなみに今日のペロブスカイト型太陽電池は最適化処理無しでη=15.6%でした by Cojocaru。
数週間〜数ヶ月以内には世界記録を更新すると期待しております。

【2014.4.2 記事の御紹介】

■TANAKA、2013年度の「貴金属に関わる研究助成金」の受賞者を発表 *DSC
  http://news.mynavi.jp/news/2014/04/01/068/
     (2014年4月1日付 マイナビニュース)

■田中貴金属グループ 「貴金属に関わる研究助成金」の受賞者を発表 *DSC
  東京大学 瀬川浩司教授の太陽電池研究に最高金額 500 万円を助成
     (2014年3月31日付 TANAKA ホールディングス株式会社 ニュース/リリース)
 

 手前味噌ネタでごめんなさい。

【2014.4.1 記事の御紹介】

■ミロのビーナスの保護に十面体形状アナタース型酸化チタンコーティング
  http://www.hucc.hokudai.ac.jp/~k15391/
     (2014年4月1日付 Ohtani Lab/CRC/Hokudai [TOP-jp])

 あああ、そうですか。w

【2014.3.31 Thank you!】

 引っ越し手伝いの御礼に頂きました。深い意味なし。明日から新年度です。

【2014.3.30 電化 in 大阪 Day2】

 電気化学会第81回大会@関西大学にて。木下卓巳先生、化学分野で優れた業績を
上げた若手研究者に贈られる Honda-Fujishima Prize(本多・藤嶋賞)を受賞。

 色素増感太陽電池では第2回の村上拓郎さん【2006.4.3】、第4回の野々村一輝
【2008.3.29】に続いて3人目となります(恐らく)。

 おめでとうございます!

【2014.3.28 日化 in 名古屋 Day2】

 自分も過去に実績があるので笑えないのですが、どうやらM先生、S 会場の招待
講演をすっぽかした模様。なぜか電話で呼び出される私、急いで同時刻に並行して
進んでいた色素増感太陽電池セッションの H2 と H5 会場を行き来して探したので
すが、見当たらず。携帯も繋がらず。お手上げです!

 話を研究に戻しますが、本学会でベストの発表は 2H2-48(中央大学)でした。「大
きなカチオンで逆電子移動反応を抑制する」という仮説をダイナミクス測定 HD-TG
という手法を用いて定量的に評価します。イオンサイズが異なる TBA+ > DMIm+ >
Li+ について、最適混合比率を見積もっていました。

 昔から経験的になんとなく分かったつもりになっていたけど、その機構を明快に・
絵的に明らかにしてくれました。私からのリクエストですが、次回はぜひ QCM 測定
も行って、これらカチオンの吸着挙動と照らし合わせてほしいと思います。

 そしてもう一件、ポスターは 2PC-128(成蹊大学)。トリフェニルアミンのドナーに
チオフェンを介して新たにアンカー基に CF3 を導入した COOH を連結したシンプル
な色素で 90% 以上の IPCE を得ています。地味な発表だったので人目を惹くことは
無かったかと思いますが(失礼!)、個人的にはツボにはまるネタでした。いいね!


 関係者の推測では「化学オーケストラ」の練習をしていたのではないかと。

【2014.3.27 日化 in 名古屋 Day1】

 「日本化学会第94春季年会」出席のため名古屋大学に来ています。気温19℃、も
はや初夏の様相。毎年のことですが色素増感太陽電池研究者にとっては悩ましい、
かつ忙しいイベントであります。日本化学会自身が組織として大き過ぎて講演が分
散する傾向にある上に、明日から電気化学会の日程も重なります。後者の会場は
関西大学(大阪)。

 でも今年に限って言えば、罪深いのは電気化学会の方ですね。日化のプログラム
編成時にわざわざ太陽電池関連の講演をできるだけ前半に寄せて配慮したのに、
電化側が慣例に反してわざわざ3日間(従来は後半の2日)のスケジュールにして
きたお陰で聴講できない人が多数発生。

 どこを聞きに行ったら良いのか分からない、という人は「こちら」をどうぞ。by JOTARO

【2014.3.25 Perovskite Solar Cell】

 瀬川研で追試したペロブスカイト太陽電池でη=14.4% が出た模様 by Cojocaru。
過渡期の技術なので、(実験を)やればやるほど効率上がりますね。

 訂正、n=2 でη=15.0% とη=15.3% だそうです。ようワカラン。
 更に訂正、n=2 でη=15.2% とη=15.5%を確認。

【2014.3.25 記事の御紹介】

■バッテリ充電時間を3分の1以下にする“濃い”電解液を開発
  http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20140325_641095.html
     (2014年3月25日付 PC Watch)

■濃い液体が秘める新機能を発見、新世代の電解液へ
  −電池の充電時間が1/3以下に−

  http://www.t.u-tokyo.ac.jp/epage/release/2014/2014032401.html
     (2014年3月24日付 東京大学工学部 プレスリリース)
 

 溶媒は AN ですね。DSC への応用に期待。原文はこちら

【2014.3.23 術選にて】

 「第3回オニコウベスキー技術選」昨年同様 2 位でした。
 審査の先生方、大変お疲れ様でした。

【2014.3.19 HOPV】


Hybrid and Organic Photovoltaics (HOPV2014)

 年々「格」を上げて有機系太陽電池関係者には欠かせない会議となった HOPV。
前回、ペロブスカイト太陽電池でη=15% が報告され、世界的なフィーバーを巻き起
こしたのもこの会議でした。今回は事実上グレッツェル先生の引退記念という意味も
込めて EPFL で開催されます。プログラムのほぼ最終版が今日!公開されました。

 またね、やっちゃったの>私。昨年の早い時点で参加登録と支払いを済ませ、アブ
ストラクトも用意していたのに Submit し忘れておりました。「内田先生、名前ありませ
んよ(by Cojocaru)」言われて気付いた次第。慌ててビスカート教授に「I'm terribly
sorry for my stupidity」お詫びを入れたら、実は今回の幹事は Dr. ナザルディンだっ
たという二重に間抜けぶりを発揮しました。でも、ちゃんと初日に私の発表を組み入
れてくれました。ああ、有り難い。

 そう言えば HOPV 2012 の時もビスカート教授に泣きを入れて、プログラム最終日
の最後に講演を入れて頂きましたっけ。。。(汗)

 今日時点で参加登録者が 498 人ですので、行かれる方は早めに宿の確保をお勧
め致します。


 もう限界だ!

【2014.3.18 動画の御紹介】

 ペロブスカイト太陽電池の YouTube 動画を2つだけピックアップして御紹介致します。
Henry Snaith
Nam-Gyu Park

【2014.3.17 記事の御紹介】

■東大、変換効率16.2%の有機系タンデム型太陽電池を開発−新色素で達成 *DSC
  http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720140317aaad.html
     (2014年3月17日付 日刊工業新聞 Business Line)

 東京大学先端科学技術研究センターの瀬川浩司教授、木下卓巳特任助教らは、
色素を用いる色素増感と、結晶構造の一種であるペロブスカイト構造の二つの ...

【2014.3.16 第26回宮城県中学校スキー新人大会 Day2】

 2 日目。スラローム(回転)は滑走順位が 12 人中 11 位と不利だったのですが、鬼
神の走りで 1 本目 4 位。スタート順位は 2 位に繰り上がりました。またしても 2 本目
で逆転を狙う展開になったのですが、、、あいにく雨混じりの雪で、おまけに雷が「ゴ
ロゴロっ」。急遽会場を退去して避難するはめに。そして、、、協議の結果、そのまま
試合中止となりました。成績は 4位です。

 これで全ての競技が終わりました。聡一郎と私の“戦うスキー”が一区切りとなりま
した。来年、高校に上がったら親のアシストはもう不要ですもんね。残る課題は私、
父親の子離れだな(涙)。
1本目  表彰式
 ビブ(ゼッケン)を返却する時に、しみじみと「ああ、終わってしまった」と実感。コーチを始めとして御支援
頂いた皆様、一緒に練習して下さったチームの皆さん、本当に本当に有り難うございました(涙)。

【2014.3.15 第26回宮城県中学校スキー新人大会 Day1】

 春から中三になる聡一郎。勉強の進捗次第とは言え、実質、本気で取り組める中
学校生活最後の公式大会。初日の大回転は 1 本目 4 位に 0.04 秒差(3 位に 0.68
差秒)までつけたため、逆転を期して 2 本目に挑みました。そして、転倒。

 「これで終わり?」、、、終わりです! 茫然自失の私。でも、限界まで攻めた結果な
のでしょうがないですね。悔いは無いス。
1本目  2本目

【2014.3.14 記事の御紹介】

■広尾学園が中学生を対象に英語の科学実験講座を展開、講師は東大研究者 *DSC
  http://resemom.jp/article/2014/03/14/17593.html
     (2014年3月14日付 ReseMom)

 って、誰ぞ?

【2014.3.11 震災から3年】

 津波犠牲者とその御家族に心より哀悼の意を表します。また、原発の爆発事故に
より仕事と住居と平和な暮らしを失った20数万人の被災者の方々に心からお見舞
い申し上げます。

【2014.3.10 記事の御紹介】

■太陽光発電は年金の代わりになる!
  http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20140207/259452/?rt=nocnt
     (2014年2月17日付 日経ビジネス ONLINE)

 ちなみに、、、
http://www.japanupdate.com 
  
http://pic.twitter.com/SElmJBTouM 
  
http://fukuitaiyokou.blog48.fc2.com/blog-date-201102.html 
  
 保障してくれる(ハズ)の会社が倒産したら、全てパーなわけですが...

【2014.3.9 オニコウベ通常練習GS&SL】

 スキートレーニングの帰り道、見通しの良い直線道路で殺気を感じてミラーに
視線を移すと、猛スピードで蛇行しながら近づいてくる軽自動車が。「煽っている
のか?(←それなら、さっさと追い越してくれ)」思いつつも、みるみるうちに尋常じ
ゃない距離まで接近してくるのを見て「こりゃ危ない」と判断。

 路面は雪の無い、僅かに濡れた舗装道路だったのですが、どうやらタイヤのグ
リップを失い制御不能に陥っている様子。アクセルをベタ踏み→急加速して事な
きを得ました。軽自動車はそのまま対向車線にはみ出て更に1〜2回転した後、
雪の積もったガードレールにゴンっ! 何で暴走モードに陥ったのかは未だに謎。

 
 ポールセット 

【2014.3.6 記事の御紹介】

 一番問題なのは“42円で20年間買い取る権利”そのものが売買の対象にされてい
る点ですね。“不公平感”どころの話ではないです。

 太陽電池事業の歴史は補助金不正受給との戦いの歴史でもありますので、経産省
は十分把握していると思います。設備認定が2407万キロワット(原発20基分超)に
対して、実際に設置されたのはその2割にも満たないというのは、やや意外でした。


■ズルし放題「再生エネ電気買取制度」の致命的なザル具合…国ようやく認定取り
  消し「670件」の“不都合な真実”

  http://sankei.jp.msn.com/west/west_economy/news/140227/wec14022711180002-n1.htm
     (2014年3月4日付 msn 産経ニュース)

■太陽光、税込み36円台に下げ 来年度買い取りで
  http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS06035_W4A300C1MM8000/
     (2014年3月7日付 日本経済新聞 Web刊)

 電力用途としての太陽電池ですが、そもそも太陽電池パネルが市場で販売されて
いること自身に矛盾があります。もしそれが本当にすばらしいデバイスで、経済的に
も見合う発電技術であるならば、メーカーは太陽電池を売るのではなく、電気を売れ
ば良いわけですから。

 太陽電池の普及拡大は大いに賛成ですが、では「それが理想の姿か?」と言われ
れば、微妙。

【2014.3.5 講演会にて2】

 半分プライベートな、そうでもないような、宮坂先生がホストされた Nam-Gyu Park
教授講演会 at 桐蔭横浜大学。先月ニセコの会議でも公開されておりましたが、ペロ
ブスカイト層を通常の CH3NH3PbI3 (MARI) から HC(NH2)2PbI3 (FARI) に替え、また
原料 CH3NH3I 濃度を 0.038M に最適化するなどして、最高値η=16.9% を達成。

 Jsc=21.23mA/cm2, Voc=1.088V, FF 0.731 です。Post-Annealing 温度は125 ℃ない
し150 ℃を推奨。

【2014.3.5 講演会にて1】

 「HP載せて」リクエストがあったので(←誰?)御報告致します。「第II期高信頼性太
陽電池モジュール開発・評価コンソーシアム最終成果報告会」
by AIST。

 第I期の時はまだ受け入れ体制が不十分で「お金を払ったのに何も成果が出ない!」
など、ややもすれば険悪な雰囲気だったのが、今回は運営もこなれてきて聴講者に
も笑みが見える、落ち着いた報告会となりました。

 連携研究体長の増田淳先生からは詳細な劣化解析の報告を頂き、コンソーシアム
を設立した効果がようやく見えてきた印象。

  
 お疲れ様でした!

【2014.3.4 来客】

 CNRS/フランスのメンバーでパリ‐サクレー工科大 (UNIVERSITE PARIS-SACLAY)
物理研究室の学長、ロカ アイ カバロカス,ペレ氏 (Dr. Pere Roca I Cabarrocas) が見

学にいらっしゃいました。

【2014.3.3 記事の御紹介】

■石川産業 基準太陽電池セル 世界標準型を発売
     (2014年3月4日付 半導体産業新聞) by N川様、感謝です!

■基準太陽電池セルパッケージ Sシリーズ
  WPVS推奨構造に完全に適合

  http://www.incom.co.jp/productnavi/index.php/product/93398
     (2014年2月8日付 石川産業 製品情報)
  
 *注:有機系太陽電池の場合は Si と分光感度が異なるため、厳密には校正に“使えない”ことになります。

■ガラスや壁が発電? 薄暗い場所でも発電できる「色素増感太陽電池」とは? *DSC
  http://thepage.jp/detail/20140228-00000001-wordleaf
     (2014年2月28日付 THE PAGE)

【2014.3.1 ナスターレース東北決勝大会】

 参加登録者 340 名、自分のクラス/U14男子だけでも 65 名の、お化け大会でした。
人数が多いので滑走は1本勝負、結果は 30 位でした。宮城県の中では 3 位、微妙。

 県予選を勝ち抜いたレベルの高い試合なため、1 秒差に 12 人も入る激戦でした。

  お疲れ様でした>私。 (^^;)

【2014.2.26 Swiss Clean Tec Seminor】

 毎年のイベントですが、PV EXPO 会場の脇でオープンな?そうでもないような微妙
な講演会がありました。題して「スイス クリーンテック セミナー 2014」、主催はスイス
大使館です。

■Swiss Cleantech Seminar 2014
  http://www.stofficetokyo.ch/events/pvseminar/

----------
【1】EPFL/グレッツェル研より Mr. Philippe Labouchere の講演あり。DSC はポルフィ
リン系の SM315 色素で 13.0% を達成、ペロブスカイトはη=15.0% で変わらず。会場か
らの質問は2つ。
 Q1 パテントホルダーとその管理はどうなっているのか?→「〜。」
 Q2 (ペロブスカイトの)毒性が懸念される鉛をどうするのか?→「まだリサーチ段階だ。」

関連の文献はこちら
 ■Dye-sensitized solar cells with 13% efficiency achieved through the molecular
 engineering of porphyrin sensitizers
  http://www.nature.com/nchem/journal/v6/n3/full/nchem.1861.html
  Nature Chemistry 6, 242-247 (2014)
身長 202cm!
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【2】二人目は g2e(スイス)の CTO/COO、Mr. Asef Azam 氏の講演。以下メモ書き。
・「DSC はシリコン PV を補完するものだ。」
・「シーリングはガラスフリットを使用。」
・「エネルギー回収年数 EPT は1年以下。」
・「色素は 10,000 CHF/kg(= 約1,150円/g)を実現した。」
・「2013.4 に600×1,000 mm2 のモジュールをジュネーブ空港に設置した」
・「2014 年分の生産容量は全て売れ切れた」

会場からの質問は以下の通り。
 Q1 生産能力は?→「3,000 m2/年、将来は 30,000/年を目指す。」
 Q2 自転車にどう搭載する?→「2×4 m2 のバイクシェルタ(6〜8台分)として充電
    ステーションに自社の DSC モジュールを組み込んで使う。」
 Q3 効率が高くない、値段も安くないといった場合、BIPV に実際に使われるのか?
    →「ファサードの建設会社と協力している。コストは現状(シリコン)の 500 CHF/m2
    の数分の1で済む。現在の効率は 4% 台だが、7%
    に上げたい。もし将来 9% が達成できれば他の PV の置き換えも可能。」
 Q4 寿命について?→「最低 20 年が要求されている。」
 Q5 20 年後は?→「効率は 7 割方維持する(だろう)が、交換する必要がある。初
   期効率から 20〜25 % 低下する」


【2014.2.26 PV EXPO 2014】

 下はかろうじて見かけた色素増感太陽電池関連の展示。今年は本体の?太陽電池
展(PV EXPO)よりも、同じ規模で併設されていた太陽電池施工展(PV System EXPO)
の方が活況だったのが印象的でした。

  説明員の皆様、大変お疲れ様でした。

【2014.2.24 EXEGER 再び】

 という訳で、いらっしゃいました。日本語読みで「エクセジャー」? あいにく Giovanni
氏は予定が着かず CTO の Lindstrom 氏と、、、見慣れた顔の Jarl Nissfolk 氏が!
(何で?) 驚きましたよ、だって最後にお会いした時は 【2011.9.13 SolarPrint 社訪問】
でアイルランドの社員だったはず。

 更に驚きだったのは野々村氏との再会で、本を正すとハグフェルト研で一緒の研究
員だったのですね。かつ、スウェーデン滞在時のアパートの大家さんだったとか。世
の中狭いです。
  ご訪問有り難うございました。

【2014.2.25 訃報のお知らせ】

 関係者の方は既にご存知の話ですが、先月 1/20 に富田孝司先生 (65) が亡くなら
れました。つい最近、国際電気標準会議 (IEC) から追悼記事が出ましたので御報告
致します。

■Obituary / Professor Takashi Tomita
  http://www.iec.ch/etech/2014/etech_0114/fam-5.htm
     

 今となっては後から事実を知るのみですが、太陽電池の国際規格作りにおいて大
事な役割を果たしてこられたようです。「日本勢がこうした IEC の白書に中心的に関
与したのは恐らく初めての事」とか。勢いのある方を失って非常に残念です。


  ご冥福をお祈り申し上げます。

【2014.2.25 講演会のお知らせ】

 宮坂先生からの御案内です。

-----------
 皆様へ

 下記の日程で、Sungkyunkwan 大学、Nam-Gyu Park教授を囲んでの短いセミナーを行う
ことが決まりました。ご参加を希望される方は、ご連絡ください。
■Nam-Gyu Park教授講演会 

  日時:2014年3月5日(水)15:30〜17:00
  場所:桐蔭横浜大学 中央棟5階(横浜市青葉区鉄町1614)
   下記URLのご案内図より、大学中央棟までお越しください
   https://unit.aist.go.jp/nri/event/6-renkeisokushin/index.html

  プログラム:
  Nam-Gyu Park教授 講演(60分)
  "Recent progresses in the perovskite-based high efficiency solar cells" 
  宮坂 力 講演(30分)
  "High voltage feasibility of the perovskite solar cells"
  座長:京都大学 吉川 暹 教授

 関連の宮坂研/ペロブスイト記事はこちら↓

■効率向上世界競う 桐蔭横浜大 日本発の新太陽電池 
     (2014年2月10日付 日経産業新聞)

【解説】ぺロブスカイト型太陽電池の登場
     現代化学2014年 3月号 No.516

高効率で進化する有機無機ペロブスカイト太陽電池
     応用物理 第83巻 第2号 (2014)

  ちなみに現時点の最高記録は Nam-Gyu 氏(韓国)の 16.67%。私がしばらく海外出張を自粛している間に
日本は完全に周回遅れとなりました。

【2014.2.24 EXEGER】

 昔「NLAB Solar」、昨年4月より名前を変えて新設されたスウェーデンのベンチャー
企業「EXEGER」。懐かしい。CEO の Giovanni Fili と CTO の Henrik Lindstrom は変
わらず。噂によると DSC の工場ができたとかできないとか(謎)。

 技術的にはフォトニック結晶を層間に用意することで光閉じ込め効果を高めるとい
う特許を軸に独自性を打ち出している模様。ジョバンニがね、若い割には応対がテキ
パキしてて(口もうまいし)怪しいんだな。やたら羽振りも良いし、どこかホリエモン的
なものを感じます。明後日の PV EXPO に合わせて東京に来られるそうです。久しぶ
りの再会が楽しみ。
 http://exeger.com/ EXEGER AB(スウェーデン)
  下の写真は今から 5 年前、DSC-IC2009(奈良)の会議にて。

【2014.2.21 セル作り】

 N山研究員、今日も怪しいセル作りに勤しんでおります(大人気だね!)。来週の PV
EXPO で電解液の注入孔の無い 10cm セルを見かけたら「ああ、あれか」思って頂け
ればと思います。
  写真では分かりづらいですが、結構難易度の高い作業でした。

【2014.2.21 記事の御紹介】

■富士電機、太陽電池セル事業から撤退
  http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20140220/335279/
     (2014年2月20日付 Tech-On!)

【2014.2.21 チャールズ・スターク・ドレイパー賞】

 太陽電池ネタではありませんが、電気化学/リチウムイオンバッテリーの分野から
今年は西美緒氏/元ソニー、吉野 彰氏/旭化成フェローの2名が Charles Stark
Draper Prize( チャールズ・スターク・ドレイパー賞)を受賞されました。


■Recipients of the Charles Stark Draper Prize for Engineering
  http://www.nae.edu/Projects/Awards/DraperPrize/DraperWinners.aspx
     (2014年2月20日付 National Academy of Engineering)
  

【2014.2.20 Solaronix より】

 効率と耐久性を兼ね備えた新色素「RK1」が新たにラインナップされた模様。

■Kairondyes Sensitizer RK1
  http://shop.solaronix.com/dyes/organic-dyes/kairondyestm-sensitizer-rk1.html
     (2014年2月20日付 Solaronix)
 

【2014.2.19 記事の御紹介】

 アセトにトリルで事故。気をつけましょう。

■東大で実験中に爆発、男子大学院生が全身にけが
  http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20140219-00000019-jnn-soci
     (2014年2月19日付 YAHOO! ニュース)

  by さとみ様、ありがとうございました。

【2014.2.19 講演会のお知らせ】

 2件、御紹介致します。
■第6回産総研ナノシステム連携促進フォーラム−(独)産総研ナノシステム研究部門− 
  https://unit.aist.go.jp/nri/event/6-renkeisokushin/index.html

  主催:連携促進フォーラム事務局 
  日時:2014年2月27日(木)10:30〜19:00
  場所:秋葉原コンベンションホール(秋葉原駅前ダイビル2階)ホールA
  定員:150名(定員になり次第締切)
  プログラム:【招待講演】
   「優れた分子構造太陽電池と軌道エネルギー構造:評価と今後」
   柳田祥三 (大阪大学名誉教授)

■次世代太陽電池の動向と展望−京を用いた新材料設計に向けて−
  http://labs.aics.riken.jp/nakajimat_top/solarcell_ws.html

  主催:理化学研究所 計算科学研究機構 
  日時:2014年3月4日(火)11:00〜17:10
  場所:理化学研究所 計算科学研究機構(RIKEN AICS)1階セミナー室
  参加費:無料
  プログラム:
11:05-11:40 柳田 祥三 (大阪大学)
 太陽電池における開放電圧と形状因子を向上させるための分子軌道解析−
11:40-12:15 伊藤 省吾 (兵庫県立大学)
 太陽電池の現状と新材料 −非真空プロセス太陽電池−
13:45-14:20 山下 晃一 (東京大学)
 有機系太陽電池のエネルギー変換過程の理解と予測に向けた計算化学−
14:20-14:40 今村 穣 (理化学研究所)
 京を用いた次世代太陽電池の材料設計へ向けて−
14:40-15:15 小堀 康博 (神戸大学)
 時間分解電子スピン共鳴法による有機薄膜太陽電池の光電流生成初期過程の観測:−
  界面電子-正孔対の立体構造と電子状態−
16:00-16:35 瀧宮 和男 (理化学研究所)
 有機薄膜太陽電池の高効率化に向けた半導体ポリマーの開発 −
16:35-17:10 錦谷 禎範 (JX日鉱日石エネルギー株式会社(早稲田大学)
 革新的有機エネルギー・デバイスの研究開発と将来展望


【2014.2.18 セル作り】

 PV EXPO に向けて、、、だけではないのですが、お陰様でこの時期はセル作製依
頼のバックオーダーが山のように積もっております。N山さん、頑張ってね。
  左は色見本表用に試しに貼り合わせたセルです。本番はもう少し綺麗なはず。

【2014.2.17 記事の御紹介】

■事業化迫る 有機太陽電池(下) *OPV&DSC
  15〜16年に相次ぎ事業化塗布&封止技術がカギ
     (2014年2月5日付 半導体産業新聞8面)

  by W社長、ありがとうございました。
 

【2014.2.15 ナスターレース宮城県予選会】

 国際スキー連盟(FIS)に認定された公式大会。2本滑った合計タイムは 100 分の 9
秒差で負けて 4 位。でも本人はサバサバしてて、それもそのはず、上位陣(=いつも
のメンバー)と互角の戦いでした。

  賞状はもらえませんでしたが、東北決勝大会へ出場です。

【2014.2.13 Welcome to Tokyo】

 今日は予期せぬ来客が2件。写真中央(私とN山研究員の間の小柄な方)はニセコ
の会議でデビューしたキャラクターマスコット「ユウキ RATO」の生みの親、冨永さん。
そのスジでは有名なイラストレーターさんです。この後、本HPでも小出しにいろいろ
ネタ紹介させて頂きますが、力作、本当にありがとうございました。
 下は夕方、たまたま廊下を通り掛かったら見覚えのある女性が。「あれっ(何でここ
に?)」思わず声が出てしまいましたが、台湾の清華大で DSC 研究に携わっている
アイリーンさん。Wei 先生の片腕ですね。短期ですが宮坂研に来られるということで、
研究室見学されていました。いろんな意味で驚きました。
  御訪問ありがとうございました!

【2014.2.10 ICES2014】

 皆様お疲れ様でした。また、本会議に御参加頂きまして大変有り難うございました。
 以下の4つは YouTube 動画です。
  右上の写真は 2/8(土)新千歳空港にて。この時はまだ余裕だったのですが...。

【2014.2.6 記事の御紹介】

■大阪ガス、色素増感太陽電池原料の量産技術確立−サンプル出荷開始 *DSC
  http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820140206caas.html
     (2014年2月6日付 日刊工業新聞 Businessline)

【2014.2.4 ど、どうしよう!?】

 日本セラミックス協会の、とある方から原稿執筆依頼を受けました。ここまではよくあ
る話。がしかし! お返事を躊躇いつつもお引き受けするつもりでいたのですが、間違
えて頂いたメールを消してしまいました→白ヤギさん状態に。

 ここに書いても意味が無いのですが、如何ともし難く。ああ、ごめんなさいです。

【2014.2.3 講演会のお知らせ】

 間際で恐縮ですが、講演会情報2件。前者はどちらかというと First の成果発表的
な位置づけで、後者は英語ですが主に高校生対象のシンポジウムです(かつ、ライ
ブ配信もあります)。振るって御参加下さい。
有機系太陽電池が拓く未来

  主催:最先端研究開発支援プログラム(First) 
  日時:2014年2月5日(水)9:30〜17:00
  場所:東京大学伊藤国際学術研究センター 伊藤国際謝恩ホール
  参加費:400 名 ※参加費無料・要事前申込・先着順
  
FIRST International Symposium for Young Students Challenge
  of Chemistry toward Solar Energy Utilization

  (太陽エネルギー利用に向けた化学の挑戦)

  主催:最先端研究開発支援プログラム(First) 
  日時:2014年2月8日(土)10:30〜17:00
  場所:東京大学先端科学技術研究センター 3号館南棟ENEOSホール
  参加費:180 名 ※参加費無料・要事前申込・先着順
  

【2014.1.29 等価回路】

 前回の等価回路に関連して、世の中には本当に等価回路を物理デバイスとして作
っちゃった人がいるんですね。しかも色素増感太陽電池専用で!

 一瞬「何に使うんだろう?」思いましたが、セル(等価回路モジュール)をいろいろ並
べ替えてストリングスやパネルを模した時に全体の発電量を調べることができるん
ですね。凄い話です。
  勝手にネタにしてしまい申し訳ございませんでした。

【2014.1.26 第50回仙台市民総合体育大会スキー競技会】

 まぁ、ね。本当のトップ層は今日、東北大会に出ているので本来ならこの試合会場
にいてはいけないハズだったのですが、これはこれできっちり結果を残しました。昨年
に続き二連覇です。

 ネタで内田・父も出場しましたので、下記お楽しみ下さい。私は 7 名中 6位です。
1 人欠席だけど(ビリじゃん!)。あと 2 秒差で入賞だったのに... orz
内田 聡一郎 内田 聡
  レース用の板じゃなかったせいですね。(←言い訳)

【2014.1.23 HPの御紹介 PV EDUCATION.ORG】

 これは柳田先生情報(感謝です!)。結構昔からある、太陽電池研究者なら一度は
目を通さなければいけないバイブル的HPです。コンテンツを一式、CD-R に納めたも
のも販売されていたハズ(私の手元にあります)。

 今日ここで御紹介したいのは抵抗値に関する説明の章。I-V 測定をすると思わぬ
波形に出くわすことがあるのですが、もし等価回路が同じであるならば太陽電池構
成材料が有機・無機を問わず物理化学的にきちんとパラメータで説明することができ
ます。

 HP上ではシャント抵抗(←できるだけ大きい方が望ましい)とシリーズ抵抗(←でき
るだけ小さい方が望ましい)の2つを画面上のスライドを横に動かすだけで I-V 曲線
を再現することができます。これ、実験結果を整理して考えるには非常に役に立ちま
すので、ぜひ一度御参照頂ければと思います。授業の資料にも使える内容だと思い
ます。


■Impact of Both Series and Shunt Resistance
  http://pveducation.org/pvcdrom/solar-cell-operation/impact-of-both-resistances
  

【2014.1.22 AIST】

 少し先ですが産総研からの成果報告会2件です。

■太陽光発電工学研究センター成果報告会
  http://unit.aist.go.jp/rcpvt/ci/index.html
  日時:2014年6月24日(火)〜25日(水)
  場所:つくば国際会議場(茨城県つくば市)

■第U期高信頼性太陽電池モジュール開発・評価コンソーシアム最終成果報告会
  https://docs.google.com/a/aist.go.jp/spreadsheet/viewform?formkey=dFV3aWhldmRqY1pFdzAzaGdrWElzYnc6MQ
  日時:2014年3月5日(水)10:30〜17:15
  場所:イイノホール(東京都千代田区内幸町2-1-1 飯野ビルディング)


【2014.1.17 ペロブスカイトセル記録更新】

 ご報告遅くなりましたが、ペロブスカイト型太陽電池η=16.2% で記録更新です。

■Research Cell Efficiency Records (Rev.12-4-2013) 
  http://www.nrel.gov/ncpv/

  一つ前の関連文献
  http://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/ja410659k 

【2014.1.16 雑誌の御紹介】

 既に昨年からオンラインで公開されていますが、有機系太陽電池専門誌の第一
巻がようやく完成した模様。
■Organic Photonics and Photovoltaics
  http://www.degruyter.com/view/j/oph 

【2014.1.15 松本工業高校です】

 若狭信次先生から頂いた写真を御紹介致します。

 松本工業高校3年の女子生徒さんが作った、色素増感太陽電池の置物。セルは
6直列で構成し、窓辺においてスイッチを入れると音楽が流れるそうです。
  いいね! <お知らせ有り難うございました>

【2014.1.14 g2e glass2energy sa】

 グレッツェル先生のスライドに時折出てくる写真はこれだったのですね(今頃知りま
した)。EPFL も出資者の一人となっているスイスの会社で、2012年3月設立。
  http://www.glass2energy.ch/home Glass 2 Energy Ltd.(スイス)


【2014.1.11 失格/DISQUALIFIED】

 親バカモード全開の結果報告を致します。「宮城県中総体第51回スキー競技会」
通称、中総体。初日の大回転(GSL)は 12 位。体格に勝る 3 年生を何人か追いやっ
ての結果なので、まあ、ほぼ実力通り。あと一歩、二歩。

 2 日目の回転(SL)競技は期待の得意種目なのですが、1本目が 11 位。今回の目
標は 8 位以内入賞(→東北大会へ出場)で、この時点でタイム差は僅か 1.3 秒。も
し更にあと 0.7 秒縮めれば 4 位に入る接戦だったのですが、、、2本目痛恨の「両足
不通過」で失格。コース設定も転倒者続出の激ムズなポールセッティングでした。

 来年の大会は決勝が受験日と重なるため、今日で聡一郎(中2)の中総体東北大
会出場への夢はこれで<ほぼ>消えました。1年間、土日も費やして練習を積み重
ねてきたものが、僅か1分足らずで決着が付きました。勝者と敗者が生まれるのは
スポーツの掟なわけですが、現実を受け止めるしかないですね、あぁ...。
アルペン(男子)大回転
アルペン(男子)回転
練習  本番(失格)
  御支援・ご声援頂いた皆様、本当に有り難うございました。

【2014.1.14 論文の御紹介】

 ペロブスカイト太陽電池で5直列モジュール(有効面積 16.8cm2)、
変換効率 5.1%。VOC は4.45V。

Solid-State mesoscopic solar module based on Organometal Halide Perovskite:
  A route toward the up-scaling process

  by N崎先生、ありがとうございました。

【2014.1.10 記事の御紹介】

ビニールハウスでも発電 *OPV
  フィルム状太陽電池 作物生育妨げず
     (2014年1月5日付 信濃毎日新聞29面)

  by 若狭先生、ありがとうございました。
 

【2014.1.09 講演会のお知らせ】

 大学関係者(アカデミック)は無料です。一般参加でも¥10,000 なので格安の講演
会だと思います。人数制限ありますので、お早めにお申し込み下さい。
■RATO「第2回用途開拓シンポジウム」

  主催:有機系太陽電池技術研究組合 http://solarcells.jp/ 
  日時:2014年2月20日(木)13:30〜18:10
  場所:東京大学先端科学技術センター
      3号館南棟1階ENEOSホール
  参加費:組合員は参加費無料(意見交換会費用を含む)
  

【2014.1.8 記事の御紹介】
フジクラ、能力2倍の太陽電池 光弱くても効率発電 *DSC
  省エネ住宅活用見込む
     (2014年1月8日付 産業新聞1面) by T田様、ありがとうございました。
 

【2014.1.7 授業にて】

 「全学体験ゼミナール(内田)」DSC作製実習の3回目。今日は色素溶液に漬け置
いた電極を取り出して性能評価を行います。

【2014.1.1 元旦】

 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。皆様にとって
幸多き年となりますよう、心からお祈り申し上げます。

*年末年始はHPの更新に割ける時間が全くありませんでした。期待して見に来て下
 さった方、申し訳ございませんでした。「なぜ親が?」お思いでしょうが、いろいろある
 んです、今週末の中総体に向けて人生最大級に“いっぱい・いっぱい”であります。
 あはは(シヌ)。


 

 聡一郎と2人、オニコウベスキー場にて。