色素増感太陽電池の作り方
まだこの研究を始めたばかりの当時、ろくなデータがない(ゼロではない
^^;)にも関わらず我々が「湿式太陽電池をやってる」などと話そうものなら矢継ぎ早に「効率いくら?」「電極の導電性は?」等、質問責めに会うことはしばしばで、多くの研究者が興味を持っていることを実感しました。しかしながら今ひとつこの研究に入り込めない障壁となっている理由として材料の入手あるいは合成がやや困難なことや、セルの作製方法が文献等を読むだけではイメージできないことなど、要するに“よく分からない”点にあると思われます。そこで簡単な製作手順をここに紹介します。必要な材料は以下の4つ、具体的な購入先に関しては
FAQ を参照されたし。
材料について
FTO |
・電気抵抗値は高い(→ 劣る)、ITO の約 6 倍 |
ITO |
・表面は平滑 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
【7】溶液が漏れないように周りをエポキシ樹脂(アラルダイトよ
^^;)で固めてできあがり。
*【3】〜【7】については追って書き直したいと思います。
*上記の写真はデモ用のセルなので半透明に仕上げていますが、最高値を追求するセルでは酸化チタン膜もこれより厚く、対極にも白金を蒸着しますので完全な不透明となります。