苦い思い出



 3月25日、今日は全学的に卒業式であった。彼は苦悩していた。

「あー」(柳沢)
「やっぱり止めましょうよ」(柳沢)
「江頭やってきます」(柳沢)

 言うことが二転三転し、昨夜からずっとこの繰り返しが続いていた。
それというのも、何の因果か卒業祝賀会で修士学生代表挨拶の役が彼に廻ってきたせいだった。周りの期待と圧力は否応なく高まる。もはや彼の十八番“秋田民謡ドンパン節”を挨拶代わりに披露する以外、道はなかった。朝早くから学校に来て踊りのリハーサルまでしたのに、、、



クソつまらねースピーチを御覧く
ださい(QuickTime 3.0 / 9.5MB)

小心者!



 贈る言葉 


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