Korea 日記 2002


【2002.7.7(日)曇り】

 今日の移動日程は「仙台空港」→「仁川空港」→「済州空港」。Asiana 航空の飛行機に乗るや、隣り合わせた 50 代のオジサンに話しかけられる。「東北大の方ですか?」恐らく普段から私はそんな匂いを発しているのでしょう。軽く自己紹介をした後で相手方のお名前を伺うと「寺崎(理学部・教授)です」。ガーン!これから行こうとしている会議の招待講演者でした。

 ソウルまでは 2.5 h しかないのに、しかも 13:40 発という時刻にも関わらず、なぜか食事が出る。食事中、うっかり魚の形をした醤油瓶(お分かりですね?)を手から滑らせ寺崎先生のシャツを汚す。最低。

 仁川空港着、とにかくでかい。懸念していた won の入手はそこら中に銀行があったため2万円を両替、一安心。持ち込みのパソコン(PowerBook)も特に申告せずともそのままパス。

 済州島にて、迎えのスタッフに案内されてすんなりタクシーで KAL ホテルへ。椰子の木、パイナップル、蝉の声(おいおい)。ホテルでまた一難。予約が入っていない!確認を怠った私の落ち度と言えばその通りなのですが、はは。受付のおにいさんは片言の日本語で「1泊 2 万 ウォンです→(約 2,000 円)」と言っていたが、そんなはずはない。ここは済州島で最も高級なホテルだ(学会会場でもある)。ゼロが1つ足りない。一泊 \20,000?に目眩がしつつも、選択の余地はなし。なるようになれ〜、でお部屋へ。部屋の作りは日本と特に変わらず。コンセントは C 型アダプタで普通に使えました。というか、空港からここに至るまで、そこかしこに漢字で日本語の案内があるため、あまり“外国出張”といった違和感は覚えず。KBS TV を見たら常盤貴子が韓国語を話していた。昔見た映画?
明日から本番です。

【2002.7.8(月)雨】

 本会議の参加者は 200 名前後。触媒系で多孔体な人達が参加しているのですが、お互いほとんど顔馴染みの模様。私はこの分野では new face なため、お客様状態。今日最初のキーノートスピーチは UCSB(カリフォルニア)の Stucky 教授でした。

 昨夜に続き、昼飯は LOTTERIA。空港や町中で結構目に付きます。

 話は飛びますが、前から薄々気付いてはいたのですが、日本の英語の教育システムは韓国より(恐らく中国よりも)はるかに遅れていますな。ごく普通に教育を受けた人なら臆せず英語でコミュニケーションがはかれますもん。大学を出た人なら英語が話せる、というレベルではなくもはや bilingual。Arirang TV 面白いぞ。

 不定期日記、どうなってんだろ?

【2002.7.9(火)曇り】

 今日の opening plenary speech は層状多孔体でおなじみの Pinnavia 先生。講演が終わるや否や会場を抜け出しホテルのインターネットルームへ。課金システムのパスワードが必要なため、持ち込みの PowerBook にケーブルを繋ぎ変えてもアクセスできず。やむなく備え付けの PC に勝手に Tera term をインストールして telnet 経由で日本語のメールを読む。ふむふむ、私なんぞいなくても全く問題ないですな。はは。

 お昼は遂に観念してホテルのレストランで食事。15,000 ウォン也。

 夜、ようやくお役目のポスターセッション。今回の会議はプロシーディングがそのまま(ではないけど)Elsevior から論文として出版されるので、業績を稼ぐにはうってつけだ。元々、多元研助手仲間だった白井さん(現産総研・東北)からの話しかけで旅費と参加費を出していただいているため、エントリーした名前は「S. Uchida, R. Chiba, M. Tomiha, N. Masaki and M. Shirai」、当〜然

【2002.7.10(水)晴れのち曇り】

 今日は午後からお楽しみの Excurtion & Banquet、早い話が観光。5台のバスに分乗して済州島を回りました。この日に限って晴れ間が見えるようになったのは、日頃の心掛けの賜と言えましょう。島の中心地にある火口跡、昔の生活を再現した村、海沿いの滝を順に見学するともう夕方に。バスはそのまま KAL ホテルの会場へ到着。海の見える丘にテーブルを並べ、氷で作製した IMMS 2002 絵文字?が置いてあったりと、それはそれは綺麗な演出でした。中央のステージでは韓国民舞踊が披露され、料理は豪華バイキング方式。焼き肉、寿司、骨付きカルビ、中華料理、、、文句なし!Stucky 教授、絶好調。

【2002.7.11(木)晴れのち曇り】

 早いもので今日が最終日。朝、ホテルをチェックアウト。頭の中は「一泊2万円?(×4)」が渦巻いていたのですが、渡されたレシートを見ると won 120,000×4 と、あ〜るじゃないですか。(涙×4)
本会議の正規の登録料金 won 150,000 よりも安く、良心的です。

 今頃気付いたのですが、本会議は理学部系の人が多いんですな。テーマがテーマだけに内容はかなり似通っていましたが、3D-TEM とか面白い発表も見させていただきました。基本的に何かに応用しようという気はあまり無いようです←メソ多孔体。MCM-41 とか SBA-15 とか、ゼオライト系。

 早めに切り上げて帰っても良かったのですが、仙台へ帰るには乗り継ぎがあまりにも不便になるため、仁川(インチョン)市内で一泊。これが、、、失敗。ソウル市内にしておけば良かった。空港からタクシーでホテルまで約 6,000 円(なぜか \5,000 &won 10,000)を取られるも、相場が気になってホテルの受付に尋ねるとその半分でした。(--;)凸

 タクシーメーター回さないし(←イタリアで経験あり)、夜だし、運転手は怪しいニーチャンだったし、会話は当然通じないし、不安を覚えつつも日本ならこれくらいするかな?と思って素直に渡したのが失敗。お金よりもボラれた自分のバカさ加減に腹が立つ。もう寝る。

【2002.7.12(金)晴れ】

 今日のフライトは 10:20。お昼には仙台に着く予定。 着いたぞーっ!
今から聡一郎を保育所に迎えに行くのが楽しみ。