Konarka to Participate in EU Research Consortium on
Plastic Solar Cells
                   (2004/3/24付 solarbuzz)
http://www.solarbuzz.com/News/NewsNATE18.htm

Collaboration Between European Union and Konarka to
Result in Wide-Spread Adoption of a New Source of
Power at Less Than E1 Euro Per Watt
                   (2004/3/24付 Lowell, MA, U.S.A.)
http://www.konarka.com/news_press_eu-collaboration.php


マナック、機能材事業が軌道に、ポリイミド製造用酸成分ODPAなど
                   (2004/3/22付 化学工業日報)

 マナックの機能材料事業が軌道に乗ってきた。ポリイミド製造用の酸成分・ODP A(オキシジフタル酸無水物)は3倍に能力アップした新設備が今夏以降、本格操業 に移れる見通しにあり、年間20トン規模の出荷量が期待されている。また高耐熱P I向けモノマー・PEPA(フェニルエチニルフタル酸無水物)も、航空材料などへ の用途開拓が着実に進み始めた。加えて戦略商品の一つであるスペシャリティケミカ ル事業のヨウ素化合物も、主力OPC(有機光導電体)ドラム向けが右肩上がりで、 二次製品の開発に着手している。同社では、有機中間体など受託合成事業育成に力を 注ぐ一方、主体的な市場開拓が可能な機能材料などの収益力アップを、さらに追求し ていく。
 マナックは昨年、五事業部を軸とする新体制をスタートしている。管理本部、営業 本部、研究開発本部、生産本部などで構成される本部制から一昨年に事業本部制へ移 行、併せて執行役員制も導入している。難燃剤、機能材料、無機薬品、医薬、スペ シャリティケミカルの各事業部を発足させ、収益管理と事業責任を明確にするのが主 な目的。
 このうち機能材料は、医薬と並ぶ戦略事業と位置付けられ、ODPAは昨年、生産 能力の3倍増に踏み切った。今夏以降、品質認定を受けた新設備が本格操業に入り、 出荷量も年間20トン規模に達すると期待している。また一昨年開発したPEPA も、サンプル出荷などを重ねるなかで、航空材料などへの用途開拓が進んでいる。
 一方、ヨード化合物はスペシャリティケミカル事業の製品だが、OPCドラムの感 光成分として安定した右肩上がりの需要を保っており、新たなマーケットとして、色 素増感型太陽電池材料など二次製品の研究開発に着手している。
 マナックは、この間重点投資してきた医薬中間体などの受託合成事業について、新 工場建設の準備を進めており、今後の経営の柱として育成していく戦略は揺るがない としているものの、主体的な事業展開が可能な機能材料についても、一層の収益力 アップが可能として、さらに製品開発に力を注いでいきたい考え。

シャープ、極薄の太陽電池セルを量産化−来年度中にすべて切り替え
                   (2004/3/25付 日刊工業新聞)

 シャープは、厚さ200マイクロメートルの“極薄”太陽電池セルを量産化する。 早ければ04年度中にすべてのセルの厚さを200マイクロメートルに切り替える。 薄くすることで材料を効率的に利用し、コストを引き下げるのが狙い。他の方策と併 せて、太陽電池システムの低価格化を図り、住宅向け太陽光発電システムに対する国 の補助金減少に対応する。  太陽電池セルはシリコンインゴット(塊)を何枚かにスライスし、電極を配線して 製造する。1枚のスライスを薄くすることでインゴットからより多くのセルを取り出 せるようになる。また、軽量化により設置作業の負担軽減効果も期待できる。
 現在は厚さ240マイクロ―270マイクロメートルのセル生産が中心だが、すで に一部では200マイクロメートルの生産に着手。量産化に最適なスライス技術や薄 型セルに対応したプリント配線技術の確立を進めており、早期に200マイクロメー トルへの全面的な切り替えを目指す。
 太陽電池の導入を促進するため、住宅に設置する際は国から補助金が出ている。0 3年度は1キロワット当たり9万円の補助額だったが、04年度は4万5000円に 半減。06年度には打ち切りになる。そのため、太陽電池メーカーには設置者の負担 を減らすためのコストダウンが求められている。
 同社は対策として他にも、対角線の長さが8インチの大型単結晶セルを増やす計 画。従来の6インチのセルに比べシリコンの有効利用が図れる。  シャープは新庄工場(奈良県新庄市)に多結晶セル生産設備5ライン、単結晶2ラ インがあり、セル生産能力は世界トップの年間248メガワット。

ファイルいい話/ジェット・NEKO−携帯電話用充電器
                   (2004/3/24付 日刊工業新聞)

 ジェット・NEKO(宮崎市、小橋川砥史社長、0985・63・5158)が開 発した太陽電池を使った携帯電話用充電器「ソラねこ」が好調だ。03年10月に発 売以来、すでに2万台を販売した。初年度300万台の売り上げを目指す。価格は3 990円。
 この充電器を携帯電話に接続すると、約20分で70%以上充電する。蓄電残量が ゼロになった場合は、同充電器のソーラー部に太陽光を約6時間当てると全回復す る。電流の出力を自動調整する独自LSIを搭載、過電流による携帯電話の故障を防 いだ。また夜間や災害時に役に立つライト機能も付加した。
 大きさは縦13・5センチ×横3・5センチメートルとコンパクト。重さは約80 グラム。旅行時や災害時などの利用を見込んでおり、販売代理店のアーバンオフィス (福岡市博多区、池田孝子社長)などを通じて携帯電話販売店や量販店で販売してい る。
http://www.jet-neko.com/sola.htm


太陽電池を小型球状化 携帯電話、街灯に使用可能 低コスト、性能も安定
                   (2004/3/24付 読売新聞)

◆製品の歩留まり課題
 太陽電池は、石油や原子力などの代替エネルギーとしては古株だが、普及は今ひと つ。パネル型太陽電池のコスト高などの課題を解決する次世代技術として、小型球状 の太陽電池の開発が進んでいる。(長谷部耕二)  経済産業省の試算(2002年度)では、設備費を含めた太陽光発電の単価を電気 料金換算すると、家庭用太陽電池が1キロ・ワット時当たり49円で、家庭用電気料 金23円の約2倍、業務用電池では60円と業務用料金20円の約3倍になり、割高 だ。
 太陽電池は単結晶シリコンを厚さ0.3ミリ程度に薄く切ったものを使って作る。 結晶の製造が難しい上、切断や研磨の際、結晶の約65%が切りくずとなる。  コストの安い非結晶(アモルファス)シリコンをはじめ、銅、インジウム、セレン などの化合物を使った太陽電池もあるが、性能が落ちる。
 太陽電池は、天気で出力が左右され、パネルに日光が垂直に当たらないと発電効率 が下がる、不安定な電源という弱点がある。
 少しでもコストを下げ、安定した性能が発揮できると期待されているのが、パチン コ玉を小さくしたような直径約0.5―2ミリの小型球状太陽電池だ。直径約1ミリ の電池2500個を10センチ四方のシート上に並べれば、1ワットの豆電球を光ら せることができる。  球状なので、どこからでも太陽光線を受けられる。柔らかいプラスチックのシート ではさめば、形状も自由。しかもシリコン加工のムダもなくなる。  京セミ(京都市)、クリーンベンチャー21(大阪府枚方市)など国内企業や米、 カナダの数社が開発中だ。
 製造法は薄いガスを入れた管(高さ十数メートル)の中で、約1600度のシリコ ンのしずくを上から落とす。しずくは、落下中に表面張力で球状になって冷えて固ま る。
 この電池は小型電源の利用が見込まれ、携帯電話やパソコンに使えれば、蓄電池の 廃棄量も減らせる。ペースメーカーや補聴器の補助電源、街灯や道路標識の照明用な どの用途も考えられている。
 京セミは今年中に業務用製品の出荷を始める計画。東京大の坂村健教授と、商品に 付けた極小のICチップで商品管理などに使う「ICタグ」用電源の研究も行ってい る。クリーンベンチャー21は、発電効率の向上を狙った独自の球状電池を開発中 で、2005年三月までに試作品を完成させたいとしている。  といっても実用化には課題も残る。製造時、落下したシリコンが固まる約1.5秒 間に、微妙な温度変化などでしずく状のまま固まったり、多結晶になったりしてしま う。良くて半分から8割という製品の歩留まりの向上が必要だ。  日本太陽エネルギー学会元会長の浜川圭弘(よしひろ)・立命館大教授は、「携帯 機器などは使用電力量が下がる傾向にあり、実用に耐える球状電池も出てくるだろ う。期待できる次世代技術の一つだ」と話している。
 〈太陽電池〉1950年代、人工衛星用電源として開発された。日本では石油 ショック後の74年から研究が盛んになる。世界の太陽光発電設備容量(2002 年)の131万1000キロ・ワットのうち、日本は63万6000キロ・ワットと 半分近くを占め、国別トップ。しかし、日本の全発電設備容量の0.2%に過ぎな い。経産省は2010年度までに482万キロ・ワットの導入目標を掲げている。

マイクロソーラセル


多結晶シリコン太陽電池の変換効率が世界一 京セラが達成
                   (2004/3/23付 読売新聞)

 京セラは二十二日、住宅用太陽光発電システムで市場の6割を占める「多結晶シリ コン太陽電池」のモジュールで、発電効率の良さを示す変換効率が14・48%と世 界最高を達成したと発表した。従来水準を約2・0ポイント上回った。基板となる太 陽電池セルの製造工程で、不純物を取り除く精度を高めたのが決め手となった。