三洋電機、小型太陽電池テコ入れ、半導体部門に移管
(3月4日付、日本工業新聞)
三洋電機は、電卓や時計などの電源に使う小型太陽電池事業を太陽光発電事
業部門から分離し、四月から半導体事業部門に統合する。製造プロセスが似て
いる半導体部門に移すことで商品力を高め、用途拡大を推進するのが狙い。
具体的には、小型太陽電池事業を「セミコンダクターカンパニー」傘下の半
導体生産子会社、関東三洋セミコンダクターズ(群馬県大泉町)に編入する。
これに伴い、洲本事業所(兵庫県洲本市)から小型太陽電池の生産設備を、
テレビやビデオ用の半導体の生産拠点である喜多方工場(福島県喜多方市)に
移し、四月から本格生産する。
三洋の小型太陽電池は、アモルファス(非晶質)構造。「アモルトン」の愛
称で一九八〇年に商品化して以来、電卓や腕時計や光センサー向けの電源では
世界で50%以上のシェアを持つ。現在の生産量は、年間一万キロワット。
市場拡大には、ニーズに応じた電池の形状や半導体とのモジュール化による
製品が必要となる。今後、喜多方工場では、半導体と太陽電池を組み合わせた
新システムの開発を開始させる。
京セラ、太陽光発電の冊子を発刊
(3月2日付、日刊工業新聞
14 面)
京セラは1日、75年から事業参入した太陽光発電の活動やその意義を伝える
専門冊子「京セラソーラー・スピリットブック」を発刊した。A4サイズのカラ
ー14ページで構成し、日本語版1万部、英語版3000部、中国語版2000
部を作製。太陽光発電のユーザーや国内外の取引先、関連部門の社員などに配布
する。要望があれば一般の人にも提供する。問い合わせは京セラソーラーエネル
ギー統括事業部企画課(075・604・3855)へ